Incel Lives Matter
男の1/4が子無しになる男女平等先進国のノルウェーで、心理学者が「インセルに目を向けよう」と訴えている。全文を読めことをお勧めする。
We need more research and less scorn, and a better understanding of the incel phenomenon in order to prevent radicalisation, writes @LeifKennair https://t.co/TLLoYuzBzf @Psykologiskinst
— Kilden News (@genderresearch) June 4, 2020
これがインセル。
…… groups of men that stand outside of society. Not because of religiosity or ethnicity, but because they perceive themselves as unattractive.
Some of them call themselves incels: involuntary celibate. Men who want sex or close relations to women, but can find neither a girlfriend nor a one-night-stand.
若い女は出産可能なために社会的価値が高く、それ故に、他者に共感される属性を備えているが、男は共感されないどころか消耗品扱いである。
Young women, therefore, trigger more empathy than men do. Young healthy men, on the other hand, trigger almost no empathy at all. Young men are cannon fodder. They are the ones we send to war. They are the ones we can sacrifice.
A society that largely decides who deserves sympathy and empathy based on gender – because it feels natural to us – needs social mechanisms in order to secure rights and care.
インセルあるいは生殖格差社会を軽視したがる人は、歴史の大半は生殖格差社会だった→20世紀後半の皆婚社会が異常だった→正常な状態に回帰しているだけで無問題と主張する。
In traditional, ‘patriarchal’ societies, men are not the winners. A few men win, whereas the majority of the men die younger, have less access to partners, have poorer health and poorer financial prospects.
無問題かどうかはさておき、歴史認識そのものは事実である。ヒトも動物なので、男同士の闘争に勝利した強い男が多くの女をゲットし、弱い男はあぶれてしまうのが自然である。
Throughout the history of evolution, the primary competition has not been that between men and women.
But primarily, members of the same sex compete with each other.
現代人は最大約2%ネアンデルタール人 人類史を塗り替える古代DNA革命
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) September 25, 2018
古代人のDNAを高速で解読するシステムを確立した遺伝学者がスリリングに描く、人類の遥かな旅路。この「革命」により、予想もしなかった新事実が次々に明らかになっているhttps://t.co/VXNFmXjnpu#ネアンデルタール人 #人類史
古代から現代まで、集団が混じり合う際には常に、権力を持つ集団の男性と権力を持たない集団の女性との交配という「性的バイアス」が見られる。生殖に伴うこのような不平等は男女間には限らない。Y染色体の解析から、モンゴル帝国時代のたった1人の男性が、かつての占領地域に直系の男系子孫を何百万人も残していることがわかった。この人物はチンギスハンかもしれない。
もっとも、現在進行中の男男格差再拡大のメカニズムはこれとは異なる。
生殖格差はあるものの、ヒトが基本的には一夫一婦制なのは、他の哺乳類のように母親だけでは子育てできないので、精子提供者の男が用心棒兼食料調達係として長期間協力するようになったためと考えられている。
【人は本心では「一夫多妻」を望むのか】
— 講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub) December 18, 2018
「人類が類人猿から分かれたのは、一夫一婦制の傾向があったから」という説は、かなりの人にとって抵抗があるらしい(もっとも、たまたま私の友人に、不埒な輩が多いだけかもしれないけれど)……
https://t.co/o1uVfP91A9 #ブルーバックス
しかし、このことは、用心棒兼食料調達係の代役が見つかれば、他の多くの動物のように一夫多妻化して、女に相手にされないあぶれ雄(≒インセル予備軍)が大量発生することを意味する。
ノルウェーのような男女共同参画社会では、国家が女に稼得労働を提供すると共に用心棒役を引き受けたため、稼ぎが少ない男や性的魅力に欠ける男は女には不要(というより不快で目障り)な存在になってしまった。タイトルの"Who cares"だが、そのような男を気に掛ける女は母親くらいしかいない(→マザコン男がファザコン女よりも多い理由)。
In fact, I would say that these young men’s mothers make up the only significant group who feel emotionally motivated to fight for them.
国家権力が男の暴力を抑制する一方で女をempowerしたために、以前は抑えられていた女の負の性欲パワーが解放されて、稼ぎが少ない男や性的魅力に欠ける男を積極的に間引く/社会的排除する圧力が高まり、インセルの発生につながっている。
男の暴力が支配する格差社会
↓
男の暴力が抑制された平等社会
↓
女の暴力(負の性欲パワー)が支配する格差社会
考えてみたら女は昔からエゴイストだったのではなかろうか。それがいろいろな事情でおさえられてきただけなのだが、そのおさえが、このところはずれただけなのかもしれない。
抑えが外れるとどうなるかは、女が考える(全く反転になっていない)男女反転フィクションから推測できる。それらは女の本質が"Incel lives don't matter"のエゴイストであることを物語っている。
「読んでいると、その残酷さに目を覆いたくなるかもしれない。男性読者は嫌悪感を抱かずにはいられないだろう。だが、これらのことは、女性に対して実際に起こってきたことであり、現在でも起こっていることなのだ。」
— 河出書房新社@わりと家ニ居リマス (@Kawade_shobo) October 25, 2018
男女逆転の復讐ファンタジー! オルダーマン『パワー』https://t.co/YCQ6eocy6j
男の性奴隷の命は安いので、虐待して殺しても、利用する側には罪の意識はない。
「子孫を残すために男は必要だが、数が多い必要はない」と男性を間引きする案も女性から出るようになる。
自然史的・人類史的に言えば、マスターベーションしながら死んでいただければいいと思います。
ギャルゲーでヌキながら、性犯罪を犯さずに、平和に滅びていってくれればいい。そうすれば、ノイズ嫌いでめんどうくさがりやの男を、再生産しないですみますから。
この心理学者は性の解放や男女平等などは男にもプラスとしているが、プラスになるのは勝ち組のα男で、インセルにとってはマイナスになっていることは間違いない。富裕者をさらに豊かにする新自由主義が貧者を貧しくするように、勝ち組女をempowerすることはインセル男をさらに追い詰めることにしかならない。
Democratisation, sexual liberation, gender equality, secularisation and freedom of speech. These are factors that boost women on the one hand, and simultaneously create a better society for men.
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