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0226 - 会って話す

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2年前、アフリカのルワンダに行った際に痛感したことだが、テレビの普及率が低く、スマホの所有率もまだまだで、映画や本といったコンテンツも限られた極一部の人の楽しみに留まっているような国や地域における日常娯楽の代表は「会話」だ。

人々が仕事を終えて帰宅する夕方以降、特に夕食を終えた時間帯に外を歩くと、道端には人だらけ。皆3〜6名ほどのグループとなって、立ち話または座り込んで雑談を楽しんでいた。

新コロの影響で外出自粛モードを経たこともあるだろうが、ここ最近は「会って話す=会話」がとても楽しい。もちろん、以前のように気軽にとはいかず、感染対策には何かと気を遣わねばならない状況だが、ルワンダで目にした光景のように、密にならない場所で程よい人数で会って話すのはやっぱり楽しい。

会って話すと、相手の反応を見ながら(感じながら)話すことができるので、その様子に合わせて、テンポ、熱量、言葉選び、内容そのものといった「アレンジ」や「アドリブ」を加えることができる。

オンラインでのビデオチャットは、どうしても、テンポや熱量をアレンジしにくい。いわゆる「間」を含めた「空気感」が読みづらい。代わりに、話すテーマが決まっていて、参加者が「何の話をするのか」の心構えができている場合ならオンラインでも問題ない。むしろ、とても便利。

LINEやメッセンジャーも便利なツールではあるが「一言二言の投げ合いで成立するような(良くも悪くも)中身のないやり取り」や「オンラインのビデオチャット同様に、話す(やり取りする)テーマが決まっている場合」は特に不便さを覚えることは無いとはいえ「伝えたいことを、しっかり説明して理解してもらう」ためには、相当なコツ、または相手との事前の信頼関係が必要だ。言い方が簡潔すぎると意図や本心がいまいち伝わらなかったり、順序立てて説明しようとすると肉付けした部分の言い回しや例え表現だけ切り取って拾い上げられて話がややこしくなってしまったりする。文字情報だけのやり取りでの弊害はこの辺りだと感じる。

直接会って話す「会話」は、自分の言いたいことが伝わりやすく、相手の言いたいことも理解しやすく、通じ合えていると実感しやすいのが嬉しいのだろう。更に、同じ場所や時間を共有することでの「信頼関係の深まり」も実感できるので楽しい。すなわち「嬉しい楽しい」を得られる最も手軽で効果の高いコミュニケーションツールが、直接会って話す「会話」ということ。

また、「雑談」がしやすいため「思いがけない角度や深さの知見=狙ってなかった新たな視点」を得やすいのも「会話」の大きな特徴。新たな知見や視点を得たことで、抱えている悩みについて解決の糸口が見つかったりすることも。聞く(インプット)だけではなく、自分の言葉で話す(アウトプット)行為が自然と発生しやすく、会話によって「スッキリする」ことも多い。

会って話すと書いて「会話」。会えると嬉しい。話せるとやっぱり楽しい。

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