チャンスの時こそ平常心
ここぞ!という場面ほど、緊張してチャンスに弱い人って皆様の近くにいらっしゃらないでしょうか?
本当によく頑張ってるのに、大事なところで力が出せない。
それには理由があります。
今日はスラムダンクのシーンから、その理由を探っていきます。
いつもと違うことを考えるから、緊張する
赤木君が負傷したことにより、花道が陵南との練習試合に出場することになりました。
しかし練習試合とはいえ、人生初の試合ということもあって花道は相当緊張しています。
いきなりトラベリングはするわ、魚住君に体ごとぶつかるわで、試合どころではありません。
彼の緊張を生み出しているのは何でしょう?
花道:(オレが出て点差が開いたなんてことになったりして・・・)
(なにをバカな!!天才は そんなことを考えないもんだ!!)
(中略)
(いかん!!ますますドキドキしてきた!!)
(おちつけ!!おちつくんだ天才!!)
【SLUM DANK新装再編版3巻P196〜P197】
初の試合ということで、いつもは「天才!!」と振りまいている花道ですが、色々考えすぎて集中していません。
実は緊張は、普段と違う行動や考え方をしようとした時に起こります。
脳は継続・一貫性を好みます。
その一貫性から外れているからこそ、その拒否反応として緊張するのです。
この時、花道はどうやって緊張を出したのでしょうか?
花道は思いっきり流川君に蹴りを入れられます。
今まで緊張で頭が真っ白になっていた花道の目の前に、いつもライバルとして見ている流川君が現れます。
ここで花道は流川といつもの喧嘩。
花道の友人の水戸君も「おおっ 動きがよくなった!イケる!」と言っています。
いつもしている喧嘩をすることで、いつもの花道が戻ってきます。
【SLUM DANK新装再編版3巻P219〜P223】
その後の彼のプレーは、陵南のプレーヤーや観客の度肝を抜きますが、それはまた別の機会でお話します。
オリンピックの舞台も運動会のかけっこも一緒
かつてシドニーオリンピック女子マラソンで金メダルを獲得された高橋尚子さんの師匠の小出義雄さんはこのようにおっしゃっていた記憶があります。(間違えていたらすみません)
小出義雄:Qちゃん(高橋尚子さん)にとって、オリンピックの舞台も運動会も全部一緒なんだよ。
人生で一度立つことさえ難しいオリンピックの舞台と運動会が一緒って!?
初めてこの言葉を聞いた時は、意味がよくわかりませんでした。
ですが、メンタルの勉強をしていくうちにこの言葉の意味がわかってきました。
「大事だから」「いつもと違うから」と考えることによって、余計緊張してしまうのです。
毎日乗っている自転車で、毎日通ってる会社に行くのに、「今日はちゃんと運転できるかな?」と緊張なんかしません。
それと同じなんです。
人生に一度のオリンピックであっても、いつもと同じ42.195Kmのレースとして臨めば、いつもと同じ力が引き出せる。
実はとてもシンプルなんだということがわかりました。
プレゼンも日常会話と一緒
以前働いていた職場で、私自身、大事な商談の前はメッチャ緊張していました。
そのせいで契約チャンスを何度も逃していました。
今思うと、「しっかり伝えなきゃ」「ここで契約取れなかったら、また今月もシンドイ」などど、すごく色々考えていました。
そして、普段通りに話して、普通に契約を取ってくる同僚がとても羨ましかったです。
「あんな風に話せたらな〜」と何度も思っていました。
でもそうではなかったのです。
結局自分は自分。
日常もプレゼンも、全部一緒なのです。
メンタルのことはその会社を辞めてから気づきました。
もしもっと早くにメンタルのことを知っていたら、結果も変わっていたでしょう。
赤木主将もいつも花道に言ってますね
バカモノ!チャンスの時こそ、平常心だ!!
そう、どんな場面でも「いつもの自分」「平常心」でいるーこれが緊張を和らげるコツだったんです。
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