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人は何に依存するのか

『人は何に依存するのか』

夢中である。

まさに夢中といえる仕上がりである。

キックボクシングというドラッグに
バッチバチにキマっている。

今日も行ってきた。
相棒のハッティと共に。

さっとシャワーで汗を流して、
今、この文章を作りながら思うことは

早くジムに行きたい。


🚬


人は皆、何かに依存しながら生きている。

それが心や体に良いにしろ、悪いにしろ。


脳味噌から出る絶頂快楽汁

通称、脳汁の依存症だ。

自分にとって『キモチー』ことをすると出る。

タバコ、酒、ギャンブル、女、ドラッグ、脂、スピード、海、山、音楽、恋愛、その他その他その他。

ぜーんぶ脳汁の分泌のためにやることだ。

脳汁の為なら人は簡単に命をかける。

寿命が縮むとわかっていても簡単にやる。

なんでか。



簡単。

これらは不安のカウンターになる。



脳汁さえ出ていればその時は全ての
の不安や悩みから解放される。

最高じゃないか。

依存は僕らの味方だ。

戦うべきじゃない。

必要だから在るんだ。

何に脳汁が出てるかわからない奴とは友達になれやん。



禁煙やアルコール依存、ギャンブル依存は
心の9割を占める『無意識』の管轄。

無意識の欲求。

自分でコントロール出来る『意識』の部分なんて

おにぎりなら海苔の部分。

サガミオリジナルより薄い。

温水洋一の前髪より薄い。



そんなものでおにぎりの白米部分である『無意識』に太刀打ち出来るもんか。


体に悪かろうが
タバコや酒はストレスに抗える量ぶんを求める。

それが必要量、という事だ。

必要な分、吸うし飲むし買うし打つ。


意志の力で禁煙なんて無理。

必要なくなっただけだろ。


🚬



ただ、なんとなく。

どうせ依存するなら汗でもかいてみようかな。
と思った。

酒で浮腫んだ顔や若い頃のようなハリのない筋力を感じられない
自分の姿に耐えられなくなった、とも言える。



僕の周りの僅かな友達には気持ち悪がられる。

なんで今、ktがキックボクシングなのか、と。

でも理由なんてよくわからないから答えられないし、
今更気味悪がられるなんてどうって事ない。

僕の風貌で格闘技なんて
鮫が鮫然としてて怖いだろうねー

職質を増えるだろう。


2日に一度か3日に一度。
ジムで強度の高いトレーニングをし始めてひと月が経つ。

キックボクシングはかなり強い刺激が全身に入るので、体の変化も早い。



そんな激しい運動をしてれば
その最中、不安やストレスに向き合う余裕なんて無い。

次のラウンドまでに可能な限り多くの酸素を入れて、頭が回るようにする以外なにも出来ない。

長年の喫煙で弱った肺が破れて、口から出てきそうだ。

丸尾末広あたりのタッチで自分がイメージできる。

ふくらはぎがハチ切れそうだし、背筋が甲羅のように重い。

それでもトレーナーは次の動作の指示を出す。

ビリビリの自分の筋肉に、弱々しい命令を出す。



なんだ?

全く不安を感じる余裕がない。

そうか、不安は『余裕』からも産まれるのか。

これから逃げる為に酒に走ってたのか。


完全に酸欠の脳味噌から
一つの真理を見つけた。



🚬



ktがなんと酒をやめたってよ笑

ウイスキーの瓶にストロー挿して飲んでた呑助が。

トレーニングに行けば不安が無くなる。

つまり

逃げる必要がないから飲む必要がないって事だ。




新しい依存先を見つけた。

しばらくコレ🥊で乗り切れそうだ。


全ての依存症は美しい。

必要なだけやれば良い。

依存症に上も下もないけどさ。

僕も一通り、若い頃からやってきたけどさ。

これは割と、いいぞ。


すげーキマるぞ笑



1人だとなかなか敷居の高い格闘技の門。

ここで削られるよね、勇気。

でも僕もいるし。

僕でも出来るしさ。




どう?みんな。

一緒に酸欠になんない?

ふくらはぎいじめ抜かない?

ハッティは今日入会したよ。

逃さねえぞ。



殴る蹴るしない?

する?

苦しくて気持ちいいよ?

する?

行く?

じゃなにする?

え?

あ!


じゃ行く?




地獄で待ってるぜ。
アスタラビスタ、ベイビー。kt


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