デフレ信仰!NIPPON🇯🇵
先週はまだ2月だというのに、関東では夏日になるところもありましたね☀️
地球温暖化の影響なのかもしれませんね・・・
年中暖かければいいじゃないの?と思われる人もおられたりするでしょうが、日本の四季にはそれぞれの役割があり、年中暖かいとなると、農作物にも影響を与え不作になったりするそうです
なかなか難しいですね・・・
まぁ、日本に生まれ暮らしているのですから、日本ならではの四季を満喫しましょう〜
さて、経済大国の仲間入りして久しい日本でしたが、こんな記事を見つけてしまいました💦
1968年に当時の西ドイツを抜かし、GDP(名目国内総生産)が全世界のうち2位に押し上げてきた日本でしたが、平成バブル経済の崩壊から経済成長は伸び悩んでいて、2010年には中国に、そして2023年にはドイツに抜かされてしまいました
平成バブル期以降、何度かの好景気の時期があったはずですが、あまりいい方向には進んでおらず、実質賃金がお隣の韓国に抜かされるなど、アジアの牽引者としての地位も危ぶまれています
新型コロナ感染症も収束してきている中、一気にインバウンド客が戻ってきて大手を振って喜べるかというと、コロナ禍前の課題であった人手不足が再燃してきています
千載一遇のチャンスを、このまま指をくわえて状況が改善するまで待ち続けるにはのでしょうか・・・
まず人手不足は人口減少化に加え、合計特殊出生率が1.20まで落ち込む可能性の高い我が日本、小手先的な施策としては外国人労働者を積極的に受け入れるか、デジタル・デバイドを前提にしたDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていくかしかないのかなと思います💦
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/research/pdf/14796.pdf
今回の週末noteは、こんな状況であるにも関わらず、安くなければ人は来ないという人からの相談で感じたことをテーマに書かせていただきます
■インバウンド丼なるもの
コロナ禍が収束しつつあり、インバウンド客も中国を除き、ほぼ回復した模様で、特に韓国のインバウンド客がコロナ禍前の約1.5倍となっているそうで、まちの賑わいにかなり貢献してくれてます🇰🇷
こういう時期にこそ、本当であれば諸外国にはない日本の強みを活かした展開をしていく必要があるのですが、過去のインバウンド景気の時には、日本政府が主導してインバウンド誘客施策をしたため、訪日客数を優先した結果、デフレ社会からの脱却のチャンスを逃してしまいました
今回こそはその二の舞にならないようにしないと、物価だけでなく燃料費も高騰してきている時期に、事業を続けることも不可能になってしまいます
そう思っていると、こんな記事を見つけました
今年2月に豊洲にオープンした大型商業施設「豊洲 千客万来」のフードコートにある海鮮料理店「江戸辻屋」では、1日3,000食を売り、平日の午後2時には完売するメニューもあるほど人気店となっているそうです
ここでは1食7,000円ほどもする海鮮丼が大人気で、大半がインバウンド客が注文するそうです
こういう記事を見ると、値段が高いから客が来ないということではなさそうです
クオリティの価値が値段より上回れば、当然のごとく売れるという、マーケットの原理に基づいた結果だと思います
結果から見ると、誰もが「そりゃそうだ」と思うのですが、先が見えない中で何かをやろうとすると、すぐに安い値段で売らないと人が来ないと思い込んでしまうのが日本人のクセですね💦
■集客を優先する先にある落とし穴
以前、VRS(=一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの)さんでお世話になっている時に、物件の活用について相談を受けていた人と久しぶりにお会いしました
途中でVRSさんから離れたので、状況は風の便りでは聞いていましたが、ご自身でその物件を活用して事業をすることとなったそうです
お会いした時にいろいろと相談を受けましたが、活用する物件には自慢げに価値のあるお話を聞かせていただきました
しかし、料金に関してはどこか自信なさそうな価格設定をしようとしていたので、お話の途中で遮って、「なぜそれほど価値のある物件を活用するのにその安い価格設定にするのですか」と聞きました
すると、「人が来ないとやる意味がありませんから」と答えられました
最初のうちは人を呼び寄せるために一定期間の限定でキャンペーンと称して、リーズナブルにすることはいいとは思いますが、通常料金として設定することは、予定以上の客数を確保した後に、料金を値上げすることは非常に難しくなります
これはなぜかと言いますと、期間限定のキャンペーンであれば、リピーターにつながることは期待できますが、安い通常料金で来る客層はその価格帯でしか来ない客層です
コロナ禍の時に観光産業の支援として国が実施した”Go To トラベル事業”がその参考になります
この時に普段では利用しない客層が高価格帯のホテルを利用したことによるトラブルが増加したことは記憶に新しいと思います
リーズナブルな価格帯では人は来やすくなる反面、こうした客層の対応をしないといけないわけですから、経費としては上がってこない費用も少なからず発生するだけでなく、客数を増やすことによって増える経費もあるわけですから、結局のところ、逆鞘に陥りがちだということを理解しておかなければなりません
■価値を価格で測る人
リーズナブルを良しとする人にとって、宝くじの高額賞金が当たった時と同じように慣れていないことをするがゆえに、今までしてきたやり方が常識と思い込んでしまい、傍若無人な態度をとりがちです
そういう客層をターゲットにするのであれば別ですが、効率的に生産性を高くしたいと思うのは人の常ではないでしょうか
価格は事業者側で決めるもので、価値はその事業者から提供された側、つまり諸費者が測るものです
消費者が自分が出すお金以上の価値があるものには、すんなりとお金を出します
以前のnoteでも書かせていただきましたが、自分ができないことに対して提供してくれた事業者の人に感謝の気持ちを表すことが消費につながります
ですので、その価格以上の価値を提供することが、お金をもらう側の責任となります
ここには優劣も上下関係もありませんので、消費者も事業者も対等の立場となります
人が来ないから安い価格で提供することは間違っています
この考えがデフレ信仰国NIPPONを創り上げてきた根源です
その価格以上の価値を提供すること、それはプロ意識を持って取組むことが、本当のプロフェッショナルの仕事なのです
燃料費や価格高騰をして物価は高騰していますが、本当の意味でのインフレ状態にはまだなっていませんので、デフレ脱却に向け、思考回路を変えていきましょう!