「明石モデル」のファクトチェック
明石の虚言王こと泉房穂前市長が新著(集英社新書)で例によって自画自賛しているので、「嘘・大袈裟・紛らわしい」の実情を示す。大部分はこれまでの記事で検証済みであることをお断りしておく。
日本の家族・子供向けの社会支出が諸外国の半分しかないというのは「偽」である。泉房穂の市長在任中には明石市だけではなく日本全体の支出も激増している。
建設ラッシュも「偽」。
税収は増えているが増加率は全国市町村計と変わりない。いわゆる「上げ潮はすべての船を持ち上げる」で、泉市政による明石市固有の要因によって増加したわけではないので、「子育て層をはじめ誰もが安心して住みやすい街になったことで人口が10年連続で増え、出生率も上がり」の結果というのも「偽」になる。
2015年から2020年の人口増加率が中核市で1位なのは事実だが、中核市以外も含めると、増加の主因が泉市政のためではなかったことが見えてくる。
👇は近畿地方の市町村(神戸市は区別)の人口増加率上位だが、①大都市の中心部、②住宅開発の適地が多く鉄道交通の便が良い大都市周辺部、に集中している(例外は和歌山県上富田町)。
神戸市中央区
木津川市
向日市
大山崎町
草津市
王寺町
守山市
京田辺市
明石市
島本町
栗東市
吹田市
摂津市
茨木市
箕面市
大阪市
神戸市兵庫区
池田市
上富田町
尼崎市
豊中市
野洲市
大津市
大阪狭山市
斑鳩町
👇は神戸市の久元市長の見解だが、明石市の人口増は②に当てはまっていたということで説明がつく。
JR大久保駅周辺の開発については地元の有志の映像を参照👇。
明石市で人口減少が続いていたのは1999年の明石海峡大橋開通の経済的打撃が大きかった東部の本庁地区だが、それが泉房穂の市長就任前から始動していた中心市街地活性化計画によって人口増に転じたことも大きい。その象徴が明石駅前に建設されたタワーマンション「プラウドタワー明石」である(見出し画像参照)。
明石市の人口増は社会増(=転入-転出)によるものなので、全国の自治体が明石市の真似をしてもゼロサムで、国全体としては意味がない。
これも根拠の数字を示さずに泉房穂がよく主張していることだが、おそらく「偽」であることが👇から読み取れる。「無料」に釣られやすいのは「中の上」よりも「中の下」や「下」というのが通常である。
「火つけてこい」の暴言についても全く反省していない。一時反省していたのはポーズだったようである。
発言を切り取られて真意を歪められたと主張しているが、「火つけてこい」に関しては、泉市長に理があるかのように編集して歪めて報じて泉を救ったのは神戸新聞の藤井記者と山本一郎である。
国道2号明石駅前交差点改良事業の用地取得を国(国土交通省近畿地方整備局)から受託していた市が7年間も放置するはずがないことは常識で考えれば分かるはずだが、役所や公務員憎しの先入観でそれができなくなる人が少なく無いらしい。
市長という公職にあった人物が息を吐くように「嘘・大袈裟・紛らわしい」を連発するのは異常なことだが、その言葉をそのまま好意的に報じるマスメディア(今回は集英社とプレジデント社)にも問題がある。
ジャニー喜多川が問題人物だったことは何十年も前からよく知られていたが、ほとんどの大手メディアはその問題を暴くのではなくヨイショ記事を書き続けた。泉房穂の扱いもそれと似ていて、暴言・虚言など異常な言動の多さには目を瞑り、「口は悪いが有言実行の型破りな人物」のように美化して報じ続けている。その方がPVと金を稼げるからなのだろうが、三田市をはじめとして、その悪影響は広がりつつある。
「一部の方々から熱烈な支持を得るようになって以降」ではなく、ずっと前からこの調子(これがこの人物の地)。
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