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呪い

私はずっと妹の世話を私にさせてきた母を呪っていました。
だから介護や福祉の仕事は私には関係ない、と思ってました。
でも、45歳になって今の仕事にやりがいも楽しさも感じられないことに気づき、同時にSixTONESの「こっから」と最後の夢を守り通す姿にも刺激を受けていて。
そんな時、妹の施設の職員さんに目が行って。

妹との日々を思い出した時、彼女がいつもお風呂で身体を洗ってあげた時、トイレでお尻を拭いてあげたときに言ってくれた「あーとう」(ありがとう)を思い出したんです。
あの時、私は守られるべきひとを守った充足感みたいなものを思い出して。
この、自分の中にある気持ちを特別な体験をした自分なら介護の仕事に役立てられるのでは、と思いました。
今回、介護の仕事につけて、呪いがギフトに昇華されたような不思議な感慨がありました。

誰かにもらったものを呪いにするのもギフトにするのも自分次第だと思います。
私は45年かかったけど、すべてのタイミングが重なって「いま」だったのかな、と思います。

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