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人の背中を見て、心を育む

💗温故知新の行動


日本の伝統文化と言われる様々な
芸術文化は精神的にとても質の高い
内容と学びを数多く秘めています。

特に茶道や華道などの作法、
剣道や柔道の武道、能や雅楽や歌舞伎
などの日本芸能、神道や仏教などの
宗教的行事と言った 伝統文化に
その高い精神性を見ることが出来ます。

この日本独自の「モノ」や「こころ」
(≒モノづくり精神や技)の文化は、
ファッションや漫画など現在の文化も
含め「クール」「かわいい」などと言われ
現在世界中から多くの興味や注目を浴び、
その体験をするために世界中からも
多種多様な多くの訪問者があります。

古からある日本文化独特の考え方には、
封建的な思考、男女差別や様々な習慣
もありましたが、 人間としての生き方、
心と意識の持ち方は、徳川時代に
確りした基礎となる、人と関わる
礼儀作法(ルール)が完成し、隅々まで
その仕来たりや教育が行き渡っていました。

そして先祖を崇拝し、年長者を尊び敬い、
兄弟や友人と親交を持ち、上手く近所と
付合い弱い人や不幸な人を助け合い、
皆がまとまり、もったいない・質素倹約
の精神で日常生活をして来ました。

最近まで、
このような日本独自の風習や生活態度は、
「子供が親の背中を見て育つ」習慣、
大人は尊敬する人や先輩・上司の
「背中(手本)を見て、学び育つ」
習慣とされ続けられて来ました。

一方で、
人との和を重んじるばかり、
人の目や思惑が気になり、
物事をハッキリ表現せず 、
結論を曖昧にする意識や言動なども
「不完全美」として重んじられました。

ところが、
現在のような情報・IТ化が進化した 
個人優先・主義社会になった日本は、
様々な海外の思考法や教育育成手法(手段)
が人の目や思惑、安全安心を優先し
思考する個の社会環境で浸透し、
「人の背中を見て学び育つ習慣」、
即ち自分で考え自らの力で選択し、
決断する意思決定する習慣能力が
年々薄れかけていると感じています。

同時に保身や安全のためか、
本気で叱る人が減少する一方、
個人優先のSNSなどのIТツールや
ゲームなどの影響によると考えられる
ルール、道徳倫理感(モラル)やマナーの
欠如した非人道的な行為、事件や犯罪も
国内で年々増加しているように思えます。

このようなことを防ぐには、
人の目意識が強く小さい頃から「恥の教育」
で育てられた私達日本人ですが今の社会で
欧米の「罪(意識)の教育」を取入れることも
必要であると思います。

「人の背中を見て育つ」プロセスは、
何故の意識で物事を見聞きし、
何故の心で考え、その意識を元に態度や
行動考え人やものの判断する
「心の基礎体力」と言われている E.Q
=心の基礎体力「心の知能指数≒感情
の識別・理解・調整・利用」と言うこと
心の体力を育む数多くの要素があります。

今の日本求められるのは、
このE.Q(≒内観)、他者を思い遣る心、
敬意表現、自己認知ではないでしょうか?

度々起こる自然災害の被災地での
被災者の皆さんが自分自身のことよりも
周りの人々を気配りし、気遣い、自らの感情
を表に出さず黙々と行動する姿は、
「人の背中を見る」こと、即ち、自ら素直に
明確な「意思表示」をすることの大切さを
改めて私たちに知らしめていると思われます。

今こそ、
将来の日本のためにも「温故知新の心」
を以って、日本独自の文化や自然、
足元に目(意識)を向け 私達一人ひとりに
求められる「人と和し、繋がる」力を
身に付けるためにも
「人の背中を見、自ら考え意意思定、
ひとり一人が意識し行動出来る」
よう、心する時ではないでしょうか?

少子高齢化に入った現在、
心豊かな日本の社会や人を創る為にも、
「人の背中を見て育つ」ことの大切さを
再認識し、実行する『心』を切り替える
【ターニングポイント】ではないでしょうか。

(参考)
〇人の背中を見る
 それは、身近なことでは親、年長者、
 会社のトップ・上司・仲間・知人・友人、
 尊敬する人の背中(心)≒言行・取組姿勢態度・
 活動目的と言ったことを見るなどがあります。
 以下、「人の背中を見る」ことについて
 色々と関連すること記します。

1.諺
〇他山の石
 (自分の修養の助けとなる他人の誤った言行)
〇人の振り見て、我が振り直せ
〇子は親の鏡(親は子の鏡)

2.普段の人間関係で「相手に関心を持つ」
日常でも、仕事でも人間関係の基本は
相手に関心を持つこと。
関心を持つことを積極的に行うことにより
お互いの心を通わせることが出来るのです。

自分に関心を持っている人に対して、
「今日一日は何も変わったことなく
 無事に終わりました」
 (※「只今帰り(戻り)ました」の挨拶)
 と言う報告が何よりも大切であり、
 互いの信頼関係を築く元にもなります。

3.職場や社会

仕事が思うように進まないとか失敗した時、
感情的に部下を叱ったり、怒ったり、
批判する上司は、多かれ少なかれ
どこの職場でもいると思われます。

しかし、その上司であればきちんと
上手く仕事が出来るのでしょうか❓
上司は「3K」と言われる、
キツイ、汚い、危険このことを自らが
やってみせてこそ 信頼が生まれ説得力がります。

〇職場で背中を見て評価する例 ・執務態度(取組姿勢)

・会社の理念や方針と個人の目的に違いがない
・言行の責任感 ・報告・連絡・相談の適切さ
・仕事の処理業務に精通している
  (職務知識の有無)
・公平公正さ
・P・D・C・A=段取り力 ・応対対応力
・コミュニケーション力
・業務に精通していること=仕事から逃げない
・仕事の優先順位とスピード
・仕事を楽しむ
・自己啓発
・熟練技能
・奉仕
・寛容忍耐力
・改善改革意欲・
・三現主義
 (現場、現物、現実)の実行 ・・・・・など

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