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「ある高校生からのメール」その後2

以前Noteに見ず知らずの高校生からメールを貰った話を書いた。研究が大好きな高校生からのメールだった。その高校生は夢を実現し、夏休みに東京から大阪に来て泊まり込みで大学の私のラボで実験をした。その彼女の体験記が、ネットにアップされている。

最後に彼女はこう言っている。
「研究の新しい方法や具体的なやり方などいろいろなことを獲得することができたが、そもそも研究している人の様子、日常的な様子、「こういう感じなんだ」というものを見ることができたのが一番大きかったです。一日研究だけをするという経験は初めてでした。遊園地に行った感じでとても楽しかったです。」

そうなのだ。研究は本来楽しいものなのだ。彼女は日々の研究に疲れ気味の我々にそれを思い出させてくれた。彼女がこの瑞々しい感性をうしないませんように。そして彼女のような研究に目を輝かせる子供達の芽を大事に育てることが、我々大人の責務だと思う。

研究マインドを持った子供達を、受験勉強で潰してしまわないようにする方策が必要だ。彼ら彼女らを伸ばすことができなければ、日本の科学の衰退は必至だと思う。

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