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思い遣り、慈しむ心【仁】の理解

思いやり、慈しむ心【仁】

「仁」について孟子は、
「仁は人の心であり、
 義は人の道である。
その人の道を捨てて顧みず、
その心を見失って、探そうとしない
のはなんとも悲しむべきことか。

人は鶏や犬を見失っても
探し出す方法を知っている。
しかし、
心を失えばその探し方が判らないのだ。」
と述べています。

それは、主に他者を思い遣る心、
即ち「他人に対する親愛の情、優しさ
を意味しており、儒教における最重要な
五常(仁・義・礼・智・信)の徳」
の教えひとつです。
また、仁と義を合わせて
仁義と呼ばれてもいます。

古代から現在に至るまで中国人の
倫理規定の最重要項目となって来ました。
中国の伝統的な社会秩序(礼)を
支える精神、心のあり方とも
古より解されています。

」と言う世界中で親しまれている
日本のTVドラマのタイトルにもある
「医は仁術」という言葉もあります。

それは、
仁愛の心を本とし、
 人を救うを以て志とすべし
。」
わが身の利養を、
 専ら志すべからず
。」
と言う教えでもあります。

仁の教えであるとされる「思い遣り」は、
人として平等な立場で相手の事を
深く考え、相手の心に寄り添いながら
相手に何をするのが良いのか?
また、何をしてはいけないのか?
を思い考え、その思い(想い)を相手へ
遣わすこと(届けること)を意味します。

これは、共に生きていると言う、
温もりのある連帯感から生じる
人間らしい温かい心と態度・行為です。

他人に、
思い遣り」ってどんな事と聞かれると
優しさとか相手を思う気持ちが思い浮かびます。

身近な事ではデートをしている時や
大切な人に対しての「思い遣り
と優しさは欠かせないものです。

そして相手との心の繋がりや通い合い
愛情表現、信用・信頼を築くためにも
人間として無くてはならないものです。

さて
思い遣り」とは、
いったいどんな事なのでしょうか。

この「思い遣り」は一般的には
その人の身になって考える事、察して気遣う事
と言われています。

細かく言うと「思い」は、
相手の気持ちで考えたり、
共感したり同情したりすることであり、
「やり(遣り)」届ける・差し向ける・行う、
と言うことです。

私達は日々の生活や職場で
多くの人々に触れ合います。
家族や友人など、職場では
お客様、職場の仲間同僚や上司
など沢山の人々に出会います。

どんな時でも相手を「思い遣る心」で
触合い接することが一人の人として
生きて行くために必要な心身の活動です。
この思い遣る心は「思い遣り」と言われます。

それは、貴方の心を豊かにし、
あなた自身を成長させてくれますし、
愛され、信頼される源になります。

そして、
見返りをあてにするようなものでも、
慢心するようなものでもありません。
自分を本物の人間に育ててくれ、
本物の愛を教えてくれる、
嬉しくて、有り難いものです。

この「思い遣り」は、相対する人との
会話や姿勢・態度に表れます。

言い換えれば
相手に対する”心の姿勢”の現われです。
この「思い遣り」を心に発動させるには
お互いの気持ちが交換可能であることです。

即ち、相手の気持ちに同調、若しくは
共感する必要があるということです。

即ち、自分の心が相手に対して
共感していないのに、何か親切な事や、
何らかのアクションを起こす事は
思い遣り」と呼べないと言うことです。

同じ行動でも、思いやりになる時も有れば
お節介になることも有ると言うことは、
年寄りの私が常々実感していることです。
思い遣り」があるのと無いのとでは
何が違うかと言うと、相手の言動態度に
共感出来るか、出来ないか】と言うことです。

また「思いやり」のつもりで戒めたり、
突き放したりしたことが誤解を受けて
思っていた逆の効果の憎しみや恨みを
生んでしまう場合も少なくありません。

〇「仁」文字の心

仁の文字は、
「人」と「二」(一人称と二人称) 即ち、
自分自身と他人、即ち二人の人間と解します。
※一般的には、人と人との間と解されています。

人間の文字

以下、『』の解説を私見で記します。

』の文字の組立ては、

「自分と他人」

「自分ともう一人の自分
 (思考の選択に戸迷う自分)」

「強い自分と弱い自分」

「人」+「二」で組立てられ、
それは自分=(一人称)と
他人=(二人称以上)を表わしている。
即ち、自分自身と他の人、
二人の人間を意味すると解します。
即ち、自分自身と他者であり、
二人の人間を意味すると解します。

二人の自分

『自分』と『他人』

「生きている自分」と「生かされている自分」

「人を愛する自分」と「愛されたい自分」

「利己」と「利他」

「認める自分」と「認められる自分」

「親切な自分」と「無関心な自分」

「与える自分」と「求める自分」(物・魅力・心)

「感謝する自分」と「感謝される自分」

仁の文字は二人の自分

『自分』と『もう一人の自分』

「人間の善悪二つの心」

「強い自分」と「弱い自分」

「明元素な自分」と「暗病反な自分」

 自他に「優しい自分」と「厳しい自分」

「無関心な自分」と「共感する自分」

「楽に過ごす自分」と「楽しむ自分」

自分自身を知り、認めるために!

人&自分と「向き合う」ために、
先ず、自分の心と真摯に向き合い
自分が未だ知らない自分を知る、
そしてその自分自身を認めることです。

その為に先ず、
自分の強み弱みと真摯に「向き合う」
ことから始め、他人とは、お互いが
一人の人間として「認め合い」本気で
真剣に相手と正対し「向き合う」こと。

【幸せな心を創る「四つ」のホジション】

 ※(幸せ=四合わせ)

人間は、
心に四つのホジションを持っています。

一、自分も他人も知っていて、認めているところ

二、自分自身は知っていて認めているが、
      他人は知らず、気付かないところ

三、他人は知り認めているが、
      自分が知らなくて認められないところ

四、自分も他人も、知らなく、気付かないところ

以上、『仁』について、総て理解するように
努める活動は人の「心の礎」を築く原点です。

ま『』は、おもてなし・接客サービスにも
大切な相手を💖【思い遣る心】でもあります。

因みに、私は人生後半に至るまで
この心について何も知りませんでした。😢
知ってから人生が180度変わりました。🌈



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