拙速

拙速という言葉をご存知でしょうか?「できあがりがへたでも仕事は速いこと」です。日本人は何をやるのにも、得てして100%の品質を求めがちです。この国民性が、労働生産性がOECD加盟37カ国中21位という結果をもたらす一因となっていると、コンサルタントとして様々な日本企業をご支援させて頂く中で感じています。考えてみたら単純明快なことですが、仕事というのは、定められた納期までに顧客の期待以上のアウトプットを提示することです。納期までにじっくり時間をかけてPDCAサイクルを1周しかしなかったアウトプットと、拙速に仕上げた上でPDCAサイクルを2周回したアウトプット、どちらがより顧客の期待以上に近いものとなっているでしょうか。後者に他なりません。拙速に一度仕上げることで、推敲する時間、フィードバックを受けて改善する時間、追加で調査をする時間などが生まれます。今回のnoteでは、細かい仕事の進め方をツラツラと書こうとは思いませんが(気がみたら書こうと思います)、まずは「品質30%時点でフィードバックを貰う」ことを意識してみてください。30%時点で上司に見せて大丈夫なの?と不安に思う人もいるかもしれませんが、上司が一番困るのは納期直前になって認識齟齬が露わになったり、納期超過になってしまうことです。むしろ、こまめに情報連携する子なんだなあ、効率的に仕事しているなあ、などポジティブ評価を受けると思います。騙されたと思ってまずは実践してみてください。あなたの仕事の生産性がグッと変わり、労働時間減少かつ人事評価アップに寄与することと思います。

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