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【ザル地域枠】医学部志望は札医へGO!【最後の砦】

ほぼタイトルの通りですが、
この記事では切羽詰まった医学部受験生に本当にオススメできる国公立医学部として、札幌医科大学医学部(とその地域枠)を紹介します。

そもそも札幌医科大学って?


札幌医科大学は、昭和25年に旧道立女子医学専門学校を基礎に、戦後の新制医科大学の第一号として医学部医学科の単科で開学した。
平成5年には、札幌医科大学衛生短期大学部(昭和58年4月開学)を発展的に改組し、保健医療学部を開設するなど、北海道で唯一の公立医系総合大学として発展してきた。

https://web.sapmed.ac.jp/jp/summary/03bqho0000000ct8.html

とのことで、札幌⛄に立地する公立の単科医大です(通称:札医)。同じ札幌に位置する医学部としては旧帝国大学に属する北海道大学もありますが、道内では札医も医学部として並び立つ程の歴史をもっています。

札幌医科大学のここがすごい 〜立地〜


立地は最寄り駅の西18丁目駅から徒歩3分であり、大通駅まで2駅(約4分)、札幌駅までおよそ10分と、札幌の都心部🗼に立地しています

徒歩3分圏内に地下鉄駅があり、コンビニやスーパーなども近く、雪国ですが車なしで十分に生活することが可能です。

札幌医科大学のここがすごい 〜キャンパス〜


最近キャンパスが建て替えられ、とてもオシャレな新校舎🌟で授業を受けることができます。

他にも24時間営業の図書館、体育館やトレーニングルームなどの施設が併設されていたり、コンビニ(ファミリーマート)やカフェ(スターバックス)などがキャンパス内にあり、勉強に集中できる環境が整っています。


入試難易度 〜国公立で一番簡単〜


比較的都心に立地し、アクセスも良好な札幌医科大学ですが、国公立医学部の中では偏差値が非常に低く、かなり入りやすい大学となっています👌

2022年度の河合塾偏差値では一般枠 : 60.0、地域枠 : 60.0とどちらの入学枠も国公立医学部では最下位🔥に位置しており、ここ5年間でもずっと偏差値では最下位層です😅。

また、同程度の難易度の他の国公立医学部は新設が多いため、なんにもない田舎に立地することが多いです。したがって生活に車の必要ない都市部で生活してきた学生にとっては、生活スタイルが大きく変わる覚悟が必要です。

以上より、都会(車なしで余裕で生活可)の、国公立医学部に行きたい😁という受験生にとって、札幌医科大学最後の砦ともいえる大学です!

入試制度の謎


ここからが本題なのですが、札幌医科大学には一般入試では2つの入学枠があります。1つ目は一般枠、そして2つ目は先進研修連携枠(以下地域枠)です。
留意すべき点は以下の2点です。

1. そもそも一般枠の定員が少なすぎる😰

札幌医科大学の一般入試の入学定員なのですが、なんと2023年度では一般枠が20名、地域枠が55名となっています。一般入試75名中20名のみしか一般枠を設けていないというのは他の医学部と比べて非常に少ない割合です。

2. 一般枠の定員が地域枠に横流しされる。😲

また、それぞれの枠の定員には以下のようなルールがあります。

一般選抜の募集人員は、「一般枠」と「先進研修連携枠(ATOP-M)」を合わせて75名です。「先進研修連携枠(ATOP-M)」合格者が先に募集人員(55名)に達した場合、募集・選考状況により、他の合格者は「一般枠」と「先進研修連携枠(ATOP-M)」を合わせて20名となり、「一般枠」合格者が募集人員に満たない場合があります。

例えば、すべての受験者を点数順に上から並べて採用するとしたとき、地域枠出願者が55名集まるよりも先に一般枠出願者の人数が20名集まれば、一般枠を20名採用可能です。しかし一般枠出願者が20名集まるよりも先に地域枠出願者が55名集まってしまった場合には、次の点数の出願者が地域枠出願であった場合、枠に関わらず採用(地域枠の定員人数を超えて採用)するということです。
この結果、地域枠の定員は55名のはずですが、それ以上の人数を採用することができるということです。もちろん地域枠+一般枠で合計75名は確定ですから、地域枠の定員が増えた分は一般枠の定員が減らされるということになります。

結局どの枠で出願すべきなの?


結論からいうと、地域枠で出願して全く問題有りません
理由は簡単で、なんの縛りもないからです。

地域枠の障害と大学の盲点


地域枠で入った学生には3つの障害があります。それは

  1. 奨学金返済

  2. 初期臨床研修

  3. 後期研修(専門研修)

です。
上記の3つが地域枠の学生にはついて回るのですが、札幌医科大学の地域枠ではこれらを考える必要がないです。以下それについて説明します。

  1. まず、奨学金返済ですが、これは関係ありません。札幌医科大学の地域枠(先進研修連携枠)では、修学資金の貸与がないので、返済の義務等は発生しません

  2. 次に初期臨床研修についてです。他の大学の地域枠では初期臨床研修の段階から県内の指定医療機関で働くことを確約させられるものもあります。しかしながら、札幌医科大学の令和5年度の入学者選抜要項では以下のように記載されています。

ア) 医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修(以下「初期臨床研修」という。)を修了後、所定のプログラム※(卒後の必修プログラム)に従事することを確約できる者
※ 「所定のプログラム」
卒業後、札幌医科大学附属病院を含む臨床研修指定医療機関で初期臨床研修修了後、札幌医科大学医学部又は附属病院の各診療科に所属し、7年間、札幌医科大学及び本学の卒後の必修プログラムに関連する国内外の医療機関又は研究機関において医学・医療に従事するものです。北海道の医学・医療において指導的・中核的役割を担える医師の育成を目指します。

令和5年度 入学者選抜要項 北海道公立大学法人
 札幌医科大学

上記の文章はあくまで初期臨床研修後にプログラムに従事することが確約する事項として定められているため、初期臨床研修は自由に道内や道外に関わらず、好きな病院で働くことができると解釈できます

3.専門研修についてなのですが、これについても地域枠では制限が加えられようとしています。具体的にいうと、地域枠離脱者のペナルティとして、「都道府県の同意を得ずに専門研修を開始した者については、原則、日本専門医機構の専門医の認定を行わない」よう厚生労働大臣から日本専門医機構へ通達がなされ、対応がとられています。
参照:https://jmsb.or.jp/senkoi/#an16

しかしながら、札幌医科大学は以下のように回答しています。

Q 大学独自枠で入学した学生が、後期研修で札幌医大の講座に入局する法的義務があるのかどうか明言して頂きたいです。また義務があるのなら、その根拠となる文書なども提示して頂きたいと考えております。このままでは「主体的」に自分のキャリアを決定するのが難しいと思われました。入学した学生に北海道の医療に貢献させることが目的なら、札医大の講座に入局することを義務付けることは必須ではないと考えます。
A 大学独自枠には法的な制約はありません。従って、本学が何か法的な拘束を皆さんに課すことはできません。本学及び本学附属病院に所属したいと思っていただけるよう、全力で本学の魅力を高めるしかないと考えております。キャリア説明会でご説明したように、国内外の関連する施設での研修・留学についても、できる限り機会を設けたいと考えております。また、人生には今から予測することができない状況の変化があるのは当然です。その場合も、前述のように本学が何らかの法的な拘束をすることはありません。

https://web.sapmed.ac.jp/jp/public/exam/l0re8300000000i8-att/l0re8300000000lh.pdf

以上のように札幌医科大学ではなんらかの法的拘束力をもたない契約であると大学独自枠=先進研修連携枠について説明しています。よって先進研修連携枠という入学枠であったとしても専門研修を札幌医科大学で行う必要はないことが明らかです。

結論


以上より、結論としては
地域枠のような名前がついているが、実際にはなんの法的拘束力もない札幌医科大学の先進研修提携枠はお得だよ!😁
という話です。
是非ともご参考にしていただければと思います。


雑感


正直者がバカをみるクソ制度


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