見出し画像

コア・サテライト戦略とは

今日は金融のお話です。
コア・サテライト戦略を取り上げます。

詳細は、いろんな金融機関のサイトに載っていますので、そちらに譲るとして、今回は、資産比率はコアが中心なのに、マインドや意識は比率の低いサテライトばかり気になっちゃう話をします。



コア・サテライト戦略とは

コア・サテライト戦略のコアとは「中核」、サテライトとは「衛星」
コアが「守りの資産運用」、サテライトが「攻めの資産運用」

投資において、リスクとリターンは比例します。大きなリターンが期待される商品はリスクが高く、一方でリスクの低い商品はリターンが小さいものの安定的な運用が期待できます。

ハイリスク・ハイリターン
ローリスク・ローリターン

資産運用では、リスクとリターンのバランスをとることが重要で、コア・サテライト戦略はそのバランスをうまくコントロールする為の手法なんです。

一部のサテライトの運用資産が減少したとしても、他のサテライトやコアには影響が及ばないように調整できるため、リスクを極力抑えることができるメリットがあります。


「卵を1つのかごに盛るな」という投資格言があります。すべての卵を1つのかごに盛ると、そのかごを落としたときに全部が割れてしまいますが、複数のかごに分けておけば一部の損害で済む、という意味です。

特定の商品に集中投資するのは、リスク分散の観点からいいとはいえません。インデックスファンドがもてはやされるのは、その投資信託1本で分散投資が出来上がっているからです。


コアとは? サテライトとは?

コアとは、守りの手堅い資産運用です。
・ローコストのインデックス投資信託やETF
・日本国債、米国債
・格付けの高い国内債券
・格付けの高い海外社債
・ゴールド
・外貨MMF

サテライトとは、攻めの資産運用です。
・個別銘柄株式投資
・FX
・仮想通貨
・アクティブファンド
・信用取引
・先物取引
・レバレッジをかけること


私のコア・サテライト比率

私のコア・サテライト比率の円グラフです。
退職前は2年前の2022年2月ごろの比率と、
現在2024年3月末の比較です。

退職前(攻めの運用)と現在(守りの運用) 比較

退職後のセカンドライフに入り、守りの比率(コア)が高くなっている位ことがわかります。

我が家のコアに含まれる具体的な商品は、
GS外貨MMF
米国インデックスファンド(eMAXIS Slim S&P500など)
米国ETF(VTI、SPYD、HYGなど)
国内社債
米国債券
外国社債

我が家のサテライトに含まれるものは、
国内銘柄株式(約10銘柄)
米国銘柄株式(約10銘柄)

なぜサテライトが気になるのか?

なにもすることがないコア

円グラフではサテライトは14%しかありません。しかし、意識レベルは50%以上がサテライトに向けられています。それはどうしてなのでしょうか?

コアは長期運用で、いわゆるほったらかし投資なので、何もすることはありません。意識が向けたところ、何も変更しないので、気にならなくなってしまいます。相対的に、短期運用のサテライトに意識が向けられることが理由です。

コアは債券がほとんどを占めていて、長いものでは40年債券もあります。FOMCの金利引き下げにより債券価格の上昇が見込めるため、もしかしたら売却もありえますが、それ以外の要素は何もないので、することがありません。だから意識も向きません。


儲かりそうなサテライト

厄介なことは、投資仲間との話題では、サテライトの個別銘柄の話ばかり。儲かりそうな銘柄の話は、みんな大好きです。

「まこさんの資産形成はどうしたのですか?」と質問されると、10倍にあがった株の話ばかりします。事実ではあるのですが、大部分はインデックス積立で資産は形成されました。しかし、話していて面白くないので、ついつい興味深い個別銘柄ばかり話してしまいます。

損した話もサテライトです。他人の不幸は蜜の味なので、大損食らった話もみんな大好きです。おもっきり突っ込んだら玉砕した話や、FXやレバレッジ投資など、話していて、ワクワクすることがいっぱい。

インデックス投資は、長期運用で全員が儲かるので面白くないんです。ほぼ必ず儲かりますが、時間がかかります。

サテライトは短期間に大儲けか大損かなので、スリルが楽しめるので、話題が尽きることはありません。

まとめ

資産形成する上で、コア・サテライト戦略はとても有効です。しかし、資産比率とマインド・意識比率は、相関していません。友人たちの楽しそうなサテライト銘柄に振り回されないように注意しましょう!


関連記事↓


この記事が参加している募集

お金について考える

フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com