0350 - 新しい通貨の話(続き)
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前回の続き。
先日読んだこの記事が興味深くて面白かった。
日本では他のカード決済が主なので、海外サイトの通販やダウンロードサービスを利用したことない人だとPayPalと言われてもピンと来ないかもしれないが、世界190ヵ国で利用できる巨大なキャッシュレス(&オンライン)決済の仕組み。
前回書いたように、これまではビットコインなど仮想通貨の取り扱いは、ビックカメラなど支払い場所ごとにOKにする必要があったが、既に巨大なマーケットを有するプラットフォームが取り扱うことによって「仮想通貨の使用可能な場所」が一気に世界中に広がる。当たり前な話だが、使える場所が無いと使えない。使える場所が増えれば使いやすくなる。いよいよ仮想通貨が本格的にリアル通貨の替わりを担う時代に突入するかもしれない。
ただ、先に述べたように、そのためには「扱う通貨の価値(相場)が安定していること」が必須。今あるビットコインなどがそのまま支払いで普及するとはちょっと考えにくい。きっとPayPal独自の通貨を用意し、リアル通貨とポイント交換するような形式になるんじゃないかと個人的に予想している。
仮想通貨の大きな強みの1つは「手間が少なくなる」こと。例えば、銀行を通じて海外へ送金する際は、少なく無い手数料を取られ、相手に届くまで数日といった営業日が必要。仮想通貨であれば、理屈の上では手数料ゼロ&一瞬で海外の相手に送金することができる。国の境を無くして、届けたい相手に届けたい大きさの価値を届けたいタイミングで届けられる。
PayPalが仮想通貨での支払いを可能にしたら、オンライン決済を導入しているお店にとっては、これまでネックと言われてきた「手数料」や「入金までのラグ」が大幅に減るメリットがあるだろうし、給料の支払いや企業間における請求や支払いなどもスムーズになるはずなので、世界中で経済の循環が好転するように思う。
今後の動きに(大きな期待を抱きながら)注目している。
(もう少し続く)
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