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平和を祈る

8月は、何かと平和に思いを馳せることが多い。
そしてこんなふうに、書いてみたりする。
8月だけ平和を考えているわけではない。
両親は戦争を体験した世代だったし、母は、原爆が投下された時に広島に疎開していたので、話を聞いて育った。
両親が生きている時は私の想像力が乏しかったけれど、今、戦争中の彼らの年齢を考えて想像すると、どんなに大変だったことかと申し訳なく思う。

広島市長の広島平和宣言は、とても素晴らしかった。平易な言葉で気持ちも伝わってくるスピーチだった。共感した。
長崎の被爆者代表の方の言葉や知事の言葉も、とても響いた。実感がこもっていた。

ただなんとなく流されてもなんとかなる時代は、もう終わったのではないかと思う。
一人ひとりが、自分なりに考えて身近で自分ができることをする、とてもシンプルだけれど、今、とても大切なことではないかと思う。


日経新聞朝刊 春秋 2024.8.9


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