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M&A仲介|今後何%で成長するなら買いなのか?《YouTube書き起こし》

はい、それでは行きます。フィナンシャル・タイムズのこのスクリーニング、ランキングを作る画面がめっちゃ使いやすいんで、僕はいつもこれを使ってます。今やってるのは、M&A仲介セクターの話ですね。

日本を選びますと、3998社あります。セクター絞ってません。ここで2個だけ条件入れてるんです。時価総額、マーケットキャップがドル表示になってるんで、ざっくり150円だとすると、最近動いてて、覚えんのめんどくさいんですけど、150円だとすると、大体500億ぐらいから3000億ぐらいというような絞り込みを入れてます。あと株価が30%以上落ちた会社ですね、52ウィーク・プライスっていうことは、1年ですよね、52週間で30%以上落ちた会社ということで、今やってるわけなんです。そうすると、30%以上落ちた会社が27社ありますと出てくるわけです。

さっきの時価総額の絞りで言うと、見てください、これ、1位日本M&Aセンター62%下落、時価総額が15億とちょっとドルということになってます。これ、業界最大手の会社ですよね、トップなんですよね。これ見ていくと、はい、ここにM&Aキャピタルパートナーズ、この人が52%下がってる、時価総額が、大体1.5倍すると、72億ぐらいかな、ということになっていて、1位と4位がこのセクターの大手2社になってるわけなんです。

なんじゃこれはとすごい下落してるんだなということがありまして。で、こちらの画面はプロプロ、私が設計した投資アプリですけれども、ここにね、注目の成長銘柄という画面があるんです。これ、見つける機能のひとつなんですけど、このランキングが出てるんです。ストライクですね、これ、4社のうちのもう1社ですね。これが2番目に出てまして。

この画面、何かって言うとですね、何を注目って言ってるのかって言うと、これちょっと変わってまして、実績成長率から織込み成長率を引いた値が大きい順に並んでます。実績成長率っていうのは、過去5年の売上成長率なんですけれども、めちゃくちゃ高い成長率は上限かけてます。ので、例えば、ある時ガンと売上げ減って、その次の年に倍になりましたみたいな時に、その次の年の100%をそのまま使ったりはしてないんですけれども、とある計算式で、後でちょっと言いますけれども、5年平均を取っているわけです。

で、それに対して織込み成長率っていうのは、今の株価が示す将来の成長率です。だから、今まで伸びてたその伸び率と、今後伸びるだろうとマーケットが言ってる伸び率、この違いが大きい順に並べてるわけなんです。その違いが大きいっちゅうことは、今まで通り伸びてくれたら、今の株価めちゃくちゃ割安なんじゃないの、という可能性がある会社の順ということになってるわけなんです。

だから、これはどっちみち時間使って分析するんだったら、この人らから見た方がいいんちゃうの、とこういうランキングなんです。ね、ということで、それの2番手にストライクが来てるんです。で、なんか4社のうち3社、ここに出てるわけですよ。なんだこれはと思うじゃないですか。

それでですね、まず、ちょっと1社ずつ見ていきたいんですけれども、はい、日本M&Aセンターですね。これ、プロプロの個別企業の画面、今ちょっとデザイン変わってこの方になってるんですけれども、ちょっと小さいから大きくしていこうかなと思いますけれども、このくらいがいいかな。はい、これです。えっと、織込み成長率10%って出てるんですね。で、今までの成長率がこの折れ線なんですよね。

この会社、ちょっと前にね、しばらく前に不正会計っていうのがありまして、売上高の計上時期がちょっと早すぎたっていうのがね、不祥事としてあったんですよね。それがこの期の決算でして、ちょっとここの辺がね、色々ガチャついているわけなんですけれども、そろそろその不祥事の後影響が終わるんじゃなかろうかというような感じで会社が言ってはるわけですね。

で、まぁ色々あるんですけれども、元々10何パーで伸びてた会社っていうのが、そういったことが起きてドンとちょっと売上の成長率落ちまして、次の年は良くてまたガーンと落ちて2.3%になってしまって、今年6.5%できますよ、と言ってるわけですね。で、そういった中で、今後10%で伸びるんじゃないかと、今の株価7014円というものが言ってますよ、とね。これ翻訳すると、こういう意味ですよ、という計算が出てるわけなんですね。

気をつけなきゃいけないのは、この会社、売上高の成長率と利益の成長率が結構ガチャついとるわけですね。で、利益率がここちょっとちっちゃいんですけれども、見ていただくとね、44%、45%、44%めちゃめちゃ安定しましたよね。で、4137で、今年の上期32%、ガンガンガンと落ちてきてますよね。これ、明らかにそういったその不祥事の後、組織変えたり色々やって、ガバナンス改革とか、それで落としてきてるんじゃないかなという気がしますけども、今年のフル年度の会社予想は39%です、と言ってるわけですね。

これ、予想なんで実際どうなか分かりませんけれども、そうすると、ちょっとこの売上が伸びてるのに対して、特にここはね、利益率だけじゃなくって金額減っとるわけですね。164から153に減ってる、売上はまがりなりにも微増で伸びてるんですよね。なのに利益減ってるってなると、ここの時だけ限界利益率マイナスっていうことなんですよね。そうなってくるとね、じゃ今後の限界利益率どうなのかっていうのを考える上で、ちょっとね、ちょっとこうパッとは分からないというか、色々計算して出してみても、その数字の精度がね、十分高いかどうかっていうところに疑問が残るわけです。で、そういったことが、このアプリでは星の数としてここに表示されるんですね。

分析しやすいかどうか、要するに売上だけでいけるのか、それとも利益率も考えなきゃいけないのか、この2つめちゃくちゃ違うわけです。天と地ほど違うわけです。だから、売上高だけ考えれば、大体後は機械に任してもいいよ、というような感じの場合は、この星が4とか5とかつくんですよね。3以下になってくると、赤表示されて「気をつけてください」ということになってまして、これが3になってるんで、ちょっとね、要注意なんですよね。

こういう時は、どうするか、このアプリのオーバーライド機能というものを使いましてですね、強制的にそれをちょっと変えさすということができるんですね。なので、ここでは40%を入れてみましょうね。昔40半ばぐらいあったわけですけども、今後は40%になるだろうということで、一旦4社とも40%を入れてみようと思います。この会社もね、37%っていう風に計算上は出てるんですけどもね、似たような商売やってますので、一旦40%で入れてみたいと思います。もちろん、案件単価の違いとか、給料の違いとか、色々あるんですね。なので、個社個社で違うという部分はありつつも、まずはアタリをつける上で、これね、4社とも星3なんですよ。ちょっとね、一筋縄ではいかないというような、強烈な利益率のばらつきがあるので、40で全部、今はい、ここ全部40になりましたね。40で入れてやろうと思います。

この40は、どういう意味かって言うと、5年後の利益率が40%になりますよ、と。今40に満たない会社の場合、40に向かって上がってて、そっからずっと40で行きますよ、っていう前提を取らせるというわけなんですね。で、これをやった時にはい、戻ってきました、日本M&Aセンターです。これ、日本M&Aセンターの今の株価っていうのが、何を意味するかということを考えたいんですけれども、この画面でここをグリグリ動かしますですね。分かります、下の真ん中に「終値」っていう箱があるんですけども、こいつの色が変わるでしょ。青になったら割安ってことですね。赤になったら割高っていうことなんですよ。

で、この会社の場合、11%ぐらいで伸びてくれると割安ですね、という計算になってるんですね。逆に5%くらいになってくると割高なんですね。5と11っていうのを覚えとてください。5%だったらあかんよと、割高ですよ、と。11%だったら買えるかもしれませんよ、と。こういう計算になってるわけですね。将来の成長率によるんですね、買えるのかどうかっていうことが。

で、同じことを次、これストライク、ストライクについてやってみましょう。はい、ストライクの場合、どうなるか。これが青に変わるのが10%ぐらいですよね。10%ぐらいが買いで、逆に5%ぐらいが売り。これ、似てますよね。5と10、5と11みたいな感じで、ストライクも日本M&Aも5%と10%、ここが2つの大事な覚えておくべき数字ということになってるわけですね。

次、M&Aキャピタル・パートナーズ、この人はどうかということでやってみますと、はい、買いになるのがこの人、ま、7%ぐらいですよね。買いがちょっと低いね。売りになるのは1%台、いうことです。1と7ね。5と10の代わりに1と7なわけです。この人の場合だけ、低い成長率でも買いになるというような計算結果になってるわけですね。

最後、M&A総研ホールディングスね、そうこれ、この会社だけ株価の動きが全然違うわけですよね。もうすぐ高値をつつけるんじゃないかっていうことで、今4000円ちょっとなってますけれども、はい、この会社、どうか。買いが35%ですよね。で、逆に売り25%ぐらい、25%ぐらいだから、大手の4社の中でね、日本M&A最大手それとストライク、この2社は5と10みたいな感じだったわけですね。で、M&Aキャピタルパートナーズ、これが1と7でしたよね。で最後、M&A総研、この人は25と35なんですよね。全然違うんですよね。

でも、ちろんこの人は、過去の直近の成長率がね、めちゃくちゃ高いからかなと。つまり、今まだちっちゃい会社なわけですね。売上高が、今年やっと100億超える。でも、めちゃくちゃすごい率で伸びてる。こういう人の今後の成長率、これ長期成長率なんで、2年や3年や4年や5年じゃなくて、10年間、これでいくっていう計算なんですね。これが25、30いけるかっていうのは、凄まじく難しい計算なんですね。なぜなら、めちゃくちゃ数字が動いてるんで、今後10年間の平均が、今、今年77って会社が言ってる数字がどうなるかっていうのを当てようと思ったら、結構一筋縄ではかないわけです。

なので、そういう時は、どうするか。成長率じゃなくって、金額をちょっと見てやるっていうことですね。25%で伸びたのではダメよ、という計算になってるわけですけれども、その時は、335億、2年後になるっていう数字なんですね。逆に35だと、はい、500億超えてきますよ、とね。だから、335なのか520なのか、みたいな感じの話になってるわけです。

でも、その2つの金額っていうのは、どのくらいでかいのか。はい、最大手のM&Aセンター、ここが今400億ちょっとで、今年ここに出てますけども、440になるって言ってるわけですよね。だから、440があって、300ちょっとと500ちょっと、っていう数字が2つね。M&A総研の買いと売りを決める、5年後の売上高ですけれども、つまり5年後ね、M&A総研が、今のこの最大手の規模をある程度超えてくるのか、それともまた全然届かないのか、というようなところで決まってくると、そういう規模感ですよ、という風に言ってるんですね。

で、この商売、営業員の数がもう、売上高をすごく大きく決める要素になってるという話がありまして、パート2で、この辺を具体的に掘り下げでいこうと思うんですね。ちょっとだけチラ見せしますと、つまり今ね、M&S総研っていうのは、まだできて間もない若い会社なんですね。で、今、ここ、左側ちょっとちっちゃいんですけども、左端が最大手ね、M&Aセンターね。M&A総研これです、2社目、2列目です。で、これ、下の方行くと、従業員の数、ちょっと入れてみたんですけれども、はいね、ここはもうね、800名規模になってきてるわけなんですけれども、ここはまだ、50、100ちょっと、250みたいな感じで、すごい差があるんですね。

で、今の最大手の規模っていうことは、要するにこのくらいの人数に5年でいけるのか、ということにちょっと近いわけですね。いけるのかね。今年、150に当ってるわけでしょ。110から260ですから、150か、めちゃくちゃ増えるやんけ、ということなのかもしれないし、違うかもしれなくって。

実はちょっと違うんですね。今年の利益を作ってんのは、この258人じゃないんですね。258人いるんですけど、会社に入って1年の、1年目の人がそんな簡単にM&Aの成約をモノにできないわけです。会社入って1年ぐらいかかるっていう話なんですね。ということは、直近の年度の売上高を作ったのは誰なのか、と。258人じゃないんですよ。多分ね、50名から100名の間ぐらい。要は、2年前からいる社員さんたちが中心になって制約を上げたんだと思うんですよね。丸1年前にいた人っていうのは、まだその一部っていうのは、入って1年経ってない人がいっぱいいるわけでしょ。

だから、ひょっとするとま、50と110の間を取ると80なんで、そのくらいの人数で作った売上げ高なんじゃないのというような、ちょっと細かい計算をしていくと、じゃ80人が何倍になったらいいのかとか、そんなような見方をするわけですね。いまの売上高の何倍なのかっていうことを、そういう見方でやると、はい、500数十億になるわけでしょ。だから、いまの87億が大体6倍ぐらいにならなきゃいけないわけですよね。80名だったとすると、6倍、500人弱、500人弱だったらいけるんじゃないのというようなことかもしれないですよね。さっきの表を使って、もし考えるとね、今もう280いて年間150人雇ってるわけですから、3年目ぐらいで500人ぐらいになって、でその500人ぐらいの人が、そのさらに2年後ぐらいにフルに成果上げれるようになってちゃんといけば、そういう金額になるかもしれないというような感じのとこに、今株価があるという話ですね。はい、これめちゃくちゃざっくりやってますので、もうちょっと詳しくパート3で行きたいなと思います。はい、ありがとうございました。


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