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#note介護福祉士部門

介護小説《アリセプト〜失われる記憶》⑮

介護小説《アリセプト〜失われる記憶》⑮

 初任者研修が終わり社長が、
「どうだった?」と聞かれたので
「とても勉強になりました」というと
「良かった。これで、介護士として一歩全身ね」と笑顔で言ってくれた。

 確かに初任者研修に行くだけで、自分の中で”何故”という疑問が頭の中で産まれるようになった。
 この言葉を発するのはなんでなのか?
 トイレが近いのか?お腹が減っているのか?水が面白いのか?

 まるで、赤ちゃんの鳴き声に何かしら意

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介護小説《アリセプト〜失われる記憶》⑭

介護小説《アリセプト〜失われる記憶》⑭

 初任者研修は午前中に終了し、平田さんが僕たちを最終日に、自分のマンションで打ち上げをしないかと、1週間前から声をかけてくれた。

 平田さんは、普段からこういった飲み会などをしていると、研修の休憩時間に話していた。
 僕自身はお酒も飲まないし、タバコも吸わないので飲み会とかはコンビニのバイトで少しいったくらいだった。場所も大衆居酒屋で自分はソフトドリンクを飲みながら空気みたいな存在で、たまに愚痴

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