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情シスの専門性って?(12)【プロマネ】

今回は「プロマネ」の話しを。情シスの専門性、とは言えないかもしれないですね、おそらくすべての業種の方に多少なりとも必要なスキルだと思います。
1日2日で終わる”作業”から1年2年とかかる”プロジェクト”まで、その作業をするグループのリーダーや担当者に「プロマネ」としてのスキルがあるかないか、でだいぶ結果が変わってきます。

プロマネについては、PMBOK、プロジェクトマネジメント、など資格やノウハウ本があり、中には「大工の棟梁に学ぶプロマネスキル」のような面白い目線の書籍もありました。どれもこれもプロジェクトを運営するうえで大事なことが多く書かれています。
で、自分が思うにプロマネに必要なことは、基本的には
「予定を立てて進捗と課題を管理し目標を達成する」
ということだと思っています。
期間・規模に関係なく上記の通りに計画を立てることができれば、まあそうそうトラブルの起きない形でゴールを迎えられますね。※ただし、大きい案件の場合には途中で発生する課題や進捗の問題なども複雑で関係者も多くなるため、「トラブルシューター」としての能力も重要になります。

●予定
時間単位、日単位、週単位など、案件に一番適切な時間軸に合わせてExcelなどで予定を作ってしまう。このときに、
 ・WBS:タスクの洗い出しと細分化
 ・ガントチャート:タスクごとのスケジュール
 ・マイルストーン:タスクの中でも達成できないと次に進めないもの
が出来ていて参加者と共有できていれば、まず問題なく進められますね

●進捗管理
さっき立てた予定がうまくいっているか、うまくいってないときには何が問題で何をどうすれば解決できるか、ということを管理します。

●課題管理
その名の通り、プロジェクトで出てきた課題を管理します。意外とこれがされていないケースをよく見ますね。ちょっとした確認事項、もうすぐその場で「あのこれって?」→「あ、それはこう」くらいな回答で終わっても表管理して残すべきです。なぜならプロジェクト完了後に半年経ってから「あの設定って誰に聞いてこうなった?」みたいなことってあるんですよね。これが「さっ」と回答できるケースと「エーと確認します」とか言って聞いて周る、もう想像しただけでもかなりの工数の差が出てきます。時間がもったいないです。。

プロマネ的なことをしない人、も中にはいますよね。口頭で、「あれをこうしてさ、その間に君がこれとそれをやっておいてよ」みたいな感じで、
「じゃぁよろしく」と。これで出来る人ってホントにすごいと思います。ただ、、こういう人といざ仕事に取り掛かると、どんどん不測の事態が起こってその場で対応して、でそれをこうして、てな感じになって予定の終了時間を大幅に過ぎちゃうみたいなことが起きる。

これが、上記のプロマネの資料をつくっておけば、その時に気づけることばっかりだったりするんですよね。っていう経験を上司や先輩としてきたので、今では本当に2時間で終わる作業でも何らかの手順や予定を立てて実施するようにしてます。それがナレッジとして残せることも大きいですしね。

で、あとは他部署の方。冒頭にも書きましたが、システム部門に関係内です、プロマネは。どんな仕事でも、物を作って納品する、お金を支払うために請求書を処理する、なんでもちょっとしたプロジェクトなんですよね。でも、情シスに相談して何かを実施したい社員と話していると、「じゃあ、何日までに準備して、あとは頑張りましょう」みたいな”何とか乗り切ろうぜ”の方はまだいらっしゃいますね。我々が介入してれば、「ちょ、ちょっと待ってくださいね」と言って例の資料を作って共有します。「おー!」てな感じでたいてい歓迎されて、そのままうまくいき「さすが!」となる。それはいいことですが、思い返してみるとその後にその方たちがプロマネっぽく仕事をしているかはわからないですね。。そういう考え方というかスキルはOJTのような形でないと、伝えるのは難しいかもしれません。

思っていたことを、ザーと書いてみましたが、プロマネについてはやはり深いというか重要すぎるので、また今度追加で書きたいと思います!

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