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【思考編-第29回】クルマのBEV化は 人や社会をどう変えていくのか ?-2

昨今、多くのメディアでは "モノ" としての EV車の評価や使用方法等が中心に情報が流れています。一方、CO2削減対策の内容と実行を統括する政府からは、「関連する電力供給方法や充電、リサイクル等のインフラ整備を含めた実際のCO2削減効果」や「e-Fuelや水素燃料等、他の対策手段を併用した現実的な実現のための実行工程と分担目標」などは出されていません。
民間企業では当たり前の中長期計画案も曖昧なままに「クルマのEV化だけが推進の補助金対象」となって「" 脱炭素=EV化" という方策の中の1案が、独り歩きし "CO2削減の目標" に置き換わり」アナウンスされているという現実の中にあります。

そして今…欧州では「原子力発電はCO2削減のグリーンエネルギー、ロシア産の天然ガスもグリーンエネルギー」という提案がなされて、原子力産業が経済の有力基盤であるフランスやイギリスと、「原子力発電の廃止はCO2削減と同様な将来課題」とするドイツやスペインが電力供給をめぐり真っ向から対立を始めました。更には、ドイツやオランダなどではロシアからの石炭の購入量も昨年からは拡大を続けています。
また、日本でも記録的な降雪や火力&原子力の発電制限などにより「東京電力&北陸電力が過去に経験のないレベルの電力不足に陥り、他社からの供給でしのぐ」事態が発生しています。

29)EV化は人や社会をどう変える-2、挿入写真22.1.10pptx

このような不透明な中に於かれているEV車ですが、今回はこのような関連する状況とは切り離し、これからの10年程度の進化を含めてEV車を観た時に「使い方や運転の中で、今までのエンジン車と違う何が予想されるのか…?」について、運転に求められる変化や使われ方の変化などを先見思考のケーススタディとしてみました。

このようなテーマは日常の中で色々な考察が出来ますので、皆さんもやってみて下さい。また、質問等ありましたらお寄せ下さい。

補足)私はEVについては「賛成とか、反対」では無く、EV車やエンジン車のそれぞれの良さを活かしながら、実際に実行効果のあるCO2削減対策として現実に対応できるマイルストーンを至急作成する必要があると思っています。 クルマという商品が社会の中で真に社会的役割を果たして成長する事を願っています。
(ヒステリックな思い込みや、現実を棚上げした社会正義論はイヤです。)

ここから先は、動画で詳しく解説します。

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■ 参考)【思考編-第24回】クルマのEV化は人や社会をどう変えていくのか?-1

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