👫現代社会生活の人間関係力(３)敬意

💖心の礎⇔🔳四本の柱－敬意・敬意表現

４本の支柱

現代の個人主体社会環境で、
対人関係で最初に必要不可欠とされる
｢挨拶｣は出会い触れ合う相手に対する、
自らの敬意表現の一つであると思います。

その人に対する敬意を仏教では、
仁、義、礼、智、信の徳（＝五徳)の気持ち
を拡充することで、父子、君臣、夫婦、長幼、
朋友の五倫の道を全うすることを説いています。

それを表した孔子の教えは、
私心無き、利他の心であると解します。

私見ですが、善し悪しに関わらず
現在無宗教と言われている日本人の
意識(心の軸)は、
「Oh my god(ｵｰﾏｲｺﾞｯﾄ)おぉ、神よ！
　＝なんてこった。 これは大変だ」
に表れているようにキリスト教などを
心の軸とし物事を思考し行動する表現、
と思われる欧米人の表面上の活動を真似
をした形だけの個人中心意識を物まねの
好きな国民性から過剰に受け止めている
一因ではないかと感じ取っています。
 
 神が宿る欧米人が何らかの驚きを
表現する際発する言葉Oh my god
自己主張・自利利己の意識(egoism)、
自己顕示の表し方むを見直す必要が
有る時期に来ているのでは？と考えます。

そして、戦前の人々が確固として
心に持っていた「五常の徳」を尊重、
実践して行くこと、即ち、利他の心と
その心身の取組と活動を、ひとり一人の
日本人が備え持つことが大切だと思います。

『礼』＝敬意表現　

『礼を尽くすに、素直にあれ』－五常の徳

人の世に他人を大切にする心身の活動と
秩序を与える『礼』＝礼儀・礼節は、
｢仁｣=思い遣りを実践する上でとても大切です。

相手への敬意表現である自らの行いや
態度を丁寧にすることを｢礼｣と言います。

元々は宗教儀礼でのタブーや伝統的な
習慣・制度を意味している言葉です。

後に、人間社会の上下関係で守るべき
ことを意味するようになりました。

儒者の中でも、性悪説の立場に立った
荀子は特に｢礼｣を重視したと言われます。

五常の｢仁｣のみであってはいけませんし、
｢仁｣無しで｢礼｣はあり得ないという事です。

大人と子供の違いは、敬意表現である
｢礼節｣が何たるかを理解して知ると共に、
それを身に着けているか、否かです。
この敬意表現である｢礼節｣を弁えてこそ、
初めて一人前の社会人と言えます。

己を謙遜し、相手を尊び敬い、
｢礼｣を其の場、其の時の状況(Т.P.О)に
応じて自らの行動が出来るように、
弁える事を｢節｣＝節目・道理と言います。

要約すると、親や年長者、目上の人へ
リスペクト心＝敬意表現である礼儀を
尽くすこと自分を遜り、相手に敬意を
持って接することが｢礼｣=礼節であり、
場合に応じて自分を律し、節度ある態度
で行動することが｢節｣人としての節度です。

自らが一番弱い、頭を相手へ差出し
相手をリスペクトする心身の活動
人の上に立ち牽引する立場の方々、
国を代表する公僕と言われる立場の方、
国や市町村の市民を司る行政の方々、
など、相手に何気ない気配り(配慮)をする
日本人らしさはどこに行ってしまったのか？

他人に対しリスペクト敬意表現をする
心身の活動を自他共栄とも言い表します。
【自他共栄の意味】

勝者は、勝って奢らずの態度を示し、
勝負で負けた相手の気持ちを察し。
その相手に、先ずは心から礼を尽くし
敬意を表す行動態度を示すこと。
勝負の舞台では礼節を怠らないこと。

人付き合いでも互いに信頼し、
助け合うことが出来れば、
自分も、世の中の人も共に
栄えることができるのです。

そうした精神を柔道(スポーツ)で養い、
自他の心身共に栄える世の中を作ろう
と言う心身の姿勢が自他共栄↓の意味です。

自他共栄の解説

自他共栄≒リスペクト心　

(講道館ホームページより転載)

自他共栄－講道館
(以下、講道館ホームページ　より転載)

社会を成し、団体生活を営んでいる以上、
その団体・社会を組織している各成員が、
その他の成員と相互に融和協調して、
共に生き栄えることほど大切なるはあるまい。

各成員が悉く相互に融和協調しておれば、
おのれのはたらきがおのれ自身の
益となるのみならず他をもまた、
同時に利し、共々幸福を得るは明らかで、
他の活動がその人自身のためばかりでなく、
己を始めその他の一般の繁栄を増すは
勿論のかような次第で、その融和協調の
大原則は、自他共栄と言うことに帰する。

唯々
他のために尽くせと言っても、
その尽さねばならぬ理由を
何処に求めるのであるか。
また自己の便のみをはかろうとすれば、
たちまち他と衝突するは必然のことで、
かえってそのために大なる不便を
まねくにきまっている。
かく、自分をいたずらに捨てることも
人情にそむき、また理由もなく、
おのれの我儘勝手ばかりを主張すれば、
他の反対によってそれが妨げられる
ばかりでなくついには自己の破滅に陥る。

こう考えてくると、どうしても
人が人として社会生活を全うし、
存続発展していくには、自他共栄の
主義以外にはあるべきでない。

早い話が、
ここに三人旅する場合に
一人は山といい
一人は海を好み、
一人は休息していたい
と言い張ったら、三人が
分かれ分かれならなければならぬ。

共に連れだって旅する益を始めから
望んだものとすれば互いに譲りあって、
比較的皆が満足し得る一致点を
択んで行くよりほかしかたがない。

およそ人の世、
細大多少総ての関係はこの通りである。
（略）
他を認めず自らの言分ばかりで
争うならば自他共倒れとなって、
社会全体の不利・害禍これより大なるはない。
（略）
国民の実際生活を見ると随分、
精力を徒費しているように思われる。
また喩え有効に活用していると
見られるものでも、更に、よりよく最善に
到らしむるべき余地が無いとは決して言えない。

つまらぬ抗争をやめて、
自他共栄の原則によりあらゆる精力を
最善に活用するようになれば、
その結果、国家の実力は現在よりも
数層倍にのぼるであろう。

しかして、
そのために文化も著しく進み、
富強も加わることになる。
また、自他共栄を主義とすれば、
国際の関係もさらに円満になり、
人類全体の福祉も増進することと確信する。

かようなわけで、
一切の教訓・主張を包含して、
動すべからざる真理に本づいている
精力善用・自他共栄の旗を掲げ、
天下すべての人々と共に邁進して
行こうとするのが我らの主張である。

(以上転載終わり)

危機管理での【判断力】
人間はある時氏他人をリスペクトし、
また、時には善と悪の多くの欲望と
様々な感情(情欲)を備えた生き物です。

心正しく真っ直ぐに成長し、周りの人に敬意を祓い
その人を大切にして生きてきた大人は、
相手を敬い尊ぶ自他共栄(リスペクト)の
心身の活動(取組む活動)が出来ます。

人は男女を問わず皆、心を持つている

先ず触合う他人を心を備え持つ人と捉え
博愛・敬意の心で【繋ぐ、繋がる】

コロナ渦以前迄は、日本国内に於いて
おもてなしや接客サービス業界は
凄まじい成長と発展進化して来ました。

一方で閉店する店が増えシャッターの閉まった
商店街も増加している現状でもありました。

巷には、選択に迷うほど溢れるばかりの
｢モノ=商品｣のその関連情報があります。

しかし、その「モノ」を売ったり扱ったりする
「コト=人心」の情報は、心を表す表面上の形
(パフォーマンス)が主流になっていると思います。

なぜならば、今日に至るまで
サービス業全体がマニュアル化を主と
捉えてそれぞれが取り組んで来た故で
あることに依る結果であると考えます。

サービス業で繁栄成長している会社や店は、
個人中心の現代社会で｢人の心｣の役割と
影響力を強く受止認識しいち早くその
｢人の心｣に視点を当てその職場に適切な
人財確保に取組み、トップから底辺の
スタッフ全員の心の育成に努めた会社
や店舗が殆どであると思われます。

この心の育成は、
企業経営者自身や運営する方々が
人と心に敬意を持ち、それを表現する指針、
「企業は人なり、会社は人の会する処」
と認識した上で、まず育成指導担当者の
心の理解と自覚認識の活動に取組みながら、
働くスタッフ個々人の心の焦点を合わせ、
個々人の感性、能力資質、取組姿勢など
を個別に面談して分析した上でしに合わせ、
その人の個の力を最大限に伸ばす施策、
個人やチームの実践プロセスを作り上げる
活動することで育めると捉え取組んで来ました。

その結果として、
会社が成長繁栄し、働く人達の心を育み、
そして各々の心も豊かになり、
公私ともに社会的信頼も増すばかりか、
楽しく生活が出来ていると言う企業や
店舗に成長できると言うことです。

時代の早い流れにも関わらず、
いつまでも過去の当たり前や判断基準を
変えず過去の実績ばかりを引きずっている
管理監督者・指導者・教育者や年長者を
時折多少なり見受けられる社会です。

過去の体験から、
企業は人なりの心に視点を当てていない
このような企業や店舗は、客足が減り、
スタッフの離職率が高く、芳しくない
業績アップのための大切な顧客目線より
利益優先の商品づくり宣伝など対外的要素
ばかりに力を入れている事業所に、
特に多く見られると体験しました。
＝顧客・人・に敬意表現・感謝の心。

そのような会社や組織、事業所、
店舗などで以下のような言葉を必ず耳にします。
「人に時間やお金をかける暇があったら、
　業績を伸ばし成果を出すことに尽力せよ」
このような言葉を聞く組織で、共通するのは
心を備え持つ人間への敬意や感謝の心である
｢心の体力不足｣と自らの保身に走る姿勢です。

即ち、このことは問題解決や危機管理を
適切に対処する能力の欠落、欠如であり、
そしてそれは突然の予期せぬ想定外の
出来事や物事の決断や解決に当る者の
人としての｢心の体力不足｣によると思われます。

このようなことの原因は、
豊かで恵まれた社会環境の中で育まれ、
大人と成った所以からかも知れません。

そして、企業や事業を経営運営する人々の
「企業は人なり」の理解認識不足による場合や
顧客目線やニーズ、ＥＳ(従業員満足)を重じる
三現主義(現場、現物、現実)の実践不足の結果に
より当然生じたことであるとも考えられます。

一方、行政や関係機関の2011年の
東日本大震災、2015年の台風被害など
度重なる災害、原発事故、無差別殺傷事件
コロナ感染症対策の対応、対処にも人対する
敬意意識・心の体力不足と自らの保身を
優先する事例が様々な場所で見られました。

この場合も、被災者ひとり一人へ人として
敬意表現・思いやり、立場転換意識、
Ｐ.Ｄ.Ｃ.Ａ、６Ｗ.３Ｈによる説明不足、
責任者の知識不足、と言ったソリューション
能力の欠如に依るものであると考えます。

この様な心の体力を保有するための
取組みや活動に大切なことのひとつは、
経営陣から現場のスタッフに至るまでの
夫々の人々が人への敬意と人の心に焦点
を当て当たり前すぎたとしても「会社は人の会う処」
と強く認識することではないかと考えます。

では、人の備え持つ心とは、具体的に
どんななことを言うのかでしょうか？

その答えの一つのは聖徳太子のお言葉
日本の心でもある「和を以て貴しとなす」
即ち、「人を尊び大切にする」「和の心」
「直き心」「おもてなしの心」と言った
私達日本人の心中にある心であると確信します。

モラルは、人を人間として敬意を持ち
「現実生活に即した道徳・倫理・良識」
を指して言う時に使われます。

この｢モラル｣は｢道徳｣と言われる
漢字の広義とされ使われています。

職場内での管理がルーズになったり、
帰属意識が弱まったりするとモラル
(≒ルール)の低下が起こり易くなりますが、
逆に短期的で表面的な成果を過度に
求めすぎると取引面でのモラルが
ないがしろにされてしまう傾向が出ます。

それは現実社会や人生に対する態度や
気持ちの有り様を言い表し、法的根拠に
よる拘束力をもたないものでもあり、
宗教のように超越者との関係ではなく、
人間相互の関係において人としての
「善悪の判断を伴う感性」のことを言います。
モラルと言う時には、
特に「現実生活に即した道徳＝倫理観」
という点がポイントです。

ビジネス・法律・政治などの分野で、
最近富みに聞かれるのは「モラルハザード」
という言い方や「モラルハラスメント」、
｢情報モラル｣と言う使われ方もみられます。

モラル、マナーとエチケットに、
触合う人への敬意特に【礼と義】は欠かせません。
モラル・マナー・エチケット・
コンプライアンス・社会ルールは、
社会生活上でひとり一人が敬意表現と
相手の気持ちを思い遣る心で生かされ、
感情・我欲・煩悩(情欲)の自制心(=敬意欠如)
が出来ないと他者に迷惑や害を及ぼします

お辞儀は、相対する人を尊び敬い、
その相手へ自らの心と意識を表し
伝えるために相手へ正対し行います。

リスペクト、即ち、相手に対する
【敬意表現=礼】を表す「人間力」です。

「礼」は、
人と人、相互の軋轢(ｱﾂﾚｷ)を防ぎ､
行動に根拠を持たせる当然の作法。
礼儀・礼節と言った秩序。
｢礼｣は自らの行いを丁寧にすることです。

元々は宗教儀礼でのタブーや伝統的な
習慣・制度を意味してると言われます。

後に、
人間社会の上下関係で守るべきこと
取組意識を意味するようになりました。

【敬意(リスペクト心)意識と敬意表現】
社会生活は人と人との繋がりと共に
コミュニケーションによって成り立ち、
私達は、夫々が備え持つ敬意意識＆その表現
によって様々な人間関係や多種多様な
社会生活をより円滑に出来ること。

コミュニケーションを円滑にする上で、
敬意表現は下図の働きをします。

敬意表現

先ず【人】として敬意表現する=リスペクト

先ず【心を備え持つ人】
と捉え、触れ合う相手を【人間】
と意識し、思う(想う)心を大切に！

人としての礼節、大人として義務や責任
応対や対応、社会人としての責任、報告、
連絡、相談などは総て相手を｢認める(≒信認)｣
することが原点であり人との和の「礎」です。

また、
人から｢認められる｣ことで自信が付きますし、
逆に「認められない」と受け止めてしまうと、
ネガティブな意識に成ったり、自己中心や
反発したりする利己的な活動をしがちです。

最近、私生活やビジネスでのメールには、
相手に対する認めている意識が表れ易いのです。
送って来たメールやﾒｯｾｰｼﾞを読まずにスルー、
既読スルーしたりしたことが原因となり、
大切な信頼を失い、いじめやハラスメント、
犯罪の要因の一つなる場合も見聞きします。

もっとも簡単で疎かしてしまいがちな
相手への敬意表現、認め合う心身の活動は
人間関係の礎と意識しておくことも大切です。

【礼節】⇔リスペクト心から生まれる意識

「礼節」を弁えてこそ、
初めて一人前の社会人と言われています。
素直な気持ち、謙虚な心で(謙遜)、
相手へのリスペクト心=尊び敬う心、
自らの行いを丁寧にすることを｢礼｣と言います。
この「礼」を其の場、其の時に即して、
状況に応じて(Т.P.О)自らが様々な回答、
報告、連絡の行動が出来るように弁え、
言葉や態度、行動に現すことを｢節｣と言います。

しかし、最近の若手経営者の中には、
人の心とも言える社会通念より自己判断
を優先し、礼節(敬語・意思表示・報告・連絡)
を軽んじる人も少なくありません。
[礼]
※礼とは、
　様々な行事の中で規定されている
　動作や言行、服装や道具などの総称。

武道の基本「礼に始まり礼に終わる」

武士道

📖論語［顔淵第十二］

『礼に非れば、視ること勿れ』
(解説)礼にかなっていなければ、
　　  それを見ようとするな。
『礼に非れば、聴くこと勿れ』
(解説)礼にかなっていなければ、
         そんなものに耳を貸すな。
『礼に非れば、言うこと勿れ』
(解説)礼にかなっていなければ、
         そんなことに口を出すな。
『礼に非れば、動くこと勿れ』
(解説)礼にかなっていなければ、
         そんなことで行動するな。

※私見乍ら、人との繋がりが改めて
見直されている情報世界の現在、
｢礼に非れば、認めること勿れ。｣
｢礼に非れば、繋がること勿れ。｣
このような言葉もこの中に加えても
良いのではないでしょうか❓　

この礼と決して切り離すことの出来ない
敬意表現であるお辞儀は、
相手への信認、相対する人を尊び敬う心、
こう言った相手に対する｢心｣を表し、
伝えるために進んで行うものです。

人は自らの心で、己の態度や言動を
見つめ直すことで自分自身の品位を
築きその品格を高められます。

お辞儀などの｢礼法｣を自ら修める活動は、
｢心法｣とも言う自らの品位を高め、
自分らしさ、その品格を育みます。

【義務】

人として行うべきこととした
特定の個別的な行為や一般的な行為
を意識すること言います。
即ち、人を尊び、人に課し
人を拘束する習俗、法律、習わし、
特に道徳の規範を指しています。

【責任】
責任は、何らかの行為を行ったことだけ
について適用されるのではなくて、
行われるべきことを行わなかった
ことに対しても適用されます。
この義務・責任の意識を表すことであり、
自他の安心と人との繋がりを重んじる言葉に
「自分の発した言葉に責任を持つ」
と言うことがあります。

簡単な事例として　
即ち、何かを依頼主が依頼した人に対し、
自分の発した言葉の重さを自覚し
その内容をきちんと実施することです。
敢えて言うなら、其の場凌ぎの
言動・行為を差し控えることです。

この簡単が出来ず、大切な人や友人、
人や社会から信頼を失うことがある
と体験しました、皆さんも注意しましょう。

"大切な人の大切な・・・を大切にする"活動

あなたが敬い尊ぶ(＝リスペクト)
愛する大切な人が大切にしている
物や環境を大切にするための心身の
具体的な取組みや活動をしていますか？

あなたの
｢大切｣な人の｢大切な・・・を大切｣にする
日々触れ合う特別な人を含めて、
その相手を尊び大切にすること、
即ちリスペクトし思うことは
生きる上で不可欠な人の「💖心」です。

それは、人として生活する家庭、
会社などあらゆる場で必要と言えます。

人を大切にすることは、
触れ合う相手を人間として敬意を示し
「挨拶」「思い遣り」「感謝」「誠実」
などの言葉や意識・態度・行動に現れます。

そして、
日常生活のエチケット、マナー、
ビジネスマナー、おもてなし接客マナー
ＣＳ.E Sなどの「源・礎」と言えます。

中でも、相手を大切に思う｢思い遣り」
は全ての「マナー」の原点です。
それはサービス業やホスピタリティ、
日本の和の心であるおもてなしの礎です。

このようなことに必要とされる「マナー」
の目的を考えると、そこには触れ合う相手への
敬意表現、思い遣り、気遣いの心を育み表すためです。

その手段や方法として
目配り、気配り、心配りが基本的な要素です。

この様々な要素は、沢山の人との出会い、
触れ合いや心身の交流によって体験し
具体的に知恵として学ぶことが出来ます。

私達は、日々の生活、会社、職場、
友人や仲間、お客様から「大切な人」に
関する心や行動について、多くの学びや
様々な知識、数知れない色々な体験が得られます。

この様な目線や意識を意識して日々生活や
仕事に従事することは「幸せを掴む」
ための手近な近道と言えるでしょう。

人は感動や感激を始めとした
様々な感情を味わい成長します。
「マナー・エチケット」＝「思い遣り」
はリスペクトする「大切な人」への意識や
心身の活動を育む源とも言えると思います。

特にお客様や顧客から多くの教えや
心の学び、感動を頂けるおもてなし
接客サービスや営業の業界で働く方々は
計り知れない学びのチャンスがあります。

『大切な人の大切な・・・を大切にする』
ことに気付くか否かで、人の生き方が変わります。
即ち、利他の心※人を思い遣る心に気付くことです。

(※利他の心とは、他者の利益を重んじ、
　他者が利益を得られるようにと振舞おうとする心)

その為には、先ず、私心なく心から
【大切な人を想う心】に自ら積極的に
目を向け心身の活動をすることです。

そして、本気で真剣に敬意を表し
『大切な人の大切○○○を大切にする』
ことの表裏のない心身の活動に
取組むことであると思われます。

そうすることに拠り、きっと、
今迄に味わえなかった新しい素敵な人
との出会い、結び付きや心の世界が開けます。

【大切な人】この言葉は、
これからのアフターコロナの社会生活を
乗り切る為のキーワードの一つです。

その為に先ず、あなたの【大切な人】ついて、
夫々が大切な人の定義※2を知り、認識する。
※2この定義は職種や業態により変化します。

全てに通じることは人として
敬意表現と「思い遣り」です。
先ずは、【大切な人】への心と態度
を表わし伝える意識を持つ。
そして、【大切な人を大切にする】
心と(態度≒仕草)を身に着け表わし伝える。
最後に、
【大切な人の、大切な・・・を大切にする】
心と態度を身に着け、大切な人へ表現伝達する。
まとめると
▶自分の最も【大切な人】に、
　接する「思い遣り」の心と態度で
　相手やお客様に応対すること。
▶自分の最も【大切な人】に、
　接する「思い遣り」と「感謝」の心
　と敬意を以って態度で部下に接すること。
▶自分の最も【大切な人】に、
　接する「思い遣り」の心と態度
　で周りの身近な人々と触れ合うこと。
▶自分の最も【大切な人】に、
　接する誠実な心で心から「ありがとう」
　と謝罪の「ごめんなさい」が言えること。

▶無心で見返りを望まず、求めない敬意と
　「奉仕の心」と「態度」で自分の最も
　【大切な人】に接すること。

💖「あなたは、愛する
　　大切な人の大切な心を、大切にしていますか？」
💖「あなたは、愛する
　　大切な人の大切にしている物や環境を大切にしていますか？」
💖「あなたは、大切な御客様の
　　大切な時間を、大切にしていますか？」
💖「あなたは、大切な社員の大切な心を、大切にしていますか？」
💖「あなたは、大切なお店の大切な
　　スタッフを大切にしていますか？」

ここで言う【大切な人】とは、
個人生活、会社、店舖、職場、サービス、
営業など、総てに当て嵌まります。

人の部分に、親族名、個人名、部下や
仲間名前、顧客、お客様(の名前)、
患者さん(の名前)、クライアント名(の名前)、
会社組織名、施設名、店舗名、
ブランド名などを置き替えてみる。
 
挨拶時の敬意と敬意表現(リスペクト行為)
挨拶時の敬意意識＆敬意表現
リスペクト心身の活動

📚敬意≒リスペクトの語彙を知る

📖【敬意】の解説(辞書検索)
　尊敬する気持ち。
　「敬意を表する・敬意を払う・敬意をこめる」
📖【敬意の類語】(類語辞典より転載)
意義素
　１.相手が優れていることを認めていること
　　一目置く ・ 一目も二目も置く ・
　　敬意を払う ・ 敬意を表する
　２.対等か目下の者に敬意を表す
　　尊重する ・ 敬意を払う ・ 尊ぶ ・
　　認める ・ 礼をもって接する ・ 敬意を表する
　３.人に礼儀をもって接すること
　　礼をつくす ・ 礼節をもって接する ・
　　礼を尽くす ・ 礼儀を尽くす ・仁義を切る
　　礼儀をつくす ・ 敬意を払う ・ 敬意を表する 

📖【敬意表現】の解説　

　(国語研の窓-国語審議会の提唱より抜粋転載)
　国語審議会は現代社会の言葉遣いの在り方を
　考える上で重要な概念として「敬意表現」を提唱する。
　敬意表現とは，コミュニケーションにおいて，
　相互尊重の精神に基づき，相手や場面に配慮して
　使い分けている言葉遣いを意味する。

　それらは話し手が相手の人格や立場を尊重し，
　敬語や敬語以外の様々な表現から適切なものを
　自己表現として選択するものである。

円滑なコミュニケーションに
欠かせない敬意の理解と敬意表現
今のようなIT・AIの社会環境でも
形だけの敬意(敬語・所作)だけでなく
自らの敬意の気持ちを表す活動である
敬意表現が不可欠です。

【リスペクト意識(敬意)と敬意表現】

社会生活は人と人との繋がりと
コミュニケーションによって成り立ち、
私達は、夫々が備え持つ敬意意識＆敬意表現
によって様々な人間関係や多種多様な
社会生活をより円滑に出来る。

「黒子の心」－仕事・コミュニケーション上
黒子に徹する心と活動-(黒子・影武者の心)
相手をリスペクト(＝自他共栄)する心がある人

黒子の心

数知れない人との出会いや触合いの
体験から人の気持ちの持ち様(心)は、

1.目立ちたい
(積極的・活動的・自己主張・顕示・主導的・メジャー・外交的など)

2.目立ちたくない
(内向的・出過ぎない・消極的・遠慮・目立たない・マイナーなど)

3.何方も気にしない
(自主独往・独立独歩・独立独行・無関心・無意志など)、
大きく見て、この三つに別けられると思われます。

また、おもてなし(表無し)・サービス業で
日々のサービスに従事する人のタイプも同様です。

今回は、自己顕示や主張、パフォーマンス
が主流の社会環境の中で大切であり
無くてはならない｢黒子の心｣について記します。

【黒子の心を備え持つ人】

※自分は表に出ず、地味な仕事をコツコツとする人。

■人を支えることを生き甲斐とする
■人としてリスペクトする心を表す目に映らない行為・態度
■自然に｢お先にどうぞ｣(After you)の心身の活動が出来る

■何事も自己犠牲の心を表に出さずする
■他人の喜ぶ笑顔は自らの幸せに通ずるという心
　※利他愛の活動(月のうさぎの心＝仏教説話)

■人知らずとも真心を尽くせる
■心の軸を表に出さない
■自分のしたことの他人の評価、目を気にしない

■見えないところのクリンリネスを自然体でする
■自分のことはさて置き、人と人の中を取り持つ、御縁を繋いだりする
■三枚目に徹し周りの人々を笑顔にする

■五配り(目・気・心・手・身)上手
■人の嫌がる雑用を黙々とする((自分がしたとは口外しない)
■整理整頓をさり気なくする
　【然りげ無い】 何事もないように
　振る舞うさま。それらしいようすを感じさせない。

■何気ない(≒自然体)手配りが出来る。
　何気なくお世話や気配りが出来る　
　【何気無い】はっきりした考えや意図がなく
　行動する様。また、そのように見えるさま。
■縁の下の力持ち
■見返りを求めず望まず

■連絡・報告などのフォロー役に徹する
■アシスト・サポート役に成りきれる
■自分の得意を目立たず陰で発揮する・・・など

◎黒子のマナー(黒服を着る訳)

📚【黒子・黒衣】

　　の辞書検索結果

　① 操り芝居の人形遣いや歌舞伎の
　　後見(ｺｳｹﾝ)が着る黒い衣服と頭布（ｽﾞｷﾝ）。
　　また、それを着る人。くろんぼ。黒具。

　② 比喩的に自分は表に出ないで
　　地味な仕事をする人。「黒子に徹する」

冠婚葬祭やレストランやホテル、
水商売と言われるクラブなどの
制服としてタキシードなとの
黒服を着ている人を見かけます、

◎黒服を着る理由を心得ておきましょう。
黒服や白いワイシャツや白のスタンドカラー
のシャツ・蝶ネクタイ・黒い靴・黒の靴下を
身に着ける理由は、
お客様に「礼」を現し示すことを表す【黒】、
清楚、清潔感を示す【白】、
心身共に引き締めお客様に礼(敬意)
を以って接する、を意味する【蝶タイ】
と言うように、夫々に意味があります。
黒子は舞台やステージで、全身黒い衣装
で役者さんの補助役として動き回り
衣装変えの手助けの役割をする人を指します。

例えばお水のお仕事と言われるクラブで
商品であるホステスさんを引立たせ、
スタンバイ、バッシングやお飲物を
お持ちするなど、ホステスさんのお客様の
補助的な役割をし、その仕草はお客様に
目立たないように言葉を使わないで、
動作や態度のみで表現することです。

この水商売・ホテル・レストランでの
黒服の役割を果たすためのマナーを
「黒子のマナー(行動)」と言います。
また、この「黒子のマナー」は、
お客様やもてなす相手を中心に何事も考え、
引き立てるために言動し、
こちら側が目立たない態度をとるという点で
全てのサービス業の「源」であり表無し、
と言われる「おもてなしの礎」と言えます。