きゅう山きゅう子

なにものにもなれない46歳。 SixTONESと松村北斗さんのこと、映画の感想文、いび…

きゅう山きゅう子

なにものにもなれない46歳。 SixTONESと松村北斗さんのこと、映画の感想文、いびつな家族と人生のこと、ふとした瞬間の気づき、忘れたくないこと、などを書いてます。

最近の記事

京都音楽博覧会2024

昨年は豪雨の中行われた京都音博、今年は私の腕に今も真っ赤な日焼け跡が残るくらいの快晴! ざっくりとですが個人的な感想を。 平野和さん、素晴らしかった。最前エリア、人がまばらだったのが一曲終わった時点で人がびっしり!そして最後に「いちばん好きな作曲家のうたを」とくるりの「Remember Me」。感極まる平野さん、湧き上がる拍手。平野さんの音博への想いと会場のあったかさに胸が熱くなった。 楽しみにしていたmiletさんの急病による出演キャンセルは残念だったけれど、その代わり

    • 拝啓、松村北斗さま

      松村北斗さんのことはいちばん最初は「稔さん」として好きになって、主張しすぎないのに心の動き、機微みたいなものが伝わってきて、いつの間にかこちらの内側に染み渡っている、自分の中に深く浸透しているみたいな感じがしていつまでも「残る」、彼のお芝居に魅了されて。 そしてアイドルとしてSixTONESの一員として歌番組やMVで歌う彼のチェロのように深く滑らかな低い歌声とダイナミックかつエレガントなダンス、それが欲しい時にちゃんと欲しい表情をくれる表情管理能力、それらから溢れ出す色気と

      • 長い思春期

        以前は怒れないというか怒り方がわからなかったんだけど、大事なひとを守るために怒ったりすることは決して悪くないことだと思うようになった。 それだけ自分なりに大切にしたいもの、守りたいものができたんだと思う。 家族や友だちや推しに何かあった時に怒れない、庇えないなんて嫌だし、大事なひとを守るためなら私はめちゃくちゃ怒るよ。 別に何にでも噛みつくわけではないし、言わなくていいことは言わないつもりだけど。 あと、直におしゃべりしているときでもLINEでも、こちらが言ったことにいっさ

        • 京本大我、松村北斗、そしてSixTONES

          私は北斗担だけど最近のきょもの快進撃、かっこよさには胸がすく思い。 君はグループに向いてないと言われながらもSixTONESという居場所をみつけ、ブログで仲間を慮る発言をして男気を見せ、グループを脱退せずにグループをいちばんに思いながらソロ活動では突出したアーティスト性を見せ、自分のやりたいことをやってのける。 しかもミュージカルやレコーディングと並行しながら。 ひとつの言い訳や愚痴も吐かずにやりたいことをやり切る京本大我。 自由で、しなやかで、ちゃんと覚悟を持ってて。なんて

        京都音楽博覧会2024

          ぼくのお日さま

          物語の序盤でアイスダンスをやってみないかとコーチに勧められたフィギュアスケートを習う少女の母親は彼女に言う。 「ほんとに大丈夫なの?やってみて、何の意味もなかったなんてお母さんいやよ。」 そして私は映画を終盤まで見進めて気づく。 これは、すべての結実されなかった想いや痛みにひかりを与える物語なのだと。 報われなかった希望や祈り、誰かへのまっすぐな想い、3人で笑いあった日々、それらを打ち砕く誰も悪くない、けれどどうしようもなくそこに存在する差別や悪意などの痛み(池松壮亮さんと若

          20241002 北斗學園 全校集会

          北斗くん、全校集会ありがとう! ブログを登録して読んでることが偉いなんて思わないけど、って言ったけど撤回します。 北斗くんが登録して振り込んでるひとたちのために何かしたい、と思ってくれた時点で登録して振り込んでる私グッジョブ!一緒に見てたあなたもグッジョブ! 自分に何かを与えてくれてるひとに特別なことをしてあげたい、と考えてくれる俺達の松村北斗最高! 更に最高なのは今回間に合わなかったひとにも見てほしい、ここをそんなこころの狭い場所にしたくない、やさしい場所にしたいと今、

          20241002 北斗學園 全校集会

          イエスマン

          典型的なアダルトチルドレンなので、ものごとを決めるときに「こうしたい」ではなく「こうした方がいい」で決める、ヘンに空気を読む癖が昔からあった。私がNOでもYESのがいいならそうしてしまうような。最近、私は私のままでいい、と言ってくれる友だちができたのもあってそれをやめてみた。自分の気持ちを言うようにした。 ある日、母に買い物に誘われたけれど体調があまり良くなかったので「今日は家でゆっくりしてたいからやめとくね」と言うと、イエスマンの私が断ったからか不思議そうな顔をする母。思

          北斗學園 20240930

          松村北斗さんはちょっと変わったひと、という印象を持たれがちなひとではあるけれど、北學を読んでいる私たちには昔からとびきりやさしくて、私はここでの彼がいちばん素の彼自身に近いのでは、と思っている。ここでの彼は自分たちがピンチの際にもチムストを守りたい、と言ってくれたり、不安な夜にはとうこうを増やしてくれたり、今回みたいに皆のエネルギーになりたい、と伝えてくれる真っ直ぐなひとでもある。 私はそんな風に、アイドルに魅せられて、実際アイドルになって、アイドルだからこそ自分にできるこ

          ASIAN KUNG-FU GENERATION『ファンクラブ』

          朝、何かが割れる音で目が覚めて、血まみれの母と妹が立っている日々に私が毎日へやに引きこもって膝を抱えて聴いていたのがASIAN KUNG-FU GENERATIONの『ファンクラブ』だった。 そう、アジカンの中でも「暗い」と有名なあのアルバム。 でも私には、毎日毎日起きるのが嫌で、この地獄はいつ終わるのだろうともがく日々に寄り添い、ひかりを照らしてくれた大切なアルバムだ。 ゴッチ自身もこのアルバムの曲や歌詞を書いているときに深い深い暗闇のなかにいたのだろう、とにかくもがき

          ASIAN KUNG-FU GENERATION『ファンクラブ』

          離れていても、家族

          ガシャーン!と言う音で目が覚め、音がしたほうへ向かうと血だらけの母と妹が立っている。 それが25歳の私の毎朝のルーティンだった。 思春期を迎え、自分の気持ちをうまくことばで表せない妹はその気持ちを暴力で表すようになった。ひきこもりの私は毎日、毎日ただ母の泣きわめく声を聞いていた。 誰かに助けを乞うすべも知らず、いざとなったら3人で死のうか、そう話す日もあった。 ひきこもりと言っても一応週に一度のアルバイトはしていた。昔から習っていた習字教室でちいさな子どもたちに字の書き方を教

          離れていても、家族

          ジェシーへ

          「SixTONESが今後活躍するためには慎太郎の躍進が欠かせないと思ってる」と慎ちゃんの持つ可能性をずっと信じていたジェシー。 毎週「お迎え渋谷くん」を見ていてインスタで宣伝して、きょものソロデビューを後押ししたジェシー。 「やりたいことがあるなら口に出したり、演者やスタッフの方たちともっと交流していかなくちゃ」とお芝居のお仕事がしたかったのに積極的になれなかったほっくんの背中を押していたジェシー。 過保護なママはいつも仲間の背中を後ろから押していた。でもママもさ、もっと自

          ジェシーの思い

          ジェシーがグータンヌーボ2で語っていた、グループを誕生させた責任感を背負い込みリーダーとして過剰に振る舞うのではなく、その責任感は静かに持ちながら「SixTONESでいてくれたらいい」という彼のメンバーへの信頼の仕方が素敵だな、と思った。 各メンバーが個々の現場で自分はあくまでSixTONESの一員であることを表明するのはグループ内でその ジェシーの思いがきちんと共通認識できてる証拠。SixTONESは樹さんの言う通り十人十色でありながら六人一色。 「SixTONESでいて

          代表作

          晴人くん、小牧くん、稔さん、楠見くん、透くん、田渕くん、草太さん、夏彦、山添くん、富岡さん。松村北斗さんが演じた役で大好きな役柄がたっくさんある。 映画に比べてドラマでは「カムカムエヴリバディ」以降、役に恵まれなかった(私見です)感のある彼が表現した楠見俊直という役柄。 不器用で、生真面目で、わかりにくいけれど、とびきりやさしく愛らしい楠見くんは稔さんと肩を並べる彼の「当たり役」になったんじゃないだろうか。 特に、SNSでも話題になった、北斗さんの涙のお芝居。彼のお芝居

          やさしさ

          寝てないときとお腹すいてるときに大事な決断はしないようにしてる。 まずは寝る、まずは食べる、こころと身体が満たされてるときにちゃんと決めないとろくなことにはならない。 ひとにやさしくする前に自分にやさしくしてあげようね。 あなたみたいにやさしすぎるひとはさ、少し自分本意になったぐらいのが周りと足並みがそろって、メモリがカチッと合わさって「ちょうどいい」になるの。 自分の本意じゃないのに無理に合わせるのは偽善ってやつだから、やさしいままで自分勝手になっていいんだよ、 あなたが満

          2024.05.11 波多野裕文 弾き語りライブ

          あなたがいつも居間でテレビを見ている距離で波多野さんが歌っていましたよ。 一列目、波多野さんの後頭部(大好物)が美しく見える左斜めの席から。お昼間の明るい教会のようなホールで観る弾き語りライブ。 音楽の中にいるときだけ自由に息ができて、中でも私は波多野裕文さんのつくる音楽の中にいるときがいちばん自由で息がしやすい。 生きている、と感じる。 だから、波多野さんが、波多野さんのつむぐ音楽が大好きなんだ、とこころから感じたライブだった。 波多野さん、たくさんお話してくれたんだけど、

          2024.05.11 波多野裕文 弾き語りライブ

          友だち

          ちいさな頃から友だちを作るのが苦手だった。 不登校が決定的になったのは中2の修学旅行からだった。 今は学校に行かなくてもたくさん選択肢はあるけれど、あの頃はまだ学校に行かない=人生終わり=落伍者みたいなイメージがまかり通っていて、母と学校側は私を登校させるのに必死だった。 朝、担任とクラスメイトが迎えに来て家の中までずかずか入ってくる。私が所属するグループの女子たちだ。彼女らは私以外はみな吹奏楽部で、吹奏楽学部員はクラス関係なく仲が良かった。 彼女たちに説得され、修学旅行