スウェーデンの新型コロナウイルス感染症の死亡者が1万人超え

スウェーデンの新型コロナウイルス感染症の死亡者が1万人を超えた。人口当たりでは近隣のノルウェーとフィンランドの約10倍で、(公式には認めていない)暗黙の集団免疫作戦が失敗したと批判されている。

And the result has been deadly. …, Sweden’s death rate of over 80 per 100,000 people is among Europe’s highest and is around 10 times as great as those of Norway and Finland, and over four times Denmark’s. … Things have gotten so out of control in Sweden that neighboring Norway, for the first time since World War II, put troops on the border to prevent Swedes from crossing over.

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スウェーデンの公衆衛生庁より1/14時点の数値(⇩)。総人口は約1000万人なので、現在までに人口の5%強が感染して0.1%が死亡したことになる。

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感染者は20~50歳代が多いが、死亡者は70歳以上に集中している。若者が蚊のようなウイルスの運び屋になって老人を死なせていることになる。

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年齢階級別の死亡率を日本と比較すると、60歳代までは日本とほぼ同じだが、70歳以上がほぼ2倍になっている。

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社会庁の統計によると、死亡した場所は病院が51%(男58%、女42%)、介護施設が43%(男36%、女52%)となっている。スウェーデンの考え方については下の記事を参考に。

80歳以上の感染者や80歳以下であっても余病のある人については、集中治療室での治療適応外とされているため、多くの80歳以上の感染者は病院で治療を受けることはない(誤解を招かないように書くと、COVID-19感染以外の疾患については、パンデミックが発生していない通常時であれば、集中治療室での治療の年齢による制限はない)。80歳以上で入院するのは、通常健康な人である。介護施設に住む、もともと病気の高齢者については、感染しても病院へ送られる人は少数である。

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