やがて君になる

君は病棟のベットで私に背を向けて床についている。
監視された世界の片隅で僕は夢をみた。
妙に覚めた頭に思い浮かぶモノトーンの風景や、珍妙な言葉を並べ悦に浸る。

君の声や形が消えていく。破片が凹んでいくようだ。
あぁ、私はなにになれるだろうか。
君のいない世界で