「これはなんだ と、なんだこれは の違い?」
「うん。あなたはだれだ だれだあなたは。これは意味が通じない?」
「だれだあなたはって、あんまり言わないよね」
「あなた と だれは釣り合わないのか…?」
「釣り合わない?」
「どこだここは ここはどこだ」
「どこだここは は、あんまり言わないよ」
「言わないか。これはなんだ なんだこれは。この例が特殊なのかな。」
「なのかな。」
「なんだこれ だと体言止めだけど、なんだこれは にすると体言止めじゃなくなっちゃう?」
「これは は名詞じゃないのか」
「なんの話しをしてるんだ」
「これはなんだ の時は、これが何かを知りたい」
「うん」
「なんだこれは の時は、この不思議さはなんなんだという驚き?すごい!とか」
「哲学はどっち?」
「どっちもあるよね」
「なんだこれは の哲学もあるの?」
「ないかな?」
「哲学ってなんか落ち着いてる感じするけど」
「確かに。でも哲学は驚きからはじまるって言ってたし」
「確かにそういう時もあるね。」
「うん」
「個人的には、なんだこれは の哲学の方が好きかもしれない」
「確かに、なんだこれは の方が発見な感じがするかな」
「うれしい気持ちがある」
「なんだこれはって思うとき、あった?」
「"ないはないあるはあるのか"を考えてた時はそれに近かったかも知れない。発見があると笑ってしまうのか」
「うん」
「真理を見つけたかもしれないと思って、笑ってしまうのか」