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「明石モデル」のファクトチェック
明石の虚言王こと泉房穂前市長が新著(集英社新書)で例によって自画自賛しているので、「嘘・大袈裟・紛らわしい」の実情を示す。大部分はこれまでの記事で検証済みであることをお断りしておく。
「人口増加率日本一」は狙い通り…政府よりずっと「異次元」な明石市の少子化対策に日本の未来がある 国の「異次元の少子化対策」は明らかに間違っている https://t.co/bofaGPdS5x
— PRESIDENT Online / プレジデントオンライン (@Pre_Online) September 24, 2023
日本ほど”子どもに冷たい“国はない。諸外国の半分しか「予算」を使わず、「人」も配置していない。だから子どもが”貧困“となり、子どもの”虐待死“が後を絶たないのだ。明石市は「子ども予算」を『2倍以上』にし、「子どもに寄り添う職員数」を『3倍以上』にした。国もすぐにそうすべきだと本当に思う。 https://t.co/lWkNztFT9n
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) September 24, 2023
日本の家族・子供向けの社会支出が諸外国の半分しかないというのは「偽」である。泉房穂の市長在任中には明石市だけではなく日本全体の支出も激増している。
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明石市は、子育て層をはじめ誰もが安心して住みやすい街になったことで人口が10年連続で増え、出生率も上がり、その結果、税収増になりました。その間、街の商店街は売り上げがどんどん増え、移住者の増加によって至るところで建設ラッシュが起こっています。
建設ラッシュも「偽」。
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税収は増えているが増加率は全国市町村計と変わりない。いわゆる「上げ潮はすべての船を持ち上げる」で、泉市政による明石市固有の要因によって増加したわけではないので、「子育て層をはじめ誰もが安心して住みやすい街になったことで人口が10年連続で増え、出生率も上がり」の結果というのも「偽」になる。
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2015年から2020年の人口増加率が中核市で1位なのは事実だが、中核市以外も含めると、増加の主因が泉市政のためではなかったことが見えてくる。
明石市の人口は10年連続で増え続け、2020年の時点で30万人を突破しました。直近の国勢調査で、全国の中核市(人口20万人以上の指定を受けた自治体)のうち人口増加率1位にもなりました。
👇は近畿地方の市町村(神戸市は区別)の人口増加率上位だが、①大都市の中心部、②住宅開発の適地が多く鉄道交通の便が良い大都市周辺部、に集中している(例外は和歌山県上富田町)。
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神戸市中央区
木津川市
向日市
大山崎町
草津市
王寺町
守山市
京田辺市
明石市
島本町
栗東市
吹田市
摂津市
茨木市
箕面市
大阪市
神戸市兵庫区
池田市
上富田町
尼崎市
豊中市
野洲市
大津市
大阪狭山市
斑鳩町
👇は神戸市の久元市長の見解だが、明石市の人口増は②に当てはまっていたということで説明がつく。
久元市長:この前も明石、加古川に幾つかの施設を見に行ったことがありますが、改めて感じたのは、特に大久保の駅前などはどんどん人口が増えているし、まだ開発適地があるということですね。明石の人口増加というのは、開発適地がかなりあった、まだあるだろうということが一番大きな決め手ではないかと思います。
もう1つは、便利だからということでしょうね。便利で、地価やあるいは家賃が安いということだと思います。これはもう歴然としていると思いますね。やはり便利で家賃が安く、地価が安ければ、そちらのほうに人口が移っていくのはある意味で当然のことだと思います。
強調は引用者
JR大久保駅周辺の開発については地元の有志の映像を参照👇。
明石市で人口減少が続いていたのは1999年の明石海峡大橋開通の経済的打撃が大きかった東部の本庁地区だが、それが泉房穂の市長就任前から始動していた中心市街地活性化計画によって人口増に転じたことも大きい。その象徴が明石駅前に建設されたタワーマンション「プラウドタワー明石」である(見出し画像参照)。
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明石市の人口増は社会増(=転入-転出)によるものなので、全国の自治体が明石市の真似をしてもゼロサムで、国全体としては意味がない。
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明石市にどんな世帯が一番流入してきているかというと、それは先述した「中間層(その中でも中の上の世帯)」なのです。
これも根拠の数字を示さずに泉房穂がよく主張していることだが、おそらく「偽」であることが👇から読み取れる。「無料」に釣られやすいのは「中の上」よりも「中の下」や「下」というのが通常である。
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「火つけてこい」の暴言についても全く反省していない。一時反省していたのはポーズだったようである。
そんな反対勢力の一部が私の発言の一部を切り取り、不利な情報をマスコミにリークしたことで、私は「暴言市長」のレッテルを貼られたりもしました。
市長在任中はこれでも本音をかなり抑えていましたが、たしかに私は口は悪い。それは認めます。ただ、建前の空気にさして気を遣わない磊落な性格の私であっても、こうした四面楚歌の状況、反対勢力が起こす向かい風の強さには、正直「こりゃ、かなわん」と思うことも幾度もありました。
『闘い続けて半世紀。泉房穂に聞く“ケンカ政治学”』と題した「ロング・インタビュー」(時事ドットコム)。目次として、①10歳で社会の理不尽さを痛感、②できないと思い込んでいるだけ、③転機は阪神優勝とともに。言い過ぎの部分も含めて、読み応えありです。ご一読を! https://t.co/8tkdpKRKEe
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) September 24, 2023
自らを「せっかちな性格」と評する泉氏の言動は、職員や議員との対立を招いた。19年2月、難航していたJR明石駅前の用地買収交渉で担当幹部に暴言を吐いたことが報道され、「パワハラだった」と認めて辞職。直後の出直し市長選に出馬して再選された後もあれつきは続く。22年10月は、自身への問責決議案が市議会本会議で採決される前に公明党と自民党の市議に対して暴言を浴びせた。この責任を取る形で、3期目の任期満了をもって政界引退を表明した。
当時を振り返り、泉氏はインタビューで一連の「さまざまな言動」について、「(発言を部分的に切り取った)報道は一面的だ」としつつ、「今となってはどうこう思わない。(3期12年)精いっぱいやった」と、市長職に未練はないと強調する。
発言を切り取られて真意を歪められたと主張しているが、「火つけてこい」に関しては、泉市長に理があるかのように編集して歪めて報じて泉を救ったのは神戸新聞の藤井記者と山本一郎である。
国道2号明石駅前交差点改良事業の用地取得を国(国土交通省近畿地方整備局)から受託していた市が7年間も放置するはずがないことは常識で考えれば分かるはずだが、役所や公務員憎しの先入観でそれができなくなる人が少なく無いらしい。
市長という公職にあった人物が息を吐くように「嘘・大袈裟・紛らわしい」を連発するのは異常なことだが、その言葉をそのまま好意的に報じるマスメディア(今回は集英社とプレジデント社)にも問題がある。
ジャニー喜多川が問題人物だったことは何十年も前からよく知られていたが、ほとんどの大手メディアはその問題を暴くのではなくヨイショ記事を書き続けた。泉房穂の扱いもそれと似ていて、暴言・虚言など異常な言動の多さには目を瞑り、「口は悪いが有言実行の型破りな人物」のように美化して報じ続けている。その方がPVと金を稼げるからなのだろうが、三田市をはじめとして、その悪影響は広がりつつある。
政治は結果がすべてだ。やって見せるしかない。冷たい社会を牛耳る政財官マスコミ界をなぎ倒し、誰一人見捨てない優しい政治を実現してみせる。
— 鮫島浩✒️ジャーナリスト『朝日新聞政治部』『政治はケンカだ!』『SAMEJIMA TIME』 (@SamejimaH) April 23, 2023
泉さんが明石市長を卒業した翌日に刊行する『政治はケンカだ!』は、圧倒的多数の庶民とともに立ち上がる新たな政治闘争宣言だ。https://t.co/TnNTtVmKTa
泉さんは小柄な体を上下左右に激しく揺らしながら甲高い声でまくし立てる政治家だった。ほとばしる熱情を制御できない様子に私たちは圧倒された。
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「一部の方々から熱烈な支持を得るようになって以降」ではなく、ずっと前からこの調子(これがこの人物の地)。
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