Win-win に持って行く、交渉力
20代後半、証券会社に転職して3年過ぎた頃。突然の出来事が会社で起こりました。私はその前日に有給を取っていたのですが、突然上司から話があると言われ朝一に呼ばれたのです。
一体何の話かと検討がつかず、少し不安になりながら話を聞き始めると、チーム全体をシンガポールへ異動するつもり、との事。財政状況の悪化の為、早急な対応をしなければならなく、私に責任者として言ってくれないか、という内容でした。
勿論即答は難しく、少し時間が必要だと答え、その日は終わりました。約一週間ほど経過した時に、一度現地視察をしてそれから返事をくれないかとの上司の意向でしたので、とりあえず現地視察に出向きました。
始めて行く国、海外で働く事や新しい責任者としての仕事の重さなど、色々想いをめぐらせる旅でした。現地滞在は約3日ぐらいでしたが、一度現地を見ると言うのは答えを出すのに助けになったと思います。
そんな中、会社からは、今の給料の半額でシンガポールで働いて欲しいと言われました。それは有り得ないと思い、結果的には、日本での給料と同額、そして更に、3年間保証してくれるように交渉をしました。
そして最後は日本を出発数日前にSARSが流行り、出発までどのようになるか分からないままの現地入り。最初にお話を頂いた時から約2ヶ月でシンガポールへ降り立つ事になります。
まだ若かった事もあり、無我夢中でしたが、振り返ると、あの時にちゃんと交渉をしていなければ、今のキャリアや人生は全く変わっていたと思います。そもそも、シンガポール自体に住まなかったかもしれません。
私の経験からの「交渉力」は、Win-Win を焦点にしています。つまり、一方的では、絶対にどこかで誰かか苦しんだり、最終的にはプロジェクトや目標自体がダメになってしまうと思うからです。
あの時、私が半額の給料でチームを率いっていたとしたら、会社にとっても人件費を削るという計算以上に、最良なシナリオにはならなかったと思います。
「交渉力」は私の開催するオンライン勉強会でも人気のトピックで、8月はパート2を行います。
普段何気なく行っている「交渉」。仕事やプライベートでもっと積極的に、そして妥協せずに行っていきたい。どのような点に気を付けて行っていけば良いか、またお互いにとってベストな形へどのように持っていけるか。
私の過去の経験からのシェアをしながら、皆さんとこれからに必要な「交渉力」を一緒に考えていきたいと思います。パート1にご参加した方もしなかった方も、両方ウェルカムです!
2022年8月6日(土) 9:00-11:00
3,000円
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笑顔が1つでも多い1日になりますように!!
川田真保
多数のグローバル企業へ提供してきたプロジェクトマネージャー・NLPマスターコーチ
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