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伝承されて来た日本の風習「江戸しぐさ」

思い遣りのこころを仕草に載せて


コロナ渦で日本の祭りが出来ず居た人達が
思い切り楽しんでいる姿をあちこちで見られた
お盆期間でした。
やっぱり日本人はお祭り騒ぎが大好きなんだ
と感じられたお盆期間でした。

現代も生かせる思い遣りの所作「江戸しぐさ」

江戸しぐさ

昨年開催のオリンピック東京開催13年に
決まって以降、俄かに「おもてなし」が
注目を浴びるようになりました。

この日本のおもてなしの【原点=基本】は
思いやる心にあり、また、マナーは
思い遣る心を現す形】であると体験から
学び知り、その「思い遣り」について
人々に広げて行きたいと考え接客マナーは心の礎
様々な記事を載せてきました。

顧みるに2016年位までは1日当たりのPVが
10,000を超ました。
でもそれは2~3年だけでしたが母の介護
をしながら唯一つの楽しみでした。

同時に2,018年までの数年の間、
細やかながらこの「おもてなし」
の拡散周知活動をして参りました。

そのような活動をしながら、
気付いたことに今の社会に足りない
ことに以下のことを感じ取りました。

今の社会に足りない江戸しぐさ

1. 日本人の心「おもてなし」とは
 言うが、実際に知識と仕草として
 身に着けていない人が多い

2. 「おもてなし」の原義(原点)である
 「思い遣り」への認識不足

3. 「思い遣り」を当たり前としているが、
 知識(認識)と態度や行動が
 どんなことかを知らない

4. 「おもてなし」を商品として考え、
 その見返りとして感動を求める活動がある
 (利他心とも言える思い遣りは、
 決して見返りを求め、望むことではない)

5. 「日本のおもてなし」と
 「ホスピタリティのおもてなし」
 を混同している

6. 「おもてなしの心」を学び、
 身に着けることが総ての人間関係に
 直ぐに繋がることの自覚

7. おもてなしの技(スキル、テクニック)
 ばかりが優先され、大切な心が置き去り
 にされている社会環境

8. 子育て世代の親に見受けられる誤った
 自利優先の「おもてなし」の言動

9. おもてなしを提唱する行政機関や
 組織の「謙虚さ」の感じられない活動

10. おもてなしの原点「思い遣りの意識」
   に意外と関心が薄い

💑多種多様な「江戸しぐさ」

今の社会でも活かしましょう、
 人を思い遣る心】

「傘かしげ」

 お互いの身体に雨や雪の滴がかからないように、
 濡れない程度に傘を傾け合う、
 相手も自分も傘を外側に傾けてすっとすれ違うしぐさ。

「蟹歩き」狭い道では、完全に横になって、
 顔と顔とを合せる格好で通り過ぎるしぐさ。

「七三の道」

 道路の7分目は公道とし、
   自分の道は3分と考えて歩き、
 道をあけておくことで、急ぎの人も
   気兼ねしないで往来でき、
 独りよがりにならず周囲への気配り
    決してを忘れないしぐさ。

「迂闊謝り」(うかつあやまり)

 人込みの中で足を踏まれたとき、
   踏んだほうは言うまでもなく、
 踏まれたほうも
 「こちらこそうっかりしまして」と謝るしぐさ。

「肩引き」

お互いが少し肩を引いてぶつからないようにするしぐさ。

「時泥棒」

約束なしの突然の訪問や互いが
交わした時間の決め事や遅刻を禁じる心得。

江戸しぐさ-イメージ図


このように、
江戸時代から言い伝えられている
行為にもある通り、自分だけが気持ち
良くなるなど人との触合いにあり得ない
ことであると思います。

お互い様、お陰様と言う気持ちから来る
自分や人の周りの心地良さがあってこそ、
自分も心地良く生活できるのだと思います。

目に見えるリアルな対人空間だけでなく、
お互いの気持ちと気持ちの間隔を埋めるよう
心掛ける意識を持つことも大切にしましょう。


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