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キング・クリムゾンのジャッコ・ジャクジクと茶をシバく:part3/3

part2/3はこちら↓

登場人物

■じゃっこ
ジャッコ・ジャクジク(Jakko Jakszyk)。
キング・クリムゾン(King Crimson)のボーカル/ギター/鍵盤/フルート。
クリムゾンの日本ツアーのために日本に来た。
■HOMA (Twitter:@klhm_ooo)
じゃっこが大好きなおしゃレディ。絵がめっちゃ上手い。じゃっことメル友になった。
■あわ (Twitter:@probability_)
あわです。お茶会の通訳もどき、インタビューもどき、文字起こし、このnoteの作成をする。好きなキングはクリムゾンです。

前書き

・じゃっことじゃっこの作品を好きになってもらう事を目指したnoteです。
・リンク先などはアフィリエイトではありませんのでご安心ください。
・インタビューじゃなくてダイアログなので現場の雰囲気伝えるの優先で書いております。逐次通訳的に書いてたりそうじゃなかったりです。必要な所以外はHOMAあわで発言を分けていません。あと異常に(笑)が多いです。でもマジでずっと笑ってたからしょうがねえよな!?
・カットしてる会話もあります。明示してたりしなかったり。

茶ダイアログPart2(リマスター/ELP/噂をすればロバート・フリップ/ファンとの交流/子供たちの話/サブスクの是非/じゃっこの素敵なシャツ/現行クリムゾンの衣装/「言ってはならない事リスト」/「(>_<)(>_<)」/スティーヴン・ウィルソンの作品好きですか/じゃっこのご近所/紫/写真を撮る)

あわ:あ、聞きたい事思い出した。自分、クリス・スクワイア(Chris Squire)が大好きで!
じゃっこ:おー! うん。
あわ:リマスターしましたよねぇ『未知への飛翔(Fish Out of Water)』の!
じゃっこ:うん! あの仕事も凄く楽しくやったよ。
あわ:もっとオーケストラ多めのサウンドになってて……
じゃっこ:アレンジが沢山録音されてたんだよ。オリジナルミックスではミュートされてたんだ。マルチトラックを貰った時に、元々入ってた音を全部入れたかったんだ。見事で素晴らしい音だったから。
アンドリュー・ジャックマン(Andrew Pryce Jackman)の仕事には感心したよ。
あわ:あー、クリスの友達の!

※アンドリュー・ジャックマンはYes(イエス)結成前のクリスがいたバンドのThe Syn(ザ・シン)のメンバーで、子どもの頃に同じ聖歌隊に居た幼馴染の友達です。あと映画音楽家のヘンリー・ジャックマン(Henry Pryce Jackman)のお父さん。

じゃっこ:そう。素晴らしかったよ。本当に。凄く上手い事アレンジされてた。とても感心したな。お見事。
あわ:2014年だったか、クリス・スクワイアが「もうすぐリマスターが出るよ~」って言ってて。
じゃっこ:うん。
あわ:リリースされたのが、2年前?2019年だったかな?

※2018年です…

じゃっこ:覚えてないなー。
あわ:超待ってた(笑)
じゃっこ:どうもありがとう。
(クリムゾンの2021年の)アメリカツアーへ発つ前に、ジェスロ・タル(Jethro Tull)の新アルバムをミックスしたよ。
あわ:あー!
じゃっこ:色々沢山、イアン・アンダーソン(Ian Anderson)の為にやったよ。


あわ:ジェスロ・タルもめっちゃ好き……
じゃっこ:うん。イアンは声が出なくなっちゃってね。
あわ:あ、マジすか。
じゃっこ:そーそー。悲しいよ。全盛期は驚く程素晴らしかったからさ。
僕は幸せ者だよ。大勢の僕のヒーロー達と仕事出来てさ。凄く感謝してる。
あわ:はい……(ぴえん顔)
自分は実は、全然ギタリスト大好き民ではないんすけど(笑)
じゃっこ:うん!
あわ:マーティン・バー(Martin Barre)のギターは好きで。
じゃっこ:おー、そっか。
あわ:良い音なので……「アクアラング(Aqualung)」とか……

じゃっこ:[ロビーの方を見るじゃっこ]……キング・クリムゾンのファンだ……クリムゾンのTシャツ着てる……
HOMA:クリムゾンファンの人が。
じゃっこ:うん(笑)

※話してる間、ちょいちょいクリムゾンファンぽい人がロビーに来てました。

我ら:(リ)マスター仕事やるの好き?
じゃっこ:その音楽が好きな時だけね。やるの、もうやめるんだ。だって……
我ら:忙しすぎて?
じゃっこ:うーん、凄く時間が掛かるんだよ。実入りも良くないし。
我ら:へっへ(笑)
じゃっこ:だから、その音楽が好きじゃない限り、全然やりたくない。
〇〇[自主規制]のアルバムをリマスターしたんだけどさ。
我ら:はいはい。
じゃっこ:全アルバムやってくれって頼まれたんだけど、このバンドの音楽全然好きじゃないからやりたくないんだよね。で、やらなかった。
我ら:フフフ(笑)
あわ:まえにじゃっこの滅茶苦茶長いインタビューを読んだら、ELP(Emerson, Lake & Palmer)のリマスターの話してて(半笑い)
じゃっこ&HOMA:あー。[何故かシンクロする「あー。」]
あわ:しんどかったって(笑)
じゃっこ:あれは悪夢だったわ。そーそーそー。
あわ:ヒヒヒ(笑)
HOMA:私もじゃっこのリマスター版持ってる。
じゃっこ:ミックス始める前の段階ですら数週間かかってさ。正しいパーツを探すのだけで。そう。あれは難しかった……[渋い顔するじゃっこ]
あわ:悪夢(笑)
じゃっこ:そー。時間ばっか掛かってさ。
我ら:フフフフ(笑)
じゃっこ:僕はさ……僕はね、ンン゛![咳払いするじゃっこ]
レコーディングエンジニアとして訓練受けた人って、音楽を録るのが仕事の一部なんだよ。嫌いな音楽でもさ。好き嫌いは関係ないからね。でも僕は……そういうのは、僕には無理……。耐え難い事に何時間も費やしたくないよ……だから……
我ら:ELPは好きなの?じゃっこはギタリストだけど……
じゃっこ:当時は好きだったよ。リリースされた頃の事、覚えてるよ。子どもの頃。だから……うん! ELPのアルバム(のリマスター)を手がけられたのは嬉しい事だったよ。
素敵なバラードも有るし。「フロム・ザ・ビギニング(From the Beginning)」なんか素晴らしいよ。だから仕事出来たのは名誉な事だね。
自分のスタジオで、座って、聞いて、音楽にまるっきり包まれて浸れるのはね、最高。
HOMA:私もELPから入ったから……キング・クリムゾンに。グレッグ・レイク(Greg Lake)が好きで。
あわ:HOMAさんのプログレ初めはELPとの事です。
じゃっこ:おー、そうなんだ。
HOMA:グレッグ・レイクが好きだった。
じゃっこ:うん。

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※「この俺様が歌っているんだぞ」感が足んねえんだよな。(イラスト:HOMAさん)

我ら:グレッグ・レイクに会った事は?
じゃっこ:いやー、グレッグには会った事ない。あー、カール(Carl Palmer)は会った。キース(Keith Emerson)は挨拶程度で会った。……会ったわ。グレッグとは何回か会ったわ。会ったよ……思い出した……
我ら:[グレッグ・レイクと会った事忘れるか普通と思う我ら]
じゃっこ:……実は、ジョン(John Wetton)が死んだ時に、電話を貰ったんだ。エイジア(Asia)のリードシンガーとして加入しないかって。
我ら:ふんふんふんふん!?
じゃっこ:ここだけの話なんだけど……[顔を我らに近づけるじゃっこ]

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      ~じゃっこによるここだけの話のためカット~
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HOMA:でも本当に……じゃっこのリマスターしたELPめっちゃ好きで!
あわ:じゃっこのELPリマスターは素晴らしいのでHOMAさんは大好きだと。
じゃっこ:おー。どうもありがとう。
HOMA:ウン……。私はスティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson)がリマスターしたやつより良く聞いてる(笑)
じゃっこ:全く新しいソロを見つけたんだ。「フロム・ザ・ビギニング」の。
我ら:うん。
じゃっこ:うん。僕が(リマスターで)そのソロを使わなかったのは、グレッグが幾つか音を外して弾いてたからで、正しい音になる様に調整したんだ。で、オルタナティブ・バージョンに使った。
我ら:(調整前のは)リリースされる?
じゃっこ:うんうん! もうBOXかなんかに全部入ってて、YouTubeにも上がってると思うよ。原曲とは違うムーグソロ入ってるやつ。
我ら:YouTubeで聞けるんだ。
じゃっこ:そう。YouTubeに有ったと思うな。

※たぶんこれ?(ELP偏差値3のあわ)

あわ:何年か前にキース・エマーソンの公演チケットを買ったけど……日本公演予定してて……
じゃっこ:誰?誰の公演?
あわ:キース・エマーソン。
じゃっこ:おお、キース・エマーソン! 了解、なるほど。
あわ:公演の前に……1か月前?に亡くなってしまい……衝撃が……
じゃっこ:キースは……キースは手に手根管症候群ってやつを患っててね。知ってる?
あわ:はい。[聞いた事ねーけど手の病気やろくらいの理解の「はい」を言うあわ]
じゃっこ:演奏できなくなっちゃって、それで滅茶苦茶落ち込んで……
もう演奏できないって……凄く悲しいよ。本当に悲しい。
あわ:日本(の音楽)に物凄く影響を与えた人なんで……
じゃっこ:うん。
あわ:知ってるかもだけど、日本はアニメとかゲームが大きなカルチャーとして在って。
じゃっこ:そうだね、うん。
あわ:作曲家とかミュージシャンみんな影響受けてて……
じゃっこ:エマーソン、レイク&パーマーの?へぇ~。そうだったんだ。
HOMA:そうね。色々してたからね。
あわ:ね。悲し過ぎ。

じゃっこ:HOMAは質問切れ?
HOMA:質問まだないのって?(笑)
あわ:うん、クエスチョン切れか、つって(笑)
HOMA:クエスチョン切れか(爆笑) もうね、困ったな。
あわ:何か、フリップとの関係の事とか聞きたくないの(笑)
HOMA:聞けないなあ(爆笑) そうね、でも聞いときたいな!
我ら:ツアー中とか何かで、ロバート・フリップさん(Robert Fripp)と沢山話します?(半笑い)
じゃっこ:話すよ(笑) 時々ね[笑7:苦笑い3のじゃっこ] うん。
ロバートには……ロバートは凄く面白い時もあるし、でも真剣な時もあるし……ロバートにはツアー中の超厳密な決まり事があるのよ。朝6時頃に起きて……
我ら:ヘヘヘ(笑)
じゃっこ:冷たいシャワーを浴びて……
我ら:冷たいシャワー!?
じゃっこ:冷たいシャワー……
我ら:フフフ(笑)
じゃっこ:で、3時間くらいギターの練習して……
我ら:ヒヒッ(笑)
じゃっこ:朝食とって……すげえ長いんだ朝食が。で、誰も話しかけられない。大体いつも、朝食とりにやって来てたら隅の席に着いて……「やあ」とか言っても、ロバートは「フン」[チベットスナギツネ顔のフリップのマネをして鼻を鳴らすじゃっこ]って感じなわけよ。朝食の時は一人が良いんだ。で、ロバートは部屋に戻って練習。

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※めげずに毎朝「フン」てされに行ったらどうなるんだ?(イラスト:HOMAさん)

あわ:すげぇな[ドン引きのあわ]
HOMA:うん……
じゃっこ:で、皆で会場に向かって、ロバートは楽屋で練習。
あわ:ハハハ[乾いた笑いのあわ] 超練習するじゃん……
じゃっこ:……ほら来たぞ。あそこだ。[ロビーの方見るじゃっこ]
あわ:あ。[嘘みたいなタイミングで通りかかるフリップを見るあわ]

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※みんなもフリップの話をする時は、一度まわりを見渡そう! (イラスト:HOMAさん)

じゃっこ:帽子かぶってる。
HOMA:ん?
あわ:フリップ。フリップフリップ(笑)
HOMA:あーあー。……ッフ(笑)
じゃっこ:ロバート・フリップ。[通り過ぎるフリップを眺める我ら3人]
あわ:………………フリップのサンデーランチの事、どう思t
じゃっこ:あーっ……あぁ……









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我ら:時間大丈夫?
じゃっこ:大丈夫大丈夫! 僕、僕は……
HOMA:そろそろねえ?[時計指してた気がする]
じゃっこ:全~然![声がひっくり返るじゃっこ] 全然良いよ……
まだ30分ある。
あわ:時間になったら我らを止めて下さい、いつでも(笑)
じゃっこ:うんうんうん。20分あれば良いから、荷物詰めるのに。喜んで……HOMAがまだ質問あるなら喜んで答えるよ(笑)[何故か噴き出して笑うじゃっこ]
我ら:あはは(笑)

我ら:ファンと話す機会とかある?
じゃっこ:どういう事?
我ら:今回みたいな(ファンと茶をシバくような)機会ある?
じゃっこ:こんな感じの?
我ら:そう。
じゃっこ:時々ね~。ばったり会ったりした時……ロバートは誰とも話さないし、素通りするだろうけど……。
我ら:うん。
じゃっこ:僕はそういう感じじゃないから……。だって……分かんないけど……多分誰でも、誰かに会ったりした時に「ヤな奴」って思われたくないよ。分かるでしょぉ!?(笑)[持ってるCDでテーブルぽんぽんするじゃっこ]
我ら:フッフ(笑)
じゃっこ:会ったからには良い印象にしたいし、それに、凄く感謝してるしね。特に、何だろうと興味持ってくれてるならどんな人でもね。理由なんてないよな。
我ら:我々、15分かそこらのお茶会になると思ってたんで、こんな長時間になろうとは思ってもみませんでしたわ(笑)
じゃっこ:おぉ。
あわ:ハッピー?[HOMAさんの方を見る]
HOMA:ハッピー。超ハッピー。
我ら:マジで一生に一度の機会と思うんで。
じゃっこ:さっきも言った通り、僕は普通の人だから。ミュージシャンが仕事なだけで。

我ら:じゃっこの息子さん達……息子さんの事を聞きたい……
じゃっこ:息子?うん。
我ら:一緒によく演奏したりする?
じゃっこ:うん! 息子は……息子はミュージック・カレッジに通ってたんだけど、うん、凄く良いミュージシャンだな。肝心な事を良く分かってるし。僕ら同じソフトウェア……レコーディング・ソフトウェアを使ってるんだけど……
我ら:ふんふん。
じゃっこ:時々、色々やってる所を息子に見せてあげたりするんだけど、息子に「いや、こうやった方が簡単じゃん、父さん」とか言われて……で僕は「あ、そう。ただ、えっと、△〇×☆……」[しどろもどろムーブをするじゃっこ]……みたいな(笑) 急に僕より詳しくなっちゃったよ。(笑)
我ら:アハハハハ(爆笑)
じゃっこ:でも、息子は凄く上手いんだ。ベースが……、基本的にはベーシストなんだけど、ドラムもやるし、ギターも弾くんだけど、上手いよ。全部ね。
我ら:マルチプレイヤーや……
じゃっこ:子ども達二人共、凄く才能あるよ。
娘はどうするのか分からないけど、息子はミュージシャンになるって決めたんだ。どうなるんだか……(ミュージシャンとして食べていくのが)今はマジで難しいからな……でもさ、僕は……僕には「ダメ」とか言えないし、止めさせられないしさ……
HOMA:じゃっこもミュージシャンだから(笑)
じゃっこ:そー。(どうすればいいのか)分かんない……[遠い目をするじゃっこ]
あわ:ミュージシャン皆、Spotifyとか(サブスク配信を)をヤバいと思ってるのは知っとります。
じゃっこ:うん……そう、難しい時代になってるよ。
で、しかも今はお金を得る方法がライブ演奏なのに……どんどん難しくなってる。
僕ら……僕らが(2021年来日公演した)最初の海外バンドで、最後にもなっちゃうみたいだな。(日本政府が)入国停止したから。僕らは何とか滑り込み入国出来た。本当に……
我ら:日本に来れるのかなって心配してて……
じゃっこ:うん。……日本のバンドで好きなのある?
我ら:日本のバンド?我らが好きな?
じゃっこ:君らが好きな日本のグループとかある?
あわ:あ~……好きなシンガーソングライターとかバンドはあるけど……
HOMAさんは元々メタルヘッド(メタラー)です!
HOMA:アッハハ(笑)
じゃっこ:おぉーマジで!?
HOMA:そうね(笑)
じゃっこ:ヘヴィ・メタルのファンか。
HOMA:うん、そう。
あわ:あとローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のファン。
じゃっこ:おぉ、そうなんだ。わーぉ。
HOMA:クラシック・ロックファン。ヘヴィ・メタルと。
じゃっこ:[なんかニコニコしてるじゃっこ]
我ら:6年?くらい前に超有名な漫画がアニメ化されて、エンディング・テーマがイエスの「ラウンドアバウト(Roundabout)」で。

※6年どころか9年前でした……怖……

じゃっこ:おお、うん。
我ら:若いファンがめっちゃ……
じゃっこ:あー、イエスの曲を知ったわけね。うん。
我ら:それきっかけに別のプログレの曲も。
じゃっこ:僕は……息子はどんな曲でも好きだと思うんだけど、息子は今……というか皆、どの時代の曲でも聞くね。車の中で曲流す時もそうだよ。僕と息子と娘で旅行するんだけど、それぞれで選んだ曲を流すんだ。ほぼ僕の知らない曲なんだけど。息子は僕が聞いた事ない曲流すし(笑)
我ら:フフフ(笑)
じゃっこ:僕も色々流すし。でも息子の音楽の趣味が滅茶苦茶広くてね。
我ら:あ~。
HOMA:50年代に作られた曲だろうと聞くだろうし、先週作られた曲でも聞くし。何も……どんな音楽でも。息子はフランク・シナトラ(Frank Sinatra)の大ファンだよ。
我ら:ンフフフ(笑)
じゃっこ:でもフランク・ザッパ(Frank Zappa)大好きだし……色々。
我ら:同時に聞けるんで……どの国のも。
じゃっこ:うん。
我ら:どの時代のも……
じゃっこ:うんうんうん。
我ら:我ら的には嬉しいけれども(笑)
じゃっこ:うん。でもな……ストリーミングって……[我らの持参CDを見るじゃっこ] 日本はまだ物理の製品が好きだよな。CDもレコードも……
あわ:あー。自分はいつも物理ので買います。
じゃっこ:うん。
あわ:LPもCDも……私はシステムエンジニアなんで、デジタルとかITの世界が脆いの知っとるんで……サービス終了したら、もう聞けなくなるんで。
じゃっこ:おー、そうね。うんうん。
あわ:LPとかCDの重要性は知っとります。
じゃっこ:ねー。でも、うん……でも他の国は違うから(物理が売れない)ね……
我ら:うん……
じゃっこ:(今日ここで)物理のやつが見れて嬉しかったよ……まだ質問ある?
HOMA:えー(笑)
じゃっこ:[ウェイターさんに向かって]会計……会計お願い出来る?
あわ:くそミーハーな質問とかさ(笑)
HOMA:えっ!? それはちょっと(笑) 聞いても良いのかな?
あわ:いーよいーよ[何様のあわ]
HOMA:……[長考するHOMAさん]……あ、いつも、今日もこの……シャツ。[じゃっこを見るHOMAさん]
あわ:うん。
HOMA:素敵なシャツだから……
あわ:うん。
HOMA:何処で買ってる?
あわ:[噴き出すあわ]
HOMA:ウフフフッ(笑)
あわ:こーゆーステキシャツ、何処で買うんです?
じゃっこ:おぅ、あー、フィックスっていう会社があるんだ。スペルはP-H-I-X。
我ら:[綴りまで教えてくれる親切さに笑う我ら]
じゃっこ:僕、ここで沢山シャツ買ってる。
HOMA:凄いクラシックな……トラディショナルでクラシックな……
じゃっこ:そう。
あわ:じゃっこは「HOMAは買う」って言う(笑)
じゃっこ:おっけー。
HOMA:アハハハ(笑)
じゃっこ:ウェブサイトあるから……(ここのシャツは)良いよ!

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※サイトを見た結果、特に謎な柄を選んでるんだなあという事が分かった。(イラスト:HOMAさん)

我ら:現行キング・クリムゾンはスーツ着てて超フォーマルだけど……
じゃっこ:うん。
我ら:誰案?
じゃっこ:ロバート!(即答)
我ら:ロバート。フーン。
じゃっこ:全部ロバート。ぜ~んぶロバート案。
我ら:ウェヘヘヘ(笑) あの人のバンドだし(笑)
じゃっこ:(ロバートから)僕らは言われた事をやるんだよ。
我ら:(スーツでやるの)好き?
じゃっこ:どぉ~でもいいっ!
我ら:アハハハハ(爆笑)

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※フリップ年中無休でスーツだしな。(※イラスト:HOMAさん)

じゃっこ:あー、ずっと……(公演中にメンバーが)何も話さないのも、
現行クリムゾンが始まる前は、僕はメンバー紹介とかしようと思ってたんだけど……ロバートが「MCで言ってはならない事リスト」を寄こし始めてさ。
我ら:ウン……[笑う準備をする我ら]
じゃっこ:サンキューと言ってはならない……
我ら:ウン……(笑)
じゃっこ:メンバーを紹介してはならない……他のバンドだと、僕はしょっちゅうMCやるんだよ。話すの結構好きだし、気分も良くなるし。でも「言ってはならない事リスト」が長くなってきて、どんどん嫌になっちゃって……その後、ロバートが「(公演中)何も話さないようにする」って決めた。
で、僕はほっとした感じ。でも何も話さないのって変だよ。君らは変だと思う?思わない?なんかさぁ……[じゃっこの方に来たウェイターさんを見る]
ウェイターさん:支払い済みでございます。
じゃっこ:え、済んでる!? 分かった……ありがとう。どうも。

※我らの茶も奢ってくれそうだったじゃっこ、既に誰かに奢られていた。VIP宿泊者の利用分は自動的に無料になるのか? 従業員、メンバーの顔把握してんの? とビビった我ら。さすがリッツ。

我ら:もう慣れた。
じゃっこ:もう?
我ら:もう、慣れちゃったんで。
じゃっこ:慣れた。
我ら:現行クリムゾン聞き過ぎてもうそれが普通になっちゃってるから……
じゃっこ:はいはいはい。あと、照明も無いじゃん。ん゛ん゛……照明なし。ん゛ん゛。[咳払いしまくるじゃっこ。公演大丈夫かよ]
我ら:あ~。
じゃっこ:照明が変わるのは、一回だけ。
我ら:赤く変わる。
じゃっこ:スターレスで。そうそう。
あー、スティーヴン・ウィルソンを見に……見に行ったんだけど。(ロイヤル)アルバート・ホールに。スティーヴンが雇ってた照明監督を起用しようとしてて。僕は友達と一緒にアルバート・ホールの端の方に座ってて、ロバートとトニー(Tony Levin)は後ろの方のボックス席に居たんだ。で、監督は感心させようとしたんだと思うんだけど、照明がとんでもなくてさ。大きいフラッドライトを使ってて、観客に向けられてたのよ。だから光った瞬間「!」[眩しそうな顔をするじゃっこ]……ってなって。
我ら:ウフフフ(笑)
じゃっこ:で、後ろを振り返ったらロバートとトニーが「(>_<)(>_<)」。[二人の顔を再現するじゃっこ]

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※公演中にレヴィン氏を見て目をやられる事がままある。(イラスト:HOMAさん)

我ら:アヒャヒャヒャ(大爆笑)
じゃっこ:「あの監督が(キング・クリムゾンから)仕事を貰う事は無いな」って思ったよ。(笑)
公演の後、ロバートが「照明なぞ一切無しとしよう」って。「ミュージシャンが7人。それで十分面白くあるべきだ」って言ってた。
我ら:7人見るのに目がいっぱい必要!(笑)
じゃっこ:ね(笑) 色々沢山起こるからね、うん(笑)
我ら:『ラディカル・アクション(Radical Action to Unseat the Hold of Monkey Mind)』も『メルトダウン(Meltdown: Live in Mexico City)』も、見るたび毎回、何かしら新しい事が見つかる!
じゃっこ:おー、そっか。僕がミスってるとこまた見つけるのね(笑)
我ら:アハハハハ(爆笑)

我ら:スティーヴン・ウィルソンの作品とかリマスター作品とか、好き?
じゃっこ:えーと、ん゛ん゛、スティーヴンは、まぁ良く知った仲だよ。スティーヴンのアルバムのうちの一つで歌ってるし……あー、あ゛ー、『レイヴンは歌わない(The Raven That Refused to Sing(and Other Stories))』で。んん゛![咳払いしまくるじゃっこ]
我ら:あー、はいはい。
じゃっこ:そのアルバムでバッキングボーカルを沢山、いっぱいやったよ。でー、うん! いくつかの作品は好きだな! 一番最近のはそんなに好みじゃないけど。最新のはね……そんなに……。んん゛![咳払いするじゃっこ。水飲めば……?と思うあわ]
スティーブンは僕んちの凄く近くに住んでたんだ。もう引っ越したけど、5分くらいしか離れてない所に住んでた。
あわ:ギャビン・ハリソンさん(Gavin Harrison)はスティーヴン・ウィルソン家の近くに住んでるって聞いたことあるけど……[ナチュラルにスティーヴン・ウィルソンだけ呼び捨てにする女] って事は、近くに……
じゃっこ:皆住んでる! うん。皆、滅茶苦茶近くに住んでるよ。ギャビンは僕んちから20分くらい離れた所に住んでるしー、スティーヴンは5分くらいの所に住んでたしー、メル・コリンズ(Mel Collins)も20分くらいの所に住んでるしー……
あわ:コリンズさんイギリスに住んでるんです?
じゃっこ:今は住んでるよ。前はドイツに住んでたんだけど、引っ越した。
あわ:あ~。コロナのせいで。
じゃっこ:いや……ガールフレンドと別れた。
あわ:フーン……ンフフフフフ(笑)
HOMA:フフフフフ(笑)
じゃっこ:かなり……長く付き合ってたんだけどな。15年か20年か……。
あー、メルはリックマンズワースって所に住んでるよ。僕ら皆、ハートフォードシャーって言う州に住んでて……ロンドンの北の方なんだけど。僕は大体……セントラル・ロンドンから電車に乗って大体25分くらいの所に住んでる。でも結構田舎っぽい古風な所で……綺麗なマーケットタウンに住んでる。
我ら:そっかー。

あわ:……![HOMAさんから貰ったラディカル・アクションバッジの付け根が取れる] あーこれ言った方が良いか。
HOMA:あー、そう! あのー……
あわ:このバッジかなり壊れやすいから気を付けて(笑)
HOMA:ごめんなさい(笑) ギャビンに言っといて……
じゃっこ:お~分かった!

Hear no evil, see no evil, speak no evil. Bill, Pat, Gav. The original three King Crimson drummers in 2014. It’s been a...

Posted by Gavin Harrison on Tuesday, December 7, 2021

※じゃっこ経由でギャビちゃんに渡ったHOMAさん作のバッジ。

HOMA:も~この……ごめん……(笑)
じゃっこ:いやいや! どうやって作ったのかなーって思ったよ。凄くプロフェッショナルな感じだし……
あわ:マジでHOMAさんのハンドメイド。
じゃっこ:うんうん!
あわ:HOMAさんが金属板切って……
じゃっこ:綺麗だね! 凄く良い!

[ティールームでピアノ生演奏が始まる]
じゃっこ:ピアノの演奏が始まったな。
HOMA:聞いておきたい事ね……もうミーハーな質問しか残ってないのよ(笑)
あわ:いーのいーの、いいんだヨォ……[何様Part2のあわ]
じゃっこ:何かな?
我ら:紫好き? 紫色。
じゃっこ:ああ、うん。
我ら:いつも(紫色の何かを)着てる……
じゃっこ:うん、紫の着てるね。スペアギターも紫だし。
我ら:スペアギター?
じゃっこ:そう。
我ら:あぁ~。
じゃっこ:ステージで弾いてるのとは別のギターあるの分かる?[自分の左下あたりにあるイマジナリースペアギターを見るじゃっこ]
我ら:あーはいはいはい。
じゃっこ:弾いてるやつがダメになった時に備えて。
我ら:へー。日本だと紫って高級な感じの色で。
じゃっこ:高級?
我ら:千年以上前のハイクラスなエージェントの色だったんで。
じゃっこ:へー。僕はワイルドでいくぜ。[ドヤ顔のじゃっこ]
我ら:ハハッ。
あわ:……(次の質問)あとは!?
HOMA:いやもう無いよ……!
あわ:あとわ!?
HOMA:無いよ!? もう! 心臓に悪い!
あわ:ゆっとけば? 「アイラブユ~……」って……[ヘラヘラ笑うあわ]
HOMA:アハハハハ(笑)
あわ:HOMAさんが「アイラブユー」って言いたいそうです![勝手に言うあわ]
じゃっこ:了解。
HOMA:アイラブユー。
じゃっこ:わー、うん、ありがとう……[超笑顔じゃっこ]
あわ:フヒヒヒ[ヘラヘラしまくるあわ]
HOMA:フフフフ[デレデレしまくるHOMAさん]
じゃっこ:HOMAの笑顔はファンタスティックだと思うね。[あわに笑顔で同意を求めてくるじゃっこ]
あわ:めっちゃ笑顔ええねって。ヨカッタネェ!!![何やねんこの空気と思っているあわ]
HOMA:良かった!
あわ:ね、良かったね。
HOMA:来れて良かったな。うん。
我ら:この後、写真撮ってもいい……?
じゃっこ:もちろん!! うんうん!![ハイトーンボイスじゃっこ]
今撮る?クリスマスツリーの前が良い?
あわ:うん。
HOMA:[ウェイターさんを呼んで]写真を撮って貰いたいんですけど良いですか?
あわ:(写真撮るの)一人ずつとー、皆で。
じゃっこ:うん!  お好きにどーぞ。
我ら:ヘヘヘ(笑)
あわ:我ら、ハグしてよい?(笑)
じゃっこ:おう!(笑)
我ら:ウェヘヘヘ(笑)

※未だに意味が分からねぇ。

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※ハグはHOMAさんに任せた。

[写真タイム終了]
じゃっこ:オッケー!
HOMA:いつ死んでも大丈夫。[安らか顔のHOMAさん]
あわ:ほ、HOMAさん死にそう(笑)
じゃっこ:ダメだよ(笑) 死ぬな死ぬな(笑)
よし。そろそろ行かないと。どうもありがとうね。また公演で。
我ら:今日の公演楽しみにしとります!
じゃっこ:うん! アイランズ! アイランズやるから! 今夜はアイランズ歌うよ。よし、楽しかった! ばいばい![めっちゃ笑顔で去っていくじゃっこ]

[見送る我ら]

あわ:……………いや~~~~~~~~~~~~……ちょっと座ろっか……
HOMA:一回座って良い……?

録音はここで終わっている……

その後

■HOMAさん
HOMAは終演後じゃっこに特大感想メールを送った。時差ボケしてたらしくしばらくして返信くれました。
『アイランズは特別仕様(good version)をやったんだよ(茶会で"アイランズをうたう"ことをやたら繰り返していたのはこれをアピっていた模様)もしロバートがセトリにアイランズ入れてくれなかったらどうしよ~!(>-<)って思った。(最終日セトリに)入れてくれたロバートに感謝だね』
『プロモーターが僕のソロに興味を持ってるみたいだから、(日本)公演やるかね(ドヤ)って持ちかけたよ✌️』
ソロ来日あるかもしれないってよ!?(現状じゃっこソロメン来たらほぼクリムゾン公演や。Scarcity of miraclesやりかねないぞ)
『僕とクリムゾンの未来は?誰が知ってるだろう?きっとロバートだけ…』
文面がいちいちリリカルで素敵すぎるぞじゃっこ。なんかあったらメールしてね。わたしはまたじゃっこに会わなければいけないので!

■あわ
・この後あわは更に最終ロイパだったので疲労で死んだ。
あわ公演レポやロイパ詳細はこちら↓に記載しています。

・「(通訳が)別に本業でも何でもねーから失礼な事言ってたらマジすんません、HOMAさんじゃなくて全部あわのせい。P.S.ロイパでギャビちゃんに会えた✌」というメッセージをFacebookからじゃっこに送ったら、「失礼な事なんか全然なかったよ! 超助かった! 最終日のロイパ出ろってギャビンに言っといたけど、ドラマー3人全員になったな!」的なお返事をくれました。じゃっこは本当にやさしかった。

■このお茶会ログでじゃっこ好きな人が増えて、じゃっこがまた日本に来ますように。


おまけ(じゃっこ、日本語を習う)

じゃっこ:horrible!
あわ:ホラブルwwww
HOMA:え?
あわ:いやもう、「ひでぇわ」ってwww
HOMA:wwww
じゃっこ:何?日本語だとhorribleって「ヒデェヨ」?
あわ:あー、「ひどい」。
じゃっこ:ひどい。覚えるわ。
あわ:wwwwwwwwwww
HOMA:wwwww覚えちゃったwwwww
じゃっこ:ひどい……
あわ:ひどい……
HOMA:ひどい……

------しばらく後、別の話題-------

じゃっこ:さっきの言葉何だっけ?さっきの言葉何だっけ?
あわ:??? 〇〇?
じゃっこ:違う違う、さっき使って、言ったやつ!
あわ:言ったやつ?
じゃっこ:言い方教えてくれたじゃん!
あわ:あ、「ひどい」。
じゃっこ:ひどい。それ。
我ら:wwwwwwwwwwwwwww(大草原)
じゃっこ:ベリーベリーベリーひどい。horrible……
HOMA:wwwwwwwwwwwwwww


オワリ(´◔౪◔)۶


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