反省する犬

なんか読んでいたら後の自分に役立つような気がしたのでPUBしとく。ここに書いてある話は1.5年くらい前な気がする。

受託にいた犬

 私の仕事はwebシステム開発である。
 現在は自社サービスを所有する企業でお仕事させていただいている。
 以前は受託開発の企業様でお世話になっていた。

仕事を楽しんでいた犬

 受託開発は案件によるが、楽しい仕事になりうる。
 顧客と話し、システムの仕様を決め、顧客のビジネスの拡大に貢献する。もしくは新規のクローズド案件を開発する。
 そんな案件に巡り会えたら非常に楽しい。
 サーバーの準備から設計、コードを書いてテストをし・・・等、一通りやれる場合がある。
 私は実際、そんな仕事に携わらせていただけたし、コードを書くのが好きなので、楽しんでやっていた。

将来の危機を感じた犬

 ただし、私の仕事のモチベが下がるパターンがあった。
 勤めていた企業が、ECサイト構築プラットフォームを用いて構築をすることを主軸としようとしていた。
 断っておくと、そのプラットフォーム自体は「そう。こんなのを発明したいんだよ」とゾクゾクさせてくれるものばかりなので、運営企業は尊敬している。
 しかし、「仕事でコードが書けなくなるだろう。キャリアの足しにならないだろう。」
 そう考えると、将来の危機を感じた。

転職して油断した犬

 転職活動を実施し、心理的安全性と技術力の高い企業に入ることができた。
 使い慣れた道具で組織に少しずつ貢献できるようになった。
 するとどうだろう。受託にいた頃に感じていた様々な問題意識を忘れ去っていったのである。

知り合いの物売り事業起こしを軽く見守る犬

 知り合いがものを売りたいという言うことで、ECサイト作成の相談にも乗っていた。(金はとってない)
 ECサイトのスクラッチ開発を間近で見ていたため、自分が作るとは言い出し難かった。
 色々と話した結果、親戚はベンダーに依頼することにした。

丸投げ思考に違和感を持つ犬

 ベンダー選びについては、知り合いが商工会議所や友人のツテなどを頼りながら行ったようである。私はその辺の面倒をみなかった。
 と言うのも、その人がベンダーに依頼する意思決定をするまでの話し合いで、「色々自分で調べてもらったり失敗していただかないといけないタイプだ」と思ったからである。
 結果的に、知り合いから聞いたところにし、なかなかひどい結果になった。
 だが、その方の「丸投げ思考」にも問題があると思った。
 この記事における「丸投げ思考」について解説する。
 システムを他人に依頼する際、重要なポイントは、「事業内のどのプロセスで何を目的として利用するのか」をしっかり押さえること、と考えている。(現職でも、目的や使い方を示してデザイナーさんが一緒に考えてくださる姿勢をとっているみたいなのでデザインも同じとする。)

 経験則として、作り手としては「〇〇作ってください」と言われた時、別にデザインとかUIとかテーブル設計やサーバ構成、技術スタックなどはよしなでも良いのだが(デザインは経験がないから時間はかかる)、目的やどんなシーンで使われるのかがわかってないと、作りようがない。
 「丸投げ思考」とは、目的や使うシーンなどを、依頼者が作り手に全部提案してもらおうという考え方のことを言う。
 とはいえ、目的や使うシーンを考え切ることは難しいので、依頼者と開発者がともに考える必要がある。

 知り合いは目的や使うシーンに対して事細かに考えてなかったようである。
 丸投げ思考は問題だ・・・。

泡のように浮かんできた言葉を見つめる犬

  同時に、私の中にこうも浮かんできた。
 「お前、言葉や画面だけで伝えて、わかりやすい資料にまとめるための思慮を巡らせた癖にサボっただろ。ついでに言えば、お前仕事で目的とか使うシーン考える癖に、その経験でサポートしなかったの?本当に仕事やってきたの?」

内省する犬

 ものっそいストレートパンチであった。

久々にこのストック記事を読んだ今の自分の感想

いや、金を取れ。


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