【児童数が軒並み1,000名以上!全国TOP3がすべて集まる】つくばエクスプレス沿線の開発と小学校

こんにちはこんばんは、コイルです。

今日は前回に続いて教育環境についての記事です。
その中でも、つくばエクスプレス沿線に焦点を当ててご紹介していきます!

沿線について


つくばエクスプレスは2005年に開業した、東京都の秋葉原駅から茨城県のつくば駅までを結ぶ、比較的新しい通勤型路線です。
秋葉原、浅草、北千住と都内ターミナル駅を通り、
八潮、三郷中央、南流山、流山おおたかの森、柏の葉キャンパス、守谷、研究学園、つくばと埼玉千葉茨城を結びます。

路線開業前は、森林や田畑、工場が広がっていた地域が多く、開業に合わせて沿線開発が進んできました。
特に千葉県北西部の流山や柏、つくば市などの茨城エリアの利便性が大幅に向上したことで、現在でも人気住宅地となっています。

各駅周辺地域について

①八潮駅周辺 (埼玉県)

八潮駅周辺は首都高速が近くを通っている影響で、つくばエクスプレス開業前は工場が多く立地していました。今でも工場はありますが、開業前と比べ大型マンションや戸建て住宅の供給が盛んになっています。
北千住駅から区間快速で1駅6分と、鉄道でのアクセスが飛躍的に向上しています。
駅周辺を学区とする小学校は4校あります。
表記は、学校名/全校児童数/1年生児童数、となっています。
①八潮市立大瀬小学校 (782名/159名)
②八潮市立大曽根小学校 (581名/96名)
③八潮市立大原小学校 (601名/92名)
④八潮市立潮止小学校 (701名/112名)
八潮市では上記4校の児童数が大幅に増加すると予測しており、2026年4月に新設小学校の開校を予定しています!

②三郷中央駅周辺 (埼玉県)

三郷中央駅周辺も八潮駅周辺と同様に、以前から首都高速と工場があったものの、こちらは田畑がたくさん広がっていたエリアでした。この影響か、三郷中央駅周辺では八潮駅周辺よりも大型マンションが多くあり、宅地開発も順調に進んでいます。
隣の八潮駅と同じく区間快速駅停車駅で、北千住まで2駅10分とこちらもアクセスが向上しました。
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①三郷市立幸房小学校 (1,257名/247名)
②三郷市立新和小学校 (1,251名/227名)
いずれも1,200名を超える県内有数の大規模小学校で、未だ増加傾向が続いています。

③南流山駅周辺 (千葉県)

南流山駅周辺は武蔵野線が以前から通っていた影響で、市街地が形成されていました。つくばエクスプレス開業後に大字木地区の開発が進み、現在ではその周辺を中心に子育て世帯が増えています。
南流山駅は最速達種別の快速停車駅で、北千住まで1駅9分です。以前は武蔵野線で新松戸駅まで向かい常磐緩行線に乗り換える必要があり、こちらもアクセスが飛躍的に向上しました。
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①流山市立鰭ヶ崎小学校 (673名/129名)
②流山市立南流山小学校 (1,387名/305名)
南流山小学校は児童数が急増しており、2024年4月に真横の土地(現南流山中学校)に新設小学校が開校予定です。

④流山セントラルパーク駅周辺 (千葉県)

流山セントラルパーク駅周辺は、総合運動公園という大規模な公園があります。両隣の駅に比べると規模は小さいものの、周辺では宅地開発が進んでいます。
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①流山市立流山小学校 (1,078名/166名)
②流山市立八木南小学校 (308名/67名)
八木南小学校では学区内で開発が進んでおり、これから児童数が増加することが予測されています。

⑤流山おおたかの森駅周辺 (千葉県)

流山おおたかの森駅周辺は、千葉の二子玉川とも呼ばれるおしゃれな商業施設を駅前に持つ大きな駅です。駅付近ではマンションの供給が多く、駅から離れると戸建て街区が広がっています。
東武野田線の新駅と合わせて開業し、つくばエクスプレスの快速停車駅です。
また、北千住駅まで2駅13分という好アクセスも、人気の一つです。
駅周辺を学区とする小学校は4校あります。
①流山市立おおぐろの森小学校 (546名/168名)
②流山市立おおたかの森小学校 (1,617名/330名、全国5位)
③流山市立小山小学校 (1,677名/303名、全国2位)
④流山市立八木北小学校 (963名/231名)
4校すべてで1年生児童数が増加傾向にあります。特におおぐろの森小学校区内では「ソライエグラン流山おおたかの森」が竣工した影響で、他3校に匹敵する児童数まで増加することが見込まれています。
2015年におおたかの森小学校、2021年におおぐろの森小学校が開校したものの、地域全体の児童数は未だに増加しており、2024年4月にも新設小学校が開校予定です。

⑥柏の葉キャンパス駅周辺 (千葉県)

柏の葉キャンパス駅周辺は、三井不動産が中心となりまちづくりを進めてきたエリアです。複数のタワーマンションやららぽーと柏の葉、東京大学や千葉大学のキャンパス、柏の葉公園など官民学一体となって開発が進むきれいなエリアです。自分も大大大好きなまちの一つです!(笑)
快速以外の種別が停車する駅で、北千住からは区間快速で5駅19分です。
駅周辺を学区とする小学校は1校のみです。
①柏市立柏の葉小学校 (1,177名/231名)

⑦柏たなか駅周辺 (千葉県)

柏たなか駅周辺は、柏の葉キャンパス駅周辺とは違い戸建て住宅が多く立ち並んでいます。駅北部には利根川があり自然豊かな閑静な住宅地です。
普通電車のみが停車する駅で、北千住からは最速23分です。
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①柏市立田中小学校 (1,045名/213名)
②柏市立田中北小学校 (363名/94名)
田中北小学校は今年(2023年)4月に、駅周辺の住宅地の中に移転新築する予定です。また、田中小学校の児童数急増を緩和するため、移転に伴い学区変更も行われます。

⑧守谷駅周辺 (茨城県)

守谷駅周辺は昔から関東鉄道常総線が通っており、バブル期に常総ニュータウンが造成された地区もあります。常磐自動車道に加えてつくばエクスプレスが開業したことで、茨城県内からの都心方面への通勤が劇的に便利になりました。近年では、駅北東部の松並青葉地区で開発が進んでおり、ファミリー層の流入が続いています。
守谷駅は快速停車駅で、北千住まで3駅22分です。以前は取手経由でのアクセスだったため、所要時間が半分以下になりました。
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①守谷市立黒内小学校 (1,100名/227名)
②守谷市立松ヶ丘小学校 (611名/92名)
③守谷市立守谷小学校 (824名/127名)

⑨みらい平駅周辺 (茨城県)

みらい平駅周辺は開業後に開発が進んだまちで、茨城県内の駅では比較的早くから宅地分譲が開始されました。守谷で快速に乗り換えると北千住まで29分と、十分都内通勤の圏内に入るエリアです。
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①つくばみらい市立富士見ヶ丘小学校 (1,105名/204名)
②つくばみらい市立陽光台小学校 (953名/151名)
現在は駅周辺の住宅地に中学校はありませんが、2027年4月開校を目指して地区内初の中学校の開校準備が進められています。

⑩みどりの駅周辺 (茨城県)

みどりの駅周辺も茨城県内の他駅と同様に、戸建て中心の宅地分譲が進められています。駅半径3km圏内で幅広く開発が行われており、周辺人口は15,000人を突破しました。
駅周辺を学区とする小学校は1校のみです。
①つくば市立みどりの学園義務教育学校 (1,650名/405名、全国3位)
みどりの学園は1年生児童数がなんと405名(全国1位)!低学年が超大規模な学校になっています。
2024年4月、学区南側に新設小学校が開校する予定です。2023年4月には、現在全校児童数全国1位の学園の森(後述)が分離予定なので、みどりの学園が全国1位になると思われます!

⑪万博記念公園駅周辺 (茨城県)

万博記念公園駅周辺もみらい平やみどりのと同様に開発が進んでいます。最近では、駅から西側に離れた地域での開発も始まり、入居が進んでいます。
こちらも、駅周辺を学区とする小学校は1校のみです。
①つくば市立島名小学校 (816名/165名)
2023年4月、駅近くの香取台地区に新設小学校が開校予定です。

⑫研究学園駅周辺 (茨城県)

研究学園駅周辺は、研究学園都市として開発されたまちです。つくば市役所や研究施設、イーアスつくばやコストコなどの商業施設、タワーマンションから戸建て住宅まで幅広いジャンルの建物が立ち並ぶ地域です。最近は開発が落ち着いています。
私は研究学園の北側にある「地図と測量の科学館」に何度か訪れたことがあり、地理好きのお子さんには大変オススメです!
駅周辺を学区とする小学校は2校あります。
①つくば市立学園の森義務教育学校 (1,819名/322名、全国1位)
②つくば市立葛城小学校 (492名/83名)
学園の森義務教育学校は全国1位の児童数を誇る学校です!1校で1,800人超、後期課程を含めると2,000人超という数字は、もはや想像がつかない規模ですね。大人気の住宅地であることがわかります。
しかし、2023年4月に新設小学校が開校予定のため、この座はみどりの学園(前述)に譲ることになると思われます。

⑬つくば駅周辺 (茨城県)

終点のつくば駅周辺は、昔から筑波研究学園都市の中心部として発展してきたエリアです。開業前は、現在もある高速バス「つくば号」が東京との移動を担っていました。街の中に筑波大学がある影響で学生が大変多く、子育て世帯の増加も相まって若いまちとなっています。近年では、国家公務員住宅跡地の売却などによって、分譲マンションの供給が増加しています。教育環境の良さから、ファミリー層を中心に人気が高まっています。
駅周辺を学区とする小学校は4校あります。
①つくば市立吾妻小学校 (627名/117名)
②つくば市立春日学園義務教育学校 (691名/91名)
③つくば市立竹園西小学校 (871名/163名)
④つくば市立竹園東小学校 (737名/131名)
駅付近ではありませんが、北東に4kmほど離れた場所にある春風台地区では、付近の住宅開発に伴い、2026年4月に新設小学校が開校予定です。

つくばエクスプレス沿線のランキング

1位 つくば市立学園の森義務教育学校 (1,819名/322名)
2位 流山市立小山小学校 (1,677名/303名)
3位 つくば市立みどりの学園義務教育学校 (1,650名/405名)
4位 流山市立おおたかの森小学校 (1,617名/330名)
5位 流山市立南流山小学校 (1,387名/305名)
6位 三郷市立幸房小学校 (1,257名/247名)
7位 三郷市立新和小学校 (1,251名/227名)
8位 柏市立柏の葉小学校 (1,177名/231名)
9位 つくばみらい市立富士見ヶ丘小学校 (1,105名/204名)
10位 守谷市立黒内小学校 (1,100名/227名)

今回は、つくばエクスプレス沿線の小学校に焦点を絞って、環境や規模を見てきました。
1学年1クラスなどの少子化がうかがえるような学校は1校もなく、
取り上げた30校のうち4割にあたる12校が児童数1,000名超の大規模校でした。そして上位10校全てで1年生児童数200名超と、今後も児童数の増加傾向が続くと予想できます。

また、全国1位、2位、3位、5位がすべて同じ沿線であることはとても珍しく、つくばエクスプレス沿線は子育て世帯が全国屈指の割合で集中していることが読み取れます。

学校の大規模化に伴って、設備不足や過密など制約が出てくることもありますが、その都度行政に迅速に対応していただき、未来ある子どもたちがよりよい環境で学べる未来を心から待ち望んでいます。


それではまた、次回の記事でお会いしましょう
今回も読んでいただきありがとうございました!

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