【「景岳全書」婦人科を読む】2.婦人規上 2-1.総論類 論難易二(2)
【本文②】蓋以婦人幽居多鬱、常無所伸、陰性偏拗、毎不可解。
加之慈変愛憎、嫉妒憂恚、罔知義命、毎多怨尤。
或有懷不能暢遂、或有病不可告人、或信師巫、或畏薬餌。
故染着堅牢、根深帯固、而治之有不易耳。此其情之使然也。
【書き下し】けだし婦人は居に幽し(くらし)鬱多きを以て、常に伸ぶる所なし。毎に解くべからず。
これに加え恋を慈しみ愛憎し、嫉妬し憂い恚り(いかり)義命を知ることなし。毎に怨み多く尤し(はなはだし)。
あるいは懷(おもい)あり暢遂すること能わず、あるいは病あれども