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0115 - 網を広げず狙い撃つ

t= 3 d= 7

昨今の自粛モードによってイベントの中止や延期が相次いだり、仕事のペンディングも重なったりで、予定変更や進め方(アプローチ方法)の大幅な軌道修正を余儀なくされている日々である。

とはいえ、こういう時だからこその展開もあったりするもので。

時間に余裕ができたことで、以前から会いたかった方に会えたり、ゆっくり話せたことで更なる新しい紹介(出会い)があったり。経済的に不安な状況になったことで、付き合いのある方々から「こういうこと考えているけどどうかな?」と相談を受ける機会が重なったり。

怪我の功名というか、災いから牡丹餅というか。新型のアイツ騒動が無ければ『こういうことが生まれなかった』『この短期間でここまで進まなかった』といった流れが続いている。

画像は、そのうちの1つ。地元で始める『聞く - Input と、話す - Output』をテーマにしたイベントのロゴ。

キクハナス

その他にも、とある商品パッケージが変わったり、地元の飲食店が連携して新しいサービスを始めることになったり、以前から「こういう方法でやってみたいな」という案がすんなり通ったり。

手放しで喜ぶのは憚られる状況だとは思うが、『いつもの当たり前』が通用しなくなったからこそ、ザ・保守的な地元(静岡県西部)では考えられないようなスピード感で物事が良い(面白い)方向へ動いたり変化したりしている点は素直に嬉しい。

さて、今回いくつか並行して動いていて『物事がガシガシ進んだ』という流れに共通している部分があったので、整理を兼ねてメモ。

★アイデアの言い出しっぺが始めにとった行動:
不特定多数に「こういうことやりたいなー」と発信するのではなく、協力を仰ぎたい人へ『直接』連絡をしている。連絡をもらったほうは『頼られている』と感じて相談に対して真摯にリアクションをしてくれ、物事が動き始める。

★進める際の人数:
・Phase1-草案まとめ:2〜3人が顔を合わせて数時間で。
・Phase2-伝わるカタチに固める:メッセンジャーのグループを作って最大5人で数日で。
課題を共有できる人が最小限で集まると、アレコレと決まるのが早い。伝わるカタチが用意できれば、それ以降は個別への説明が不要になる。あとは親和性の高い人に拡散していく。

★草案をまとめる2〜3人
アイデアを出しまくる人、俯瞰的にジャッジする人、現場視点で意見できる人。

★伝わるカタチに固める最大5人
上記3人に加え、徹底的にケチつける=疑問を投げてくる人、お金の計算が早い人。

★ポイント
webサービスやアプリなど『目的を果たすための便利ツール』が無いか考える(調べる)。もし知っていたら(見つかれば)遠慮なく使う。

こんな感じかな。

そうそう、やはり『危機感』を抱いている人たちは必死さ(本気度)が違う。話を聞いていると、今回の新型のアイツ騒動によって、10年以上営業している飲食店が過去最大のピンチを迎えていたり、フリーランスで動いているクリエイター系の方々も予定していた仕事が1〜2ヶ月分ほぼ全キャンセルになったりで相当な危機的状況。個人経営レベルだと常に潤沢なキャッシュフローを確保しているわけではなく、予定していた数十万〜数百万の売上げが前触れなく(←ココ重要)無くなってしまうのは死活問題だ。現状を打破するアクションを少しでも早く起こさねば真面目に廃業してしまうと感じている人たちは、思考も行動もスピード感に満ち溢れている。

あと、今回やり取りしている人たちがたまたまそうなのかもしれないが、興味深かったのは、危機感を抱いていると自分たちのことで精一杯=自分たちの都合優先になるのかと思いきや、むしろ逆だったこと。まずは世の中・地域・身近な人たちが困っていることや喜んでくれることを考える。そこから次の段階として、それらの需要を満たすために自分たちができることって何だろうと考える。悠長に構えていられないため、自分たちのできることで新たな需要を開拓するのではなく、需要に合わせて自分たちの持っているスキルを活かした新たな事を始める。即効性のある結果に繋げる必要がある現状からすれば、とても理にかなっていると思う。

なにはともあれ、限られた地域にてスピード感重視で物事を進める場合は、最初の一手も、カタチにする内容も、『網を広げる』のではなく『狙い撃つ』ことが重要なポイントなんだなと実感した。

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