「自分で考えるクセ」を身につける大切さ──後輩ライターとのやりとり Vol.1
最近、インターンとして協力してくれている後輩ライター(21歳)が、グングンと成長していて、嬉しくてたまりません。彼に伝えたことをもっと多くの人にも届けられれば、もっと嬉しい気持ちになるなと思い、勝手にnoteにまとめてみることにしました。
そう、つまりは自分のためです。どうかお許しを。
自己紹介が遅れてしまいました。僕、国内の比較的大きいライフスタイルメディアで働いている編集者です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、タイトルにもある<後輩ライターとのやりとり>はこんなメッセージから始まりました。
「先輩、ライターとして成長したいんですけど、どうすればいいですか??」
みなさんなら、どう答えますか?
僕は素直な性格をしているので、こう言ってしまいました。
「いや、ごめん。成長って、何を意味しているのかが分からない(笑)。そもそも、なんでオレなの? もっと、デキる人は他にいるじゃん」
後輩ライターは「あ、年が近いんで話しやすかったんですw」と答えてくれました。
うちのメディアでは40代のベテラン編集者がほとんどで、僕ひとりだけが20代の編集者。正確にいえば、僕は26歳だから、たしかに年は近いんです。言っていることにも納得です。
「なるほどね(笑)。伝えられることはいっぱいあるけど、成長して、何がやりたいのかを明確にしてくれないと、何も伝えられないよ。だから、まずはそれを考えてきてよ」
「わかりました! でも、今は分かりません! 考えたこともなかったです! とりあえず、何をすればいいですか??」
後輩ライターのこのメッセージを読んで、少しイラっとした人もいるのでは?
僕はそうでした(笑)。ただ“自分で考えろよ”としか思えませんでした。
だけど、僕は正直な人が大好きです。話していて、スゴく楽しいから。このテンションで、正直に「分かりません」と言われるのは、考え方によっては新鮮です。
今となっては、メッセージでやりとりしていたことがよかったのかもしれません。対面だったら、“いや、自分で考えてよ”と言ってしまっていただろうから。
でも、文章を打っている途中で“何かを伝えるには言語化が必要だから、とりあえず、向き合ってみるか”と、ふと思ったんです。
そして、僕はこう返事をしました。
「わかった。じゃあ、いろいろと学んできたことを伝えるけど、これはオレも言語化するいい機会になるから、やるね。それでもいい?」
あえて先に僕が考えていることを伝えてみました。なぜなら、自分の気持ちがラクになるから(笑)。
「はい! 僕を使ってくださいw」
よかった〜〜〜。後輩ライター、いいやつ。
「ありがとう(笑)。まずは、自分が一番勉強になった『ライティング上達テクニック』がのっている記事を探して、どこが勉強になったのかを教えてよ」
「はい!」
こんな感じで<後輩ライターとのやりとり>は始まりました。
なぜこの質問をしたのか?というと、後輩ライターの考え方を知りたかったから。質問内容は別に他のものでもOKでした。
ただただ、それらしいことを言ってみたかったので「ライティング上達テクニック」にしてみました。
はい、僕は悪いヤツです。
でも、ライターや編集者は、書き方よりも読者さんに何を届けたいのか?が大切。書き方は手段でしかありません。もっと言えば、記事も手段でしかありません。
僕は本気でそう思っているから、後輩ライターに考えるクセを身につける大切さを伝えてあげたかったんです。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?