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創造性を産むための制約。不便益。

人間、「やろうと思えばやれちゃうこと」に意識を持っていかれがち。 もちろん、実際にやった方がいいことも多いんだけど、「やった方がいいことが自明」なことばかりをやっていては、アクセスできない領域ってあると思う。

新しいことや創造的なことを考える上で、「(物理的に)色々できない環境」に身を置くことは効果的なんじゃないかな。創造性を産むための制約。不便益とも言える。

最近の自分にとっては、車。
鹿児島に移住して車生活になり、車っていいなと思えるようになってきた。 好きな時に移動できるとか、パーソナルスペースが持てるとか、よく言われるメリットも感じるけれど、創造性を産むための制約、という意味でも価値を感じる。

  • 行動に制約がある

という点以外にも、

  • 外なので明るい(気持ちよい)

  • 移動している(視覚からのインプット情報が多い)

  • 緊張感がある(自分は特に最近までペーパードライバーだったので)

みたいな要素はプラスに働いている気がするな。 車を運転しながら思いつくアイデアがたくさんある。(メモする手段を持っておかないと流れて行ってしまうけど・・・)

ワーケーションとかアドレスホッパーっていうのも、多分こういう要素があるのだろう。
いつも仕事をしているスペースは、必然的に仕事をするために最適化されていくから、「重要かつ緊急なもの」から順番に取り掛かりやすいようになっていく。(もちろん、それはそれでよい事。)

でもそのモノサシからでは生まれにくいものもある。
「創造性は移動距離に比例する」みたいな説もあるしね。

実際、運営しているADDress(多拠点生活プラットフォーム)の利用者の話を聞いていても、新しいものはたくさん生まれている。
(ADDressの場合は、他にも「人との出会いや交流」という要素などがたくさんあるので一概に物理的な制約の効果だけとは言えないですが)


「移動する」「いつもと違う環境(五感からの新鮮なインプットがある)で仕事をする」という要素を生活に取り込む
のは、特にビジネスパーソンにとっては価値があるんじゃないかな。

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