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0051 - 熱chu時代

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かれこれ20年以上ドラマーとして音楽活動をしている。昨年、生活拠点を静岡に移したが、現在も東京を中心にライブ(たまにレコーディング)を行なっている。

担当がドラムということもあり、用意された曲に自分なりに面白くて気持ちいいリズムを考えて当てはめるのは大好きだが、曲を作ることにはなかなか興味が向かなかった。10代の終わり、1990年代後半に、友達から借りた機材をいじり、ちょっとしたゲームBGMっぽい音源や小ネタを語るようなテープ(当時はまだカセットテープ)を遊びとして作って友人に配ったことはあったが、振り返ってみると、これまで60組以上のグループに関わりつつ『自分が作詞作曲を担当した曲』はゼロ。メンバーと共同で作詞したものが数曲、スタジオセッションの流れでできたので作曲として名前が入っているもの、それぞれ数曲あるくらいだ。

現在メインで活動しているバンドは『野獣のリリアン』という。メンバーは12名。構成は以下の通り。

Vo. 茶谷恒治
Vo. 安田理央
Vo. クドウヒロポ
Vo. 飯田和敏
Vo. さゆキャンディ(着ぐるみ)
Gt. 杉山圭一
Gt. 吉田仁郎
Gt. 神山庄太郎
Gt. にっしゃん(蛍光灯)
Gt. VARI(ベース)
Key. 花田健哉
Dr. 鈴木祥文

パッと見ても頭にクエスチョンマークが浮かぶ箇所がいくつかあるとは思うが、ライブを観て頂ければ「なんだかワチャワチャしていて賑やかだね」と感じてもらえるはずだ。

野獣のリリアンは2010年結成。なので今年2020年で結成10周年。ほんのりとメンバーチェンジを繰り返しつつも、幸いドラムはずっと変わらず自分が担当している。

10年動き続けているもマンネリ化は皆無。むしろ進化を続けている。常に誰かから新しいアイデアが放り込まれ、散々演奏した曲でも大胆にアレンジを変えたり、時には10数曲をノンストップなメドレー形式で演奏したり。衣装が変わったり、振り付けが変わったり、フォーメーションが変わったり。毎回ライブの度に大きな変化が起こるので飽きる暇が無い。

これだけの人数がいるので曲のレパートリーがどんどん増える。どの曲も作ったメンバーの個性が出ていて面白い。ではでは僭越ながらそろそろ自分も、ということで、手元のiPhoneにデフォルトで入っているソフト『Garage Band』を使って曲を作り、歌詞も考えてカタチにしてみた。

恐る恐るデモ音源をメンバーに共有したところ、思いのほかすんなり受け入れてくれ、無事にライブで披露することに。スタジオでバンドアレンジされ、自分の作った曲が生演奏でカタチになっていく流れは(随分と遅ればせながらな体験だが)それはそれは興奮、そして感動した。

コード進行は単純でメロディもシンプル。タイトルや曲調は1980年代独特なダサめなニューウェーヴ感を出せれば良いなと考えていたが、さすが付き合いが長くて気心知れたメンバー。あっという間に狙っていた雰囲気のタイトル&アレンジに仕上げてくれた。

ひとまずこの場では歌詞を。これまた、頭にクエスチョンマークが浮かぶ箇所が多いとは思うが、並べられた言葉から、普段あまり想像しない情景を思い浮かべてくれたらとても嬉しい。機会があれば、ぜひ1度、オッサンガケモノニナルバンド『野獣のリリアン』のライブに足を運んでもらえれば更に嬉しいです。

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『熱chu時代』 ※仮タイトル:お伽話はデジ騒動

ランダムな言葉を紡いで
空(から)の空(そら)の空(くう)を囲む
冒険がどこで語られても
ジョークにすぎない

僕はもう加速し続ける
いつの間にかブリキの手足だ

コンパチがちょっと壊レトロ(こわれとろ)
それでランチに耳塞ぐ
噛んDeli(かんでり)飲んDeli(のんでり)帳消しして
心はヘルシー

鳴き声を叫び声に変え
音も溶けて聞かざるシグナル

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