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大学東方サークルを立ち上げた人がどうして同人イベント主催をするようになったか

こんにちは。朱澄はや天です。
私は東方projectを知って以降、同人サークルとして創作活動をしている間に新規サークル立ち上げやイベント運営をやってきました。ざっとまとめるとこれぐらい。

・大学東方サークル「夢想史紀行」立ち上げ
・大学東方合同合宿4 幹事
・関西圏での大学東方オフ会(全4回)
・東方クイズ大会「幻想郷遠起取扱試験」主催・スタッフ(全4回)
・大学東方フォーラム 主催(全1回)
・和歌山東方読書会 主催
・姫路東方読書会 主催
・春分京都東方読書会 主催(全1回)
・東方人気投票実行委員会 運営メンバー
・全日本幻想入り展 運営補佐
・東方カンファレンス実行委員会 代表

多いですねえ……。ここまで色々やってきたのは一番上に挙げた「大学東方サークルの設立」が大きく関わっています。

「大学東方サークル」
全国の大学にある東方同人サークルのことです。コミケや例大祭などに出店するサークルはいわゆる「同人サークル」ですが、大学東方サークルは学内で活動する東方同好会サークルです。

著書「1から!大学東方サークル」より一部抜粋

今回は大学東方サークル設立から大学卒業までどのような心境で活動をしていたのか、そしてなぜイベント運営に多数関わることを続けているのか、この辺りについて綴っていきます。最後までお付き合いください。



大学東方サークルの出会い(高校生)

実は大学入学前から同人サークルでの活動をしていました。高校生の時にインターネットで知り合った人と東方オンリー即売会の東方紅楼夢に行った(今思えばなかなかやばいことをしている)のをきっかけに何人かで集まって同人サークルを設立していたのです。当時は「大学に入ったら同人活動をやるために受験勉強がんばろう」と思って勉強していたほど同人活動をやりたくて仕方がなかったのです。すごい好奇心だね。我ながら素晴らしく感じるぜ。

共通テスト(当時はセンター試験)に向けて追い込みをしていた高校3年の時にとあるサークルの設立の話を聞きます。

京都大学東方サークル「京都秘封茶会」さんです。

当時、「大学に東方サークルなんてあるんだぁ」としか思わなかったのですが後に大きな影響を与えます。これが伏線だったとはねぇ。


大学東方サークルの設立(大学1年生)

勉強をがんばったおかげで晴れて第一志望の大学に入学にすることができました。大学で堂々と東方のクリアファイルを使って「俺、東方大好きだぜ」とアピールをする限界オタクとなっていた朱澄はや天は部活動の新入生歓迎会でこう話しかけられます。

「君、東方好きよな?」

やったぜ。釣れた。話しかけられた人は東方好きだと知って仲良くなり、ノリと勢いで
「んじゃ大学東方サークル作るかwwww」
となり設立したのが大学東方サークル「夢想史紀行」です。ちなみに話しかけられた東方好きの人は後に夢想史紀行の初代代表になります。

少し前に九州大学でも東方サークルが設立していたのを見て、高校生の時に京都大学でもできていたなぁってぼんやり思い出し、話を持ちかけたのを覚えています。当時は話しかけられた東方好きの人に加えて高校からの東方原作勢の友人、別で仲良くなったツイ廃オタク数名の5名程度で始めました。

東方好きと出会って設立まで1ヶ月ほどでしたが。この時に「東方を知っている人たちと東方談義をするのが楽しい」「楽しい空間である夢想史紀行を卒業してからもずっと続くようなサークルにしよう」とも思うようになったのです。
サークル運営については色々思考錯誤したのですが、ここで得たノウハウについては著書「1から大学東方サークル」でまとめています。良かったらどうぞ。(急な宣伝ですみません)


他大学東方サークルとの交流(大学1年生〜大学3年生)

夢想史紀行で活動する傍ら、先述した同人サークルで即売会にも参加をしていましたが、即売会や大学祭で関西圏の大学東方サークルさんとお話しする機会も増えました。

その中で関西圏でも大学東方サークルでの交流会をしたいという話が出てくるようになりました。その当時、大学東方サークルは全国的に東日本に多く西日本は少ないという「西高東低」現象が起こっており、これを生かして交流会を開いている大学東方サークルも関東にはいました。

上記の一覧マップは当時の1年後のものなので関西圏はこれより少なかったです。そこで数少ない関西の大学東方サークルで交流会をしようと思い、企画したのが「大学東方サークルカラオケオフ会in関西」です。

なぜ交流会を開催しようと思ったのか。ちゃんとした理由があります。

他の大学東方サークルがどのように運営しているのか知りたいから
 → 当時、サークル運営をどうやっているのか知りたかった

関東でやっているなら関西でもやってもいいと思ったから
 → うちでもやってよ!!という強い気持ちがあった

夢想史紀行と同じく楽しいことをしたいから
 → 別の人でも楽しいことをやってもいいじゃない

今思えば無理して交流会開くのだったら自分のサークル運営に注力した方がよかったのではと思うのですが、まあ楽しかったからいいかな。

これ以降も交流会は主催を交代しながら継続して行われるようになり、関西圏の大学東方サークルさんとは仲良くさせてもらいました。


大学東方合同合宿の参加、運営(大学1年生〜大学3年生)

交流会の準備をしている間、大学東方合同合宿3というオフ会の存在を知ります。

大学東方合同合宿はいろんな大学東方サークルのすげー人たちで集まって遊んだりするいわば「大学東方サークルの全国総会」みたいなイベントです。(かなり盛りました)実は、前回の大学東方合同合宿2は夢想史紀行を設立してからすぐに開催することを知りましたが、設立してまもないサークルの人間が参加するのも良くないだろうと思い、参加を見送りTwitterで流れてくるイベントの様子を指を咥えて見ていました。

大学東方合同合宿3が開催されると聞いてすぐに申し込みをしてコラ画像を作ったりと開催まで楽しみにしていました。

なんで?????

なんで?????????

とても楽しかったです。(小学生並みな感想)
参加した人たちはとても優しくて面白い人たちばかりでした。改めて大学東方の人と会ったりしゃべったりする空間はとてもいいなと思いました。
んじゃ次回の合同合宿はどうするかとなった時に自分に幹事やるという話になりました。実は合同合宿開催前にこのような企画と提案していました。

企画ページは削除してしましましたが、提案したきっかけは以下の通り。

これまでの合同合宿の幹事をしていた人は関東圏の大学東方サークルの人というのもあって関東からアクセスの良い場所で開催していました。これに対して自分は「関西圏からは遠いな」と思ったわけです。企画を提案以降、合同合宿の幹事をしてきた人や有識者に話を持ちかけて相談などもしていました。
そして、本家の合同合宿が開催して次回どうするという話になった時に、「だったらはや天やればいいやん」となり次回の合同合宿の幹事に就任して西日本にやる企画を吸収して開催することになりました。

ちなみに正式就任した時はまだ内浦でラブライブの聖地巡礼中でした。

交流会で大学東方はとても楽しい空間であることを再認識した後、参加者40名を超える「大学東方合同合宿」という大きな看板を背負って自分で大規模な楽しい空間を作ることになりました。交流会から数えると2週間後のことでした。交流会が終わった後は「今後も交流会を続けられたらいいな」と思った程度だったのですがまさかこんなことになるとは。


そして、自分が幹事として参加したのが大学東方合同合宿4です。

楽しい空間を作るために色々なことを盛り込みました。具体的なことは著書「1から大学東方サークル」にも書いていますが、ざっとまとめると以下の通りです。

・京都のホテル本能寺にて合同合宿を開催
・修学旅行みたいに「旅のしおり」を合同合宿で初めて作成して配布
・企画として東方クイズ大会「幻想郷縁起取扱試験」を初めて実施

いろいろご縁があって秘封ライブイベント「あの日視た幻想」さんの広告もしおりに掲載しました。なんで????

流行りのネタも盛り込んだりするのは大学生らしいノリ。

幻想郷縁起取扱試験は参加者をグループ分けをして公募で集めた東方問題を解いてもらうクイズ大会です。この様子はいまもアーカイブで残っています。

幻想郷縁起取扱試験はこの後の合同合宿でも何回か続いたイベント企画になりました。幹事を終わってから幻想郷縁起取扱試験を企画運営する形で運営に関わりました。好評だったので合同合宿外でも開催しようとも思いましたがなかなか折り合いがつかず中止になってしまい、それ以降開催できていないのですが今後開催される合同合宿では幻想郷縁起取扱試験のようなクイズ大会が開催されることを祈っています。(名前も使ってもらって大丈夫ですよ)

大学東方合同合宿4では自分のやりたかった楽しいことをほぼすべて盛り込めたので本当に楽しかったです。この合同合宿がきっかけで楽しい空間にいるより自分で楽しい空間を作ってみんなで楽しむことがさらに楽しいと感じるようになりました。


大学東方という楽しい空間でいることも楽しいけど、大学東方を超えて楽しい空間を企画して作る方がもっと楽しい。

大学東方合同合宿4以降、次第にこのように意識が変わってきました。


大学東方サークルに囚われない(大学3年生〜大学4年生)

楽しい空間を作ることをしてから「大学東方サークルに囚われる必要はない」と思うようになりました。決して大学東方サークルを批判している訳ではないです。大学東方サークルでの楽しい空間はとても良かったし今でも昔に戻れたらと思う時もあります。ただ、いつまでも大学生ではいられない。特に夢想史紀行で代替わりをする大学3年になってからは大学東方にこだわらない活動形態にシフトチェンジする必要があるなと思うようになりました。この頃から、個人で大学東方に囚われない楽しい空間を作るように変えていきました。それで生まれたのが和歌山東方読書会です。

和歌山東方読書会を皮切りに東方人気投票、東方カンファレンスなどと楽しいと感じるモノや空間を作っていくようになりました。

東方人気投票の運営をするようになったきっかけはこちらを読んでいただければわかります。

東方カンファレンスを本来宿泊型東方プレゼンテーション発表会として生まれましたが、情勢的にできずオンライン形式の東方プレゼンテーション発表会として過去2回開催しました。

また、いきなり活動を切り替えたのではなく合同合宿など大学東方に関係する企画に大学を卒業するまで関わっていました。



東方好きにとって楽しい空間作りをこれからも(現在)

ここまで大学東方サークル設立からの出来事や心境について綴っていきましたが、まとめるとこのようになります。

  • 大学東方サークル「夢想史紀行」設立
    「東方好きと楽しめる夢想史紀行という空間いいな!!」

  • 他大学東方サークルとの交流
    「東方好きと楽しめる大学東方という空間いいな!!」

  • 大学東方合同合宿の参加、運営
    東方好きと楽しめる空間を作るのはいいな!!」

  • 現在
    今後も東方好きと楽しめる空間を作ろう!!

このように「夢想史紀行」や「大学東方」という既存の枠組みで得られる楽しい空間に浸っていたのですが、色々と企画や運営をしていく中で楽しい空間を作ることがとても楽しいことを知り、現在のようにたくさんのイベントに関わることになったのです。もちろん、東方人気投票実行委員会や全日本幻想入り展のようにご縁があってのこともありますが、基本的にはすべて自分で「これやりたい」と思って実行に移した結果です。

合同合宿、そして大学東方があったからこそ今の自分があります。

これからも自分がやりたい「東方好きにとっても楽しい空間作り」を無理ない程度に続けていきます。そして、たまにこうやって経緯や開催までの流れについてここでまとめようと思います。今後ともよろしくお願いします。

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