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マネー・MMT

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MMTのルーツは新左翼思想
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2022年5月の記事一覧

MMTの闘い

現代貨幣理論(MMT)の教祖(提唱者)の真の目標は、国民経済を第二次世界大戦時のアメリカの戦時経済体制のようにすることである。 アメリカは戦時経済体制として賃金・価格を統制し、Fedは財務省の多額の資金調達を金利を低く抑えることで協力した(日本銀行のYCCの前例)。兵役と軍需品生産の拡大によって完全雇用も実現した。 第二次世界大戦時のアメリカ経済は途轍もない生産と成果を達成できたのだから、その経済体制を復活させて潜在供給力を(枢軸国の代わりに)貧困、搾取、失業、疎外、環境

ルーブルと通貨価値

ルーブルの為替レートの推移は通貨価値を考える格好の材料と言える(グラフは4/26まで)。 通貨価値とは購買力(→交換比率)であり、対内的には物価、対外的には名目為替レートで数値化されるが、何よりも通貨と交換する物資の存在が大前提になる。 輸出するガス代金の決済のルーブル建てにする ↓ ルーブルが商取引の裏付けを持つ ↓ ①購買力が保証される ②通貨の安定的な需要が生まれる ↓ 通貨価値が安定する というわけである。 一般的には、政府と中央銀行が物価を安定させる(インフ