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フォトグラメトリってなんだろう?【写真からゲームで使える3Dキャラを作ってみよう! vol.1】

こんにちは、茶里と申します。

いきなりですが、皆さんフォトグラメトリ(photogrammetry)という言葉を、聞いたことはありますでしょうか?

これは、ざっくりいうと「写真から3Dモデルを作る」という最新技術。

最近だと、ゲーム「ファイナルファンタジー15」に出てくる、お食事のモデルがフォトグラメトリで作られていて話題になりました。


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左が写真で、右がその写真からフォトグラメトリで作成された3Dモデル。かなりリアルに、美味しそうにできてますよね。

3Dモデルというと、今まではその道のプロが熟練の技で作成するしかなかったのですが、フォトグラメトリなら写真を撮るだけで、手軽に3Dモデルを作成できるわけです。

FF15の場合は、スキャンした後もかなり手を加えているので「手軽」かどうかは微妙なところですが……^^;
この技術が、様々なシーンで活躍することは言うまでもありません。

例えば、個人開発のゲームデザイナーは、リアルな3Dキャラを写真を撮るだけで作成でき、開発のコストを大幅に抑えられるでしょう。

こう聞くと「フォトグラメトリ、ちょっとやってみたいな……!」と思う方も多くいらっしゃると思うのですが、ここでひとつ問題が。

フォトグラメトリ関連のソフトやその情報源って、英語が多いんですよね

例えば、フォトグラメトリの代表的なソフトである "Reality Capture" も


当然のように日本語非対応ですし、作った人体のスキャンデータを、クリーンアップする上でとーっても便利な”Wrap3”というソフトも

https://www.russian3dscanner.com/

チュートリアル含め、全部英語です。

もちろん、ネットを巡回すれば、個々の情報を日本語で解説してくださっているサイトは点在しているのですが、いちいち翻訳情報を探しながら作業をするのも面倒かと思います。

そこで、こちらのシリーズ

写真からゲームで使える3Dキャラを作ってみよう!

では英語が分からない方でも順を追うだけで

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こんな感じで、誰でもゲームで使えるような3Dキャラを作ることができるよう、解説していこうと思います。

※具体的には、Unreal Engine 4 に取り込んで「動かせる」ところまで目指せたらと思います。

ちなみにタイトルではゲームで使える3Dキャラに対象を絞っていますが

「とりあえずiphoneで見られる3Dデータを作りたい」等、いろいろと応用が利くように書いていこうと思いますので、どうぞご活用ください。

さて、次回

【写真からゲームで使える3Dキャラを作ってみよう! vol.2】

では"steam studio”さまの3Dスキャンスタジオ"iris"を取材させていただきます。


irisの最新のフォトグラメトリ設備をご紹介しつつ「フォトグラメトリの仕組み」や「プロのスタジオで撮影した場合と、個人で(屋外などで)撮影した場合の差や注意点」について検討していこうと思います。

次回は来週アップ予定です。どうぞ、お楽しみに!


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