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オーストラリア留学の様子


この記事(約6分で読めます)は特に、
・「医科歯科の留学の様子を知って、大学選びの参考にしたい」
・「プロジェクトセメスターで留学を考えているが、生活イメージが湧かない」
といった方に向けて発信していきます!


こんにちは!オーストラリア国立大学(ANU)派遣生です。

今回は、ANU留学中の研究・生活の様子を平日と休日に分けて書きたく思います。
(所属したラボ、留学した人により研究・生活は大きく異なるので、全てがここに書かれた通りでないことをお許しください。)

ANUの留学中は毎日が本当に新鮮で充実していました。
この記事を通してANU留学の様子を知ってもらい、ぜひ留学先にANUを検討して頂きたいです!

平日


以下の表は、ある平日のスケジュールです。
時系列順に研究・生活の様子を紹介します。

ある平日のスケジュール

8AM  学生寮を出てANUへ

 朝は、学生寮を8時に出て、バスでANUへ向かいます。
ここで学生寮の様子も紹介します。
私はANUから車で30分ほど離れたキャンベラ大学の学生寮に入りました。
(手続きの問題でANUの学生寮は入れませんでした。)
寮は5人用で、個人部屋と共用スペースがありました。
個人部屋にはベッド、机、椅子、棚が備え付けてあり、
冷蔵庫・キッチン・バスルームは、他の4人のフラットメートと共有でした。
共用スペースは、フラットメートと仲良くなるきっかけができやすく、良かったです。

9AM-5PM  9時から17時まで研究


写真1. The Jonn Curtin School of Medical Research(JCSMR) 研究を行う

 ANU派遣生は、ANU内のJohn Curtin School of Medical Research(JCSMR)(写真1)という研究所で、各々別の研究室に配属し基礎研究を行います。
コアタイムは大体9時から17時です。
ほぼ独力で実験の計画を立て、実験や結果の分析を行ったり、論文を探して読んだりします。
頭脳労働かつ体力仕事で、当初はかなり辛かったですが、
振り返ると充実していました。
研究室のメンバーは全員フレンドリーで、わからない所があれば気軽に質問できます。
進捗も毎日共有するルールだったので、心細く感じたことはありません。
さらに、週2回グループ全体でミーティングもあり、進捗や実験結果を発表し、アドバイスをもらうことができます。プレゼンテーションの仕方、結果のまとめ方などもフィードバックをもらい、とても勉強になりました。

 研究する中で、オーストラリアと日本の研究の違いなのかなと感じたことがいくつかありました。その1つは夜遅くまで研究をしたり、寝不足で働いたりすると怒られることです。(日本だと、夜遅くまで頑張ってるね等言われることも多いと思います。)朝教授に会った際に、寝不足っぽく見えるという理由で帰宅させられたこともありました。
教授曰く、「疲れた状態では生産性が低いだけでなく、無自覚にミスを起こす可能性も高いので実験結果も信用できない。仕事が時間内に終わらなかったなら、時間を延長するのではなく、より効率的に仕事をする方法を考えるべき。」だそうです。
指摘されるまで、私は少々無理してでも働くことを肯定していたので、このホワイトな考えに感銘を受けました。
2つ目は、異なった専門家が協働して研究する学際的な研究室だったことです。(私の研究室の研究員は、化学が専門の方、情報科学が専門の方、物理が専門の方から構成されていました。)異分野の研究者が協働することで、様々な方法で問題解決ができ、より広い視野をもって研究を進められるそうです。

昼食


 昼食をとる時間は決まっておらず、1人で食べることもあれば研究室のメンバー全員で一緒に食べることもあります。
金曜日のお昼にはJCSMRで公開セミナーがあり、
最先端を走る研究者のお話が聞けると共に、無料のランチも頂けます。

写真2. Anthony Low Building 大講義が行われる

研究の合間に授業を聴講


 所属した研究室が学部生向けの授業をしていたので、研究の合間に聴講していました。
Bioimagingという科目で、MRIやOCTなどの画像検査の物理的な仕組みについて学びます。大教室でのLectureが週2コマ、小集団に分かれてディスカッションやグループワークを行うTutorialが週1コマと、オンラインでimageJというソフトを使って画像処理を勉強する授業が週2コマあります。(ちなみにANUの全ての授業がLectureとTutorialの2部構成です。)
Tutorialは、Chat GPTが書いた解答を批判的に吟味し、よりよい解答に改良するという内容で、話題のChat GPTを活用していた点で印象的でした。
他にも、プレゼンテーションや研究室訪問、Image Jを用いた個人対抗宝探しなど、工夫されたアクティビティが多く、楽しかったです。
一方、課題が非常に多く、研究しながら授業にもコミットするのは至難の業だと思います。(私は聴講のみで課題はやりませんでした。)

6PM   夕食は基本自炊・ハウスディナーに参加


 自炊や調理済食品で済ませていました。
毎週水曜日はGraduate Houseという大学院生用の寮に住む人向けの食事会に(なぜか)ANU派遣生も参加することができます。
同じテーブルに座った人と話すうちに、プライベートでも遊ぶくらい仲良しになれます。

 週末・休日 

キャンベラ内外にお出かけ

 土日・休日は研究室には行かず、中心街にお買い物に行ったり、時々ANUのバドミントンクラブに行ったりして過ごしていました。ANUのバドミントンクラブは約100人でダブルスのゲームをローテーションしながら行う形でした。
ANUには多彩なクラブがあるので、クラブ活動したい方はきっと興味のあるクラブが見つかります。
キャンベラの観光スポットも回りました。キャンベラにはオーストラリア連邦議会、首相官邸、オーストラリア高等裁判所などの重要な政府機関が集まる他、国立博物館、国立図書館、国立美術館などもあります。
お勧めの観光スポットは、Canberra Walkin Aviaryです。ここでは、オーストラリアに生息する様々な鳥を間近で観察&餌やりができます(写真3)。
月1ペースで、シドニー・メルボルンなど、キャンベラ外の賑やかな都市も旅行しました。

写真3. Canberra Walkin Aviaryにて小鳥に餌やり

以上、ANU派遣生がお送りしました_(._.)_。皆様のご参考になれば幸いです。




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