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「決めつける」この行動の裏には・・・

田岡:最後の方は9割方ウチの思惑通りだった

   あと ほんの一押しだったところを桜木君と木暮くんにやられました

   私は あの2人を湘北の不安要素と決めつけていた

   桜木は危険な素人 木暮は層のうすいベンチ要員として・・・だが

   彼らが試合を決めた

[SLUM DANK 新装再編版13巻P224]


インターハイ予選で湘北高校に負けた陵南高校田岡監督が、記者の質問に敗因を答えるシーンです。

田岡監督のシナリオ通りに試合が進んでいたのに、最後で思わぬ展開になってしまいました。

ここで大事なキーワード「決めつけていた」と出てきます。

なぜ田岡監督は決めつけてしまったのでしょう?


決めつけるのは、不安の表れ?


たまたまnoteを見ていたら、興味深い投稿がありました。

あなたは大丈夫?「決めつけて、押し付ける」脳のクセとは?

https://note.com/ukey_hy/n/nc66d087ad855


その中でも、この時の田岡監督の心理状態はこの記事に出てくる「確証バイアス」に近いのではないかと、私は思っています。

この方の記事にはこのように載っていました。

たまたま、仮説に一致したひとつ事実を正解だと思い込むこと。
例)怖い顔の人を見て、性格も悪い人だと決めつける。


このことを当てはめてみると、田岡監督の試合中の心理状態といえば・・・

桜木・・・素人➡️放っておいてもミスの方が多い。気にしなくていい。

木暮・・・層のうすいベンチ要員➡️全体的にそこまで上手じゃないから、少しくらい放っておいても大丈夫


ところがラスト1分近くになっての、素人桜木の予想外のプレーは、田岡監督の焦りにつながったと思います。

「素人の桜木に、ウチの仙道や福田は止められるわけがない。現にこの試合でもほとんど止めていない。なのにあと一点差まで追い上げた場面で、なぜ福田や仙道や魚住が止められるんだ!?」


「何かのキッカケで、流川や赤木がシュートを決めたらマズイ。得点するとしたらこの2人のはず。木暮は全体的にそこまで上手じゃないから、少しくらい放っておいても大丈夫」


そして不安になったからこそ、池上君に「赤木・流川にボールが渡ったら必ずダブルチーム(2人でマークする)にいけ。木暮はある程度離しておいていい」という指示につながった。

しかし、フリーにしてしまったことで木暮君に決定的な3Pシュートを決められてしまうのです。


最後は「信じること」


私達は、事実を自分にとって都合のいい解釈にしてしまいがちです。

桜木は素人だから大丈夫

木暮は層のうすいベンチ要員だから大丈夫


そんな時が一番危ないのです。

ではどうすればいいのでしょうか?


自分が何に不安になっているか、声に出してみることです。

声に出すことで、自分自身の気持ちを再認識することができます。


ですが、田岡監督のように場面によって声が出せないこともあるでしょう。

そんな時は今までやってきた行動を思い出すことです。

そして、最後は自分自身を、そして周りの人を信じることです。


「得点されても、最後はウチが勝つ」

このように田岡監督がどっしりとしていたら、湘北は負けていたかもしれません。

しかし、こういった経験をした田岡監督は、近い将来名将として陵南を全国大会常連校にしていくような気がします。


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