20200131_目的と目標と手段の関係性

目的と目標と手段の関係性について

目的と目標と手段の関係性を図を解説します。

目的と目標と手段の関係性

言葉の定義

・目的とは、目指したい状態や事柄のことを指します。
・目標とは、目的と強く関連していて、目的達成の状態を計測可能にする指標や達成するための手段を表したもの。目的達成の中間状態を定義したもの。
・手段とは、目的を実現するための方法(How)のこと。

目的と目標そのものの解説は、「目的と目標の違い」を参照してください。

関係性(図)の解説

図にあるように「目的」と「目標」と「手段」の間で、「導出関係」と「根拠の提供」を意識することで、矛盾が無く、”納得感のある答え”を成立させることができます。

導出関係
目的は、背景や制約事項から導出できます。この目的がすべての起点になります。
目標は、目的から導出されるものです。手段を包含している場合もあります。
手段は、目標から導出されることもありますが(手段検討型の目的設定)、目標や目的が自明なものとして包含されているケースもあります(手段包含型の目的設定)。

根拠の提供
「目的」「目標」「手段」をそれぞれ逆に辿っていき(緑の矢印)、根拠が説明できていることが必要です。

たとえば、次のような目的に対して、納得感のある答えはどちらでしょうか?

・目的:「漢字が不得意なので、漢字を勉強したい」
・手段:「英語のリスニングを1日10分する」
・目的:「漢字が不得意なので、漢字を勉強したい」
・手段:「漢字ドリルで1日10個の漢字を覚える」

後者が、多くの場合において、納得感のある答えだと考えられます。
このように人に説明したときに「え?なんで?」とならないように納得感を積みあげる関係ことが「根拠の提供」です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?