ルーブルの為替レートの推移は通貨価値を考える格好の材料と言える(グラフは4/26まで)。
通貨価値とは購買力(→交換比率)であり、対内的には物価、対外的には名目為替レートで数値化されるが、何よりも通貨と交換する物資の存在が大前提になる。
輸出するガス代金の決済のルーブル建てにする
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ルーブルが商取引の裏付けを持つ
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①購買力が保証される
②通貨の安定的な需要が生まれる
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通貨価値が安定する
というわけである。
一般的には、政府と中央銀行が物価を安定させる(インフレ率を適正水準以下に抑える)ことで通貨価値への信認が得られる。新左翼系の一学派が主張する「自国通貨での納税を義務付ければ通貨価値への信認が生まれる」というものではない。