『ユニコーン企業のひみつ』で泣いた
いやー、良い本を読みました。
本の終わりの「10.11 最後に」で泣けるんですよ。
ネタバレになりかねないので、冒頭のはじめに的な部分から抜粋すると
本書の内容を深刻に受け止めすぎないでほしい。楽しんで読んでもらえたら幸いだ。
未読の方には、是非この伏線を回収していただきたいです。著者の方が伏線と思っているかは不明ですが。
内容というよりは、個人的におすすめしたいポイントを並べてみようと思う。
翻訳者さんたちへの絶大なる信頼
アジャイルサムライの角谷さんと
モノリスからマイクロサービスへの島田さん
(Design It!の翻訳がとても好き)
このお二人のコンビで翻訳された本のようです。
アジャイルサムライは、日本のアジャイルの入り口として読んだことのある人が多いのではないだろうか。
自分はAmazonのレビューなどを眺めまくって
アジャイルを知ろうとしたときの最初の一冊に決めた本なのでとても思い入れがあるし、とにかく刺激的な内容と表現に興奮させられる本だったのだ。
そして島田さんはスクフェス札幌2020のクロージングキーノートでそのお人柄といきいきした思想と話し方と言葉選びなどなどに対して大ファンになり、直近でも前述の本を翻訳されていたのだがわかりやすくて感情を揺さぶられる文章で伝えてくださるのがたまらない。
そんなお二人が、アジャイルサムライの原著者Jonathan Rasmusson氏の翻訳をしたら、とてつもなく心に刺激が与えられるに決まっている。
その先入観を持って読んだ。最高だった。
とにかく読みやすい
翻訳者さんたちの信頼度は感じていただけたと思います。
本文は、ブログ冒頭にあったように、楽しく読める工夫があちこちでされている。
ページ数も150ページほどで、著者さんもどこから読んでも大丈夫と書いてあり、読みたいところだけを読んでも刺激と興奮が得られると思う。
個人的には、読みにくいところは一旦スルッと飛ばしてでも、一回全体を読んでみるのが良いと感じた。
ユニコーン企業で何が起きていたのかを、目が惹かれた箇所だけでも読んでいくと、自分たちで真似できそうかなとか、もしかして同じような取り組みをやってるかも?といった感想が持てる。
自分たちと乖離があるとか、理想的な話だよなぁと感じた部分に対して、
具体的な企業名を挙げた実例が載っている。
文化も背景も違う現場に対してそのまま適用できないのは言わずしもがな、
個人的にはワクワクする話がたくさんだったし、実際にこんなことを取り組んでいるという事実に勇気をもらったりもした。
訳者あとがきを読め!
日本語でこの本を読める最大のメリットだろう。
断言する。訳者あとがきだけでも読む価値がある本だ。
珍しくあとがきを読んでからこの本を読んだのだが、
(自分は目次で全体像を把握とかあとがきを先に読むとかしないことが多い)
本文中で言われている、けど明言されていない部分などに対して、
日本企業で働く人に向けた表現で、魂が込められた文章が綴られている。
このあとがきは、日本語でこの本を読める最大のメリットだ。
(追記)
角谷さんからこちらのコメントをいただきましたので、
こちらに掲載させていただきます・・・!ありがとうございます!
あとがきへのリンクはこちらとなります
おわりに
チーム編成の話、組織運営の話、予算の話。
実際の自分の現場でいろんな人と話してみたい内容は、
当然ながら盛りだくさんだった。
それぞれの現場でそれぞれの形があると思うが、
この本は、それぞれの現場をいきいきさせるためのエッセンスがぎっしり詰まっている。
この本からもらった勇気を、たくさんの人と語り合えたらと思う。
*おまけ*
岩切さんのおかげでご本人とコミュニケーションもすることができました。
ありがとうございました!
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