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悲し過ぎる時は現実逃避すればいい。自然を眺めるといい。〜流産の経験談〜

こんにちは、32歳、復職希望の専業主婦です。
(その後フリーランスとなりました★)
3月8日は私にとってメモリアルな日です。3年前のこの日に妊娠初期の稽留流産のため子宮内容除去術を行いました。

奇しくも国際女性デーの日。狙ったわけではありません。たまたまです。

心拍が確認できず、流産の疑いから診断がくだり、手術をするまで私は狂ったように流産についてネットで検索していました。だから今も何処かで同じ苦しみを感じている人がたまたま読んでくれたら、少しでも前向きになってもらえるように。苦しかった日々をどう過ごしたか話します。


今自分に出来ることだけを考えよう

プロフィールや自己紹介のnoteに記載したように、私は流産を機に自分の生き方を見直しました。お腹の中の命は淘汰されてしまったのに、何故自分は生かされているのだろう……。生きている自分の中に「死」が存在している不思議な状態で本当にあれこれ考えました。

結論として「自分のありたい姿に素直にしたがって悔いなく生きなさい!」というメッセージをもらったとしか思えませんでした。そして当時の働き方や環境に限界を感じ、十分に時間をかけて、妊活のために退職することを決め、行動に移してきました。

自分が納得して行動したためかストレスが減り、退職後また赤ちゃんが宿ってくれました(決して退職を勧めているのではありません。妊娠にはストレスが大敵ということです。)。2度目の妊娠では、初期は期待をしすぎないように過ごし、安定期に入ってからも疑心暗鬼でとにかく祈るように安静に過ごし、なんとか無事に出産しました。

出産をしたら流産の悲しみは消えるのかと思っていましたが、全く消えていませんでした。たぶん大切な人が亡くなる悲しみは、乗り越えるというより、寄り添って背負って生きていくしかないのだと思います(涙)

こうして時間をかけて、大分心の傷は癒えましたが、3月8日には思い出し、今も悲しみに寄り添って生きています。今書きながら考えてみると、私も人間だから物事を意味のあるように捉え直してきたのだなと思います。まさに「考える葦」だなと。

でも本当は、流産も自然の摂理でごく普通に起きること。私はなぜ生かされているのだろうと考えましたが、自分が自然と一緒で生きているから起きただけなのだと思います。人間も哺乳類の動物です。

統計的には妊娠した方の8〜15%前後で6〜7人に1人の割合です。電車の長椅子に全員女性が座っていたら1人は該当するということです。

だから、お母さんは自分を責めないでください。私も医師からそう言われましたし、ネットの医療記事にもみんなそう書いてあります。

それでもくよくよしちゃうと思います。よくわかります。悲しみを受け入れるまでは少し時間がかかります。

だから、私がある女性向けのキャリアセミナーで聞いた株式会社Lib代表の松本さんの言葉を贈ります。

物事は自分ではどうすることもできない不可変のもの(神頼みするしかない)と、自分の行動で変えられる可変のものがあります。不可変のもので悩むよりも、今から自分に出来ることを考えましょう。

流産したことは神様の領域で自分には変えることが出来なかったこと。悩んでも仕方がありません。

同じ悲しみを抱えている人向けに私の悲しかったことを開示します

とはいえ……頭で理解していても、気持ちってすぐには追いつきませんよね。
私もやはり自分の行動を振り返り、アレがいけなかったのでは……と思い返してしまいました。多分みんなそうなると思います。

私の場合
・海外出張をしていてかなりストレスがかかっていたよな…。
・普通にお酒飲んじゃったな…。
・そもそも風疹麻疹の予防接種をしてなくて妊娠する準備が全くできていなかった…なんて赤ちゃんに失礼なことをしてしまったんだろう…。

そんなことを考えていました。

話はそれますが、予防接種については、結婚を考えたら、妊娠を考えたら、すぐに受けて欲しいです。風疹麻疹は妊娠を希望される方向けに自治体で抗体検査や予防接種費用が助成されることが多いです。

私のように忙しさに負け後回しにして妊娠すると本気で後悔します。私は術後に次の妊娠に向けて風疹麻疹の抗体検査をしましたが、抗体が足りておらず予防接種をしました。妊娠を望まれる方は赤ちゃんを受け入れる体制をぜひ整えていただきたいです。(これから妊娠を望まれる方向けの予防接種の種類

さて、このnoteの目的のため、私が悲しかったこと辛かったことを共有します。悲しみに向き合うためには、共感が必要だと思います。私もスマホリサーチ狂となった時にいろいろな方のブログ等を読み漁り、悲しみにくれていましたので……。(読んでいたものの一つをご紹介します。伊是名夏子さんのブログ

・流産の疑いの診断が出た日、産婦人科の待合室で妊婦に囲まれて過ごした数分は地獄だった。消えたかった。
・流産の疑いの診断が出た日、そのまま出勤したけど、自席で涙が堪えきれなくなり打ち合わせブースで同僚に見られないように声を殺して泣いた。何度もブースへ逃げて泣いた。
・辞令の時期だったので「転勤させないでください」アピールのために直属の上司と人事(システム上で)には妊娠を報告していた。しかし、流産もまた報告しなければならなくなった。
・手術は特別休暇の申請が必要だった。人事の同じ経験をした女性の先輩が対応してくれた。先輩が優し過ぎてついに人前で泣いた。
・会社を一歩出ると我慢していた涙がすぐ出てきた。毎日帰宅時は号泣しながら帰った(辛過ぎることがあると仕事に没頭することでそれを忘れられるから仕事には救われたよ)
・同僚には秘密で働いていたので、いつ自然排出が起こるか恐怖だった(恐怖のため診断後手術をすぐ予約した)
・SNSで友人の赤ちゃんを見るのが辛かった(SNS辞めればいいだけ。私は自分の辛い経験からSNSにはあまり子供の写真は載せません。家族内だけで良くない⁈派です。)
・友人の妊娠出産報告に心の底からは喜べなかった(自分の心が立ち直るまでは)
・街中で赤ちゃんを見るだけで辛い
・週末婚だったので、平日は一人で悲しみに耐えた。週末夫の前ではなぜか泣けなかった。(平日はLINEのトークで支え合っていました。自分だけが辛いのではない。夫もかなり辛い。男性は男性なりにすごいショックなのです。)
・術後は実家に帰り静養したが、見るからに身も心もボロボロな姿で両親を悲しませてしまった

要約するととにかく泣いていましたね……。

泣けるということは悲しみを受け止めているということで、良いことだそうです。気がすむまで泣けばいいのです。

このnoteを書くにあたり、当時の手帳を見返しています。2月に妊娠がわかり3月8日に手術をしましたが、5月中はまだまだ泣いていたようです……。5月の手帳には震えた文字で

いつかあえる
いつかあえる
いつかきっとあえる

と我が子にいつかきっとあえるはずと信じて記してありました(涙)。

小説の世界へ逃げ込む→自然の素晴らしさに気づく→生きているだけで丸儲け

とにかく泣いていた私。週末婚をしていたこともあり、一人になると四六時中、流産のことで頭がいっぱいでした。

そのことに疲れた私は、図書館に通いひたすら小説を読むようになります。別人格になって、自分を忘れるという日々を過ごしました。

現実逃避ですね。でも、本を読み現実逃避することで徐々に平常心を取り戻していったように思います。本に救われました。

ジャンルについては、最初は全く恋愛ものは読む気になれませんでした。
でも徐々に恋愛ものも読めるようになり、自分でも少しずつ元気になっているのかなと自覚していきました。そして徐々に落ち着きを取り戻していくと、なぜか、自然が目に留まるようになりました。

週末婚の中、ただただ辛くて毎日会社に通う日々、同じような毎日の繰り返しでした。しかし、通勤路にあるツツジや紫陽花が蕾から咲き、花が色づき、満開になり朽ちていくその姿が印象に残るようになったのです。

ただ同じような毎日の繰り返しと思っても、1日1日は違うし、私も少しずつ前に進んでいるんだな。ちゃんと生きているんだな。私は、大丈夫、大丈夫。

そう考えるうちに、私も草木と一緒、自然と一緒、流産も自然の摂理だよねと考えられるようになっていきました。それは手術をしてから3ヶ月後のことです。

術後1ヶ月で子宮内は綺麗になり、先生から通院終了と言われた頃には「やったぁ!」と思えるようになっていました。そして、心の方も2ヶ月ほど遅れて元気を取り戻していきました。

今同じ体験をしている人は、お花を買って飾ってみたり、公園を散歩してみることをお勧めします。

自分の気持ちを整理できたら前に進もう

スピリチュアルなことは全然好きじゃないのですが、この本を紹介します。
生まれる前の記憶を忘れずにいるというすみれちゃん。今でも空の上にいる神さまやお腹の中の赤ちゃんの魂とお話が出来るそう……。

すみれちゃんは赤ちゃんの魂と話して、流産についてこのように言っています。

魂はお母さんを喜ばせるために
来るけれど、
流産するのは
お母さんにその体験も
必要だから
その子は
それを選んで
お空に帰るだけ。

本気で信じるかは人それぞれでいいと思います。私はこの子に全く陶酔していませんが、再スタートを切るための前向きな言葉がたくさん書いてあるなと思っています。

私は流産後の辛い時ではなく、出産後に読みました。繰り返しになりますが、流産も出産も自然の摂理です。

でも、人間だから自分の体に目まぐるしく起きる変化に驚き、不思議に感じます。妊娠、流産、出産を通して、女の人の身体は神秘だなと自分の体ながらに思っていました。すみれちゃんの言葉は真っ直ぐなので、自分が感じていた感覚とすり合わせると単純に面白かったです。

妊娠出産に関わる辛いことは、同じ体験をした人にしか理解できないと思っています。また、周りの知人にはなかなかストレートに相談しづらいことです。私も数人の親友にしか話していません。

だから、私は流産についてのネットリサーチ狂となってしまいました。
その体験があるからこそ、このブログを書くことにしました。

最後に唐突ですが、私の悲しみに寄り添ってくれた音楽のリンクを貼って終わりにしたいと思います。

【くるり】
HOW TO GO
その線は水平線(本当はSingleのver.2の方)

今悲しみに暮れている人がいつか前向きになりますように願っています。長文にもかかわらず読んでいただきありがとうございました。

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