「大半ってどういう意味?」
「多くの」
「なんで半分って字を使ってるのに、半分以上を表すの?」
「もうさ、それを言いたいだけじゃん。大半の意味を知りたいわけじゃないんじゃん」
「…そうだよね。たしかにね」
「うん」
「でもね、質問しながら変えることもあるんだよね」
「なるほどね。それはわかるよ」
「質問しながら目的を変えることもあるんだよね」
「だからか。話したら何か変わるかもしれないから、人は独り言をしゃべるのかな」
「たしかに」
「自分の中だけで話してたら何も変わらないかもしれないし」
「でもたしかに、自分の心の中で唱えてるものってさ確実に言葉にははまってないもんね」
「そうだね。」
「心の中でははっきりとした言葉では唱えてないもんね」
「うん」
「じゃあどうやって心の中で思ったり考えたりするの?」
「心で思うの?」
「心じゃないのか」
「心はどこなのか」
「それは本当にそう」
「脳で考えてるイメージなんだよね。心って感じじゃないな。心がどこにあるかわからないんだよ」