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次のステージに進みたい! #1期生インタビュー

1期生へのインタビュー、今回は寺田有児(てらだ ゆうじ)さんです。

ゆうじさんは大学卒業後、自身でIT企業を立ち上げ長年経営されてきました。しかし、年を経るごとに、自身の次の活躍の場について悩んでいたそうです。

その時に出会ったProject MINT。

参加してみてどうだったのでしょうか。
これから目指していく世界とは?

詳しく伺っていきましょう!

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寺田 有児 (てらだ ゆうじ)
千葉県出身。28歳の時に、ヘッジファンドの情シス部門をリモートで行うサービスを立ち上げて起業。それ以降、新規上場に耐えうる情報システムの設計と構築、BtoB向けSaaSを企画してリリース、大型基幹システムのリプレイスなど、さまざまなプロジェクトをリードする立場で忙しく仕事をしてきました。近年は、ITの力で働く人をもっと自由にしたいという思いより、クライアント企業と一緒に試行錯誤を繰り返しながら、新しいワークスタイルの構築とその環境作りに取り組んでいます。自然が大好きで夏も冬も家族と共に山にいる事が多いです。プライベートでは、都会の親子向けサマーキャンプの企画運営や友達と山を買ってキャンプ地として開拓など、アウトドア全般を楽しんでおります。

ーミネルバ大学への興味から

ーーProject MINTへ興味を持ったきっかけは何でしょうか?

 まず「ミネルバ大学」というキーワードでProject MINT創設者である智恵さんのことを知った、というのが始まりです。そもそもミネルバ大学についてもあまり知識がなく、大学院があることも知らなかったんですが、パイロット生として日本人で初めて智恵さんが学んでいる、と。そして、1年程前でしょうか、智恵さんが大学院を卒業し帰国した後に登壇したイベントに参加しまして初めて智恵さんにお会いしました。当時ミントはまだ構想段階で、0期が始まるのも決まっていない時でしたね。そのイベント以降、Facebookで智恵さんをフォローしていまして、ミントの1期生募集の事を知り、説明会に参加したといった流れです。

ーーミントのプログラムへ興味が湧いたきっかけは何でしょうか?

 やはりミネルバ大学への興味からですね。元々、日本の学校のシステムが苦手で、「こんな大学に行ってみたかった」と純粋に惹かれていました。そこから21世紀型教育のエッセンスを学べるのでは、とミントのプログラムに惹かれていきました。 
 実は、学んでる場合ではない、思ってましたので参加するか迷ってました。でも、迷ったら多分行かないなと感じていたので「ミントで学ぼう」と決めてから、気合を入れて、説明会に参加しました。ところが、いまいち中身が掴み切れず、、、

ーー中身がつかみきれず最後まで迷われていた中で、参加の決めたのはなぜでしょうか?

 ただ「変える為には、今までとまったく違う経験が欲しい」という気持ちからですね。当時、仕事に対しては、すごい模索しておりまして、、、経営者として会社を成長させていかなければならない立場ですが、そもそも自分が何をやりたいのか、仕事を通じてどのような世界を創りたいのか、見つめなおす必要性を感じておりました。その時ミントに辿り着き、「これだ」と直感しました。


ー自身のパーパスを見つけ、より具体的にイメージができるように

ーー実際にミントに参加してみて、いかがだったでしょうか?

 楽しかったですね。衝撃的でした。プログラムが終わってこうなるとは全く予想していませんでした。そもそもパーパスは絶対に出来ないと思っていました(笑)今までそういったものとは無縁でしたし、どちらかというと毛嫌いするタイプでしたから。
 パーパスを創っている最中は「出来るはずないけど、創らなければ!」といった感じでした。本当に色々なものを頼りに、ちょっとした何かを探している感覚でした。毎日毎日凄く考えていましたね。他の1期生も苦しみながら頑張っているのが分かっていましたので、とても心強かったですね。また、その過程でお互いに心から共感していくのを肌で感じました

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(コラージュと共に自身のパーパスを発表するゆうじさん)


ーー実際にご自身のパーパスが出来上がってみてどうでしたか?

  パーパス:愛に溢れたまま自由を体現し伝播させる。

 驚くことがありました。出来上がったパーパスを周りに話したんですが、「ゆうじさんらしいよね」とすんなり受け入れてくれたんです。会社でもそうですし、しかも家族にいたっては「何をいまさら言っているの」みたいな感じでした(笑)この反応は予想外でしたが、受け入れてもらったと感じました。そもそも私自身が、以前だったらパーパスを話すことに恥ずかしさを感じていたはずなので、率直に話せたこと自体にも驚いています。
 そして、自分が認識していた自分像と、周りから見られていた自分は全く異なっていたことも感じました。これも大きな変化ですね。

ーーパーパス見つけて、会社経営の面で何か変化はありますか?

 今までも自分がやりたいと思ったことは、実行してきているんです。しかし、「私がやりたいことはこれなんです!」と周りにはっきりとアピールできる感じではありませんでした。なので顧客に伝わるのは、サービスメリットとコストのことだけ、となってしまっていたように感じます。そこに個人的な思い入れや目指している世界が無い。それが今はパーパス起点で考えられるようになり、自分でも腹落ちしている状態ですので、はっきりと「私が創り上げたい世界はこれです」と言えるようになりました。もちろん今までの仕事もパーパスとずれてはいないのですが、よりパーパスに基づいた方向性がはっきりしたものになっていると実感しています。より具体的にイメージが伝えられるようになっている、といった感じでしょうか。

ーーこれまでのサービスメリットやコストなど現実的な提案から、今はご自身のパーパスを交えた提案でより世界観を含めて提供出来るようになったということでしょうか?

 そうですね。実現できる世界やそこから生まれる価値が最初にあり、その上で、具体的にサービスと価格に落とし込んでいくようになりました。とはいっても世界観だけでは、契約には至りませんし、顧客は契約することでどんないいことがあるのか、を具体的に求めていますので、まずは方向性に共感して頂いた上で理想を現実に落とし込んでいく設計が大事だと考えています。売り物を明確にする感覚は変わらないが、どこを目指すのか?という部分が明確になり、大きくなったという感じでしょうか。

ーー経営においてもポジティブな影響が出てきているんですね!

 私は、インパクトデーのテーマで「Well-beingを軸にした好循環経営の実現」について取り上げたんですが、まさにその方向でサービス化を進めてまして、実際に新たな契約を頂いたりしています。まだまだ手探りですが、ドキドキしながらもしっかりと動き始めています。パーパスに基づいた新しいジャンルの仕事を始めることができ、とても嬉しく思っています

テーマ:Well-beingを軸にした好循環経営の実現
キーワード:働く幸せ、生産性、創発、認知多様性、イノベーション、高収益化、中小企業
Well-beingが目的ではなく、テクノロジーを駆使した取組と合わせる事で、好循環が機能する仕組み作りを行い、中小企業でも導入できるまでパッケージ化する

 このプログラムは、「何かを変えたい」と迷っている方にとても響くのではないでしょうか。また、自分の力に限界を感じ、なにか助けがほしい方、もしくは自身の原点に立ち返ってもう一度見つめ直したい方など、年齢関係なく必要とされている方はいるのではないかと感じています。


ー多様性溢れる環境で得られたかけがえのない体験

ーーご自身のパーパスを創れたこと以外で、役に立っている学びはありますでしょうか?

 プログラム全体を通じて、今まで自分の思い込みで毛嫌いしたり、深く知る前に切り捨てていたものを、まずは受け容れてみるようになりました。知る前に切り捨てない方がいいんだ、と気付けたことはとても大きい学びです。自分のキャパシティーが少し広くなったことを実感しています。やはり自分で仕事していると、気の合う方と好きな事しかしないんですよね。ですので、共に学んできた1期生が、年代も、性別も、職業も違う、本当に個性豊かなメンバーであること、また、その中で学んだこと自体が素晴らしい経験でした。この多様性溢れる環境で得られたものは、今までにはない経験で本当にかけがえのないものです。プログラムは結構大変で、特に最初のMind hackではメンタル面で辛く感じることもありましたが、それも含め貴重な経験、刺激だったと感じていますし、その過程を共に歩んだからこそ、1期生が仲良くなれました。プログラムが終わり、現在は2週間に1回のグループコーチングで集まっているんですが、毎回「久しぶりに会ったけど、なんだかほっとする感覚」になります。そう思える仲間に出会えて、とても嬉しく感じています

 
ーーその1期生メンバーを一言で表すとどうですか?

 まさに「beyondしたメンバー」ですね。皆で手をつないでbeyondしたイメージで、プログラム初日のオリエンテーションで1期生全員で考えたカルチャーそのものですね。フェローの一人がその場でイメージを絵で表現してくれたんですが、あの絵の世界をそのまま描けている感覚です。

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(フェローの一人がその場で描き上げた1期生カルチャー図)


 この絵が常に一期生の心の奥にある感じがしています。初めて顔を合わせた場でよくあれが創れたな、と今でも思っていますし、あの絵もすごい。奇跡ですね(笑)
 これから始まる2期もどうなるか。0期生とも1期生とも違うと思います。2期生が創り上げるものを楽しみにしています。


ーーミントの学びを経てご自身が一番変わったと感じることはありますか?

 周りからは「変わった」と結構言われるんですが、残念ながら自分ではあまりまだ実感はありません。自身のキャパシティーが広がった感覚はありますが、それがなんなのかまだ言葉にできない状態です。物事の見方や捉え方の広さ、とでも言いますか、、、今までは1箇所からだったのが、今は何か所からも見ることができる。自分で意識して敢えてそうしよう、と出来るようになりました。ふとした瞬間に「あ、これバイアスがかかっているな。いつもの思考パターンだな。じゃあ、違う角度からみてみよう。」と考えられるようになりました。これは結構大きいですね。

ーーミントでの学びをこれからどう活用しようと考えていますか?

 全般的に活用していこうと考えています。まずは、インパクトデーのテーマを実現させたいですね。実現に向けて進んでいけばテーマも変化していくと思いますが、現時点でスタートがここだというテーマが出来たことはとても大きいと感じています。
 今までもテーマと似通ったことを考えてはいたんです。しかし、インパクトデーへ向けて模索を続けているうちに「実はこういうことだったんだ」とはっきり認識ができ、それが少しまとまった形になったのが今回のテーマです。まだ全部がしっくりとはきてはいないんですが、一旦ここに落ち着いています。思い描く理想からどう現実につなげていくのか。1箇所だけではなく、全体で綺麗に循環するシステムを作りこんでいく必要がある、とまだまだ模索しながら進んでいます


ーー最後に、ゆうじさんはこれから何を目指していくのでしょうか?

 私の現在のテーマをもとに、さらにオリジナルの言葉を発信したり、創ったりしていきたいと考えています。「そういうスタイルの仕事の仕方、組織が創れるんだ」というものをこれから創っていきたいですね。誰かの真似ではなく、日本ならではの形を世界に発信していきたいと考えています。

Fin.

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