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プログリット 【tech blog】

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プログリットのプロダクト開発部メンバーによるテックブログです!
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記事一覧

ソースコードは命令か、メッセージか?

English version. エンジニアとして働く中で、いろいろなコーディングスタイルなどを見てきていますが、大きく異なる2つのタイプがあるように思います。1つ目のタイプは、ソースコードをコンピュータへの命令と捉えて書かれており、2つ目のタイプはソースコードをコンピュータがやるべきことをまとめたメッセージのように捉えて書いているように感じます。 今回記事では例を紹介しつつ、2つの違いについて考察したいと思います。 タイプ1:ソースコードは命令1つ目のタイプでは、ソー

新しいもの

English version. ソフトウェア開発をする際に、どのソフトウェア、プログラミング言語、フレームワーク、ライブラリを使うかを決める(いわゆる技術選定)って難しいですよね。使おうとしているものが「必要なことをやってくれるか?」とか「コミュニティがちゃんとあるか?」とか「来年もメンテナンスされチエルか?」など考えることがたくさんあります。 そんな難しい問題に対して、今も「新しいもの」に飛びつくエンジニアをよく見かけます。自分もやってしまったことがありますし、読者の

プログラミングの基本にあるもの

English version 以前、ブログで書いたように、プログラミングスキルはどう身に付いていくものなのか、身につけていくべきものなのかに興味があります。プログラミングはスキルとして難しくて、プログラミング言語、フレームワーク、コンピューターの仕組み、ネットワークの仕組みなどいろいろな知識が必要です。成果物が「動く」「動かない」の二値ですし、コードにちょっとでもミスが、コンパイラに怒られたり、クラッシュしてしまいます。 Fizz Buzz問題難しいとは言いつつも、どこ

コードをモジュールに分割する

English version. 先日、大学で一緒にコンピュータ科学を学んでいた友達と話す機会がありました。彼は今、大学で情報科学の准教授をしていて、仕事の一環でプログラミングを教えています。 彼も自分もエンジニアリングが好きであり、またエンジニアを育てる立場にあるので、自然と会話はプログラミング教育についてになりました。 自分の今までの経験を振り返ると世の中には周りのコードを真似して、エラーが出たら調べながら直していくのでなんとかなっているエンジニアがいると思っています

仕事をするプロとして技術系ブログから学んだこと

English version. 今回のブログは自分が本格的にプログラミングを始めた頃に技術系ブログから学んだことについてまとめたいと思います。きっかけはこのポッドキャストでMCのAdam Gordon Bellが放ったこちらの一言です。 (ちなみに、このポッドキャストの回はとても面白かったので、是非聞いてみてください。) 自分も確かに技術系ブログを多く読んでおり、同じことを感じています。自分の場合は100件以上のブログを購読しており、毎日チェックしています(100件以

コードをコピーすることは必ずしも悪ではない

English version. 最近は他の人のコード使うのが本当に簡単になったな、と思います。以前であれば、インターネットで検索したとしても、どこぞの掲示板に書いてあるコードだったり、どこぞにホスティングされているファイルをダウンロードしてくるようなものが多く、自分でなんとかして組み込まないといけませんでした。もちろん、バージョン管理もできなければ、先方で更新された場合に簡単に追えるようなものでもありませんでした。 それに比べ、最近のプログラミング言語にはだいたいパッケー

学んでいる内容に浸る

English version. 新しいことを学びたいとき、どうしますか?いくつかの方法が思い浮かびます。 みなさんは新しいことを学ぶとき、どうしていますか? 自分がやったことがあるものとしては… 本を買って一気に読む? オンライン記事を読む? コースを受ける? 動画を見る? という感じでしょうか。どれも効果的だと思います。 ただ、新しいことを学ぶ際に大事だと思うことが一つあります。 それは 学んでいることに浸ることです 。 「浸る」とは?自分が言っている「

コードにうまく歳を取らせる

English version. IT業界で働いていると「うまく歳を取れていない」コードをよく目にすると思います。 どういう意味かと言うと、設計などの問題から、月日が経つにつれ、運用保守や機能開発などがどんどん難しくなるようなコードのことです。自分の経験から具体例を上げると… 利用しているバージョンのRubyがハードウェアのアップグレードにより互換性がなくなり、古いバージョンのRubyを独自コンパイルしないといけない。 もう開発が終わっている言語を書くために独自フォン

コンパイルすることの楽しさ

English version. 最近、ソフトウェアを自分でコンパイルするのに少しハマっています。 昔はコンパイルすると言っても、依存関係をダウンロードしたり、コンパイラの設定を細かく調整したりするのが大変で、手が出にくいものでした。少しでもエラーした場合は技術スタックを理解していないと太刀打ちもできないような状況でした。 しかし、最近はHomebrewのようなパッケージマネージャーが登場して、だいぶ楽になっている気がします。 (注:今回のブログでは、パッケージマネージ

フロントエンドをモノレポにするためにしたこと

こんにちは、スピフル開発リードエンジニアのKokiです。 今回はスピフル以外にも関わる部分の記事になります。 プログリットがどんなサービスを提供しているかは「5分で分かる」記事をデイビットさんが書いてくれているので、ぜひご覧ください! 改めて、今回はスピフル含むフロントエンドをモノレポにしたので、これまでの課題感やモノレポ化で工夫した点を紹介させてください。 プログリットでリリースしているフロントエンドプロダクト一覧まずはフロントエンドの技術を利用するプロダクトと技術スタ

エンジニア全員でAIに挑戦!『ゼロから作るDeep Learning』輪読の成功ストーリー

こんにちは、プログリットのエンジニア Kokiです。 今日はO'Reilly Japan - ゼロから作るDeep Learningを輪読してプロダクト開発部エンジニア全員でAIについて勉強している事について話したいと思います。 輪読会に至った背景そもそも輪読会に至った経緯としては、社内数人でこんな話をしたときでした。 (Koki)あら、こんなところに「ゼロから作るDeep Learning」という本がある (Shima)それ、先日買っておきました!面白そうだったのと、

スピフルで得たDevExへの挑戦

こんにちは、プログリットでエンジニアをしているKokiです。 先日リリースした「スピフル」で開発リードを担当したのですが、今回は、迅速に開発していくためにDevEx(Developer Experience)観点で挑戦して良かったものをご紹介したいと思います。 怒涛の開発期間スピフルのキックオフは2023年1月24日にありました(もう一年も経つなんて早い…) キックオフメンバーは、4人(PdM、デザイナー、エンジニア2)でジャストアイディアからペルソナ選定まで全員で議論しな

生成AI×英語学習の新規事業 「スピフル」開発の舞台裏

こんにちは! 株式会社プログリットでPdM(プロダクトマネージャー)をしています、越野です。 現在PdM4年目で、この会社では、 新規事業の事業企画、プロダクト企画 英語コーチングサービス「プログリット」の学習アプリ、学習管理アプリ、管理画面のPdM 英語学習サブスクサービス「シャドテン」のPdM を経て、2022年後半より新規事業の「スピフル」のPdM、兼、事業責任者をしています。(詳しい職歴は下記の記事をご覧ください。) 今回は、「スピフル」のリリース(202

生成AIでスピフルの英語添削を支える仕組み

こんにちは、プログリットでエンジニアをしているKokiです。 先日、「スピフル」をリリースしました! スピフルは、口頭英作文&1分間スピーチというトレーニング方法を使ってスピーキング力を鍛える英語学習アプリです。 スピフルで1分間スピーチを録音して提出すると1分ほどで添削され上記のような画面で添削内容を確認でき、文法ミスやより自然な表現を提案してくれます。 この添削処理にOpenAIのGPT API(以下、GPT API)を使っているのですが、安定した添削を提供するには色