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0012 - 万が一に備えるのではなく、万が一が最も起こらない状況を作る

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自分が持つ携帯がスマホになっておよそ10年。初スマホはiPhone 3G。以降、使っているPCがMacということもあってずっとiPhoneで機種変を繰り返している。

スマホを持つ人の多くはケースに入れて使っているだろう。かく言う僕も「以前は」必ずケースを使っていた。素材も形状も、それこそ価格帯まで、次から次へと買い換えてみて数週間使ってみてを繰り返し、一番しっくり来るものはどのタイプだろうと探っていた。

この「以前は」を強調した理由は単純。いろいろ試した結果、たどり着いた答えが「ケースを付けない」で、数年前からずっと裸の状態でiPhoneを使っている。

その点に気づいてくれた人からは必ずといっていいほど「危なくない?落としたら壊れない?」と訊かれる。その質問はごもっともだと思う。

なぜ裸で使うようになったか。その理由も単純で「この状態が圧倒的に落とさない」から。

ケースに入れて使っていた時は、気をつけてはいたものの、思っている以上に頻繁に床や地面に落としていた。材質的に手から滑り落ちやすかったり、ケースの影響で大きさや厚みが増しているから、鞄やポケットへ出し入れする際に掴み損ねたり何かに引っかかって落としてしまったり。

ケースのおかげでクリティカルなダメージになることは滅多にないものの、そこそこ頻繁に落としたことによって傷は増えていく一方だし、細かいダメージの積み重ねによって大きな悲鳴を上げることもあった。

あらゆるケースを試したが、手帳タイプは開くのが面倒。がっつりプロテクトしてくれるケースは充電ケーブルが差し込みにくい。そもそもケースを付けると大きくなって片手で操作がしにくくなる等々。どうしても「普段」の使用感に不便さが生じていた。

物は試しで(ほぼ開き直りで)裸でしばらく使ってみたところ、ボタンが押しやすくてケーブル接続もやりやすいし(←当然)、手にしっくり来るし、滑らないし(←個人差がある部分)。まさかの「使いやすさ」と「落とさない」の両方を兼ね備えた理想的な結果を得ることができた。

落としたら大変だろうけど、裸で使うようになってから全く落としていない。

自然災害やもらい事故ではなく、スマホの落下事故の場合ほとんどは自分の不注意によるもの。万が一に備えるよりも「万が一が最も起こらない状況にする」ことを優先させたら、結果的に、普段の使い勝手の良さも得られて一石二鳥だった。

最近、2年使ったiPhone8から11へ機種変した。その際に8本体を買い取ってもらったが、見た目も動作も特に問題なく値引きされることもなかった。もちろん11本体も裸で使っている。

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