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朝の耽(ふけ)り -時間の無視-

「今日は2021年4月30日で、今の時刻は7時16分...」 
最近は毎朝5時頃目が覚めて朝日を浴びながらタバコを吸っている間「何かの思いに耽る」ことをしています。別にあえてしているわけではないですが、ふと何かを深く考える時間になっています。
今日はいつもとは少し違った記事にしました。この記事は僕が勝手に考えてることなので本当に一意見でしかないですが、当たらずもがなといったところもあるかと思います。
今日は「自分や相手と対峙する時、大事なのは過去・現在・未来のいつか」のことです。

どこかの誰かの役に立てば幸いです。


1.過去

僕は今37歳ですので37年は時間を体験したわけですが、それ相応の過去の色々ってものがありました。楽しかったこともありましたが、正直しんどいことの記憶の方が多いです。普通そんなものですかね。
自分は自分の過去を知っているけれど他人の過去は知らないわけで、きっとその人にも色々なことがあったでしょう。けれどその人の過去を全て知ることはできないですし、知ったとしてもその人とは感じ方も違うでしょう。ただ、相手の過去を知ることも大事なときもあるでしょう。 

自分の過去を振り返ると「悲しい」が先行します。しかし上記の楽しいこともたくさんあったはずです。なぜか負の思考が先行してしまうのです。負の思考なのであまり良くはなさそうです。


2.現在(今)

今は今です。時間が過ぎて7時34分になりました。冒頭文から18分経っています。冒頭文の作成時点は過去になりました。よくある話ですね。「今と言った瞬間はすでに過去になった」というやつです。
で、今って僕生きてます。過去も生きてますが過去の自分は今の自分とは違います。すると「今」を考える上で過去の重要性は低くなる気がします。過去の積み上がったものが今であり、今を見れば過去が「ほんの少し」わかります。相手を見て相手を知る時に過去の重要性が低いとなればあれこれ詮索したりするのは余計な労力になる気がします。目の前にその積み上がった人がいるのですから。


3.未来

未来の自分や他人の状況を考えると楽しいなどの「正の思考」に至る人ってどれくらいいるのかはわかりませんが、少なくとも僕は不安という「負の思考」が先行します。不確定な未来(過去ログ参照)に対して現在の不安要素が消失する予定がないからです。もしかしたら消えるかもしれませんが、十中八九消えません。
すると、やはり未来のことを思案しすぎるのは「負の思考の増幅」を自らが行なっているに過ぎません。見えない未来って不安です。


4.僕は今までも他人の過去は見ていなかったのに

僕はずっと、新たに出会った人の過去なんて知ることをしてきませんでした。きっと先述の負の思考が双方に働く気がしたし、やはり大事なのは今だろうと思っていたのです。
しかし、今までの僕はただただ「興味がなかった」「見ようとしてなかった」ということで、結局過去を踏まえた今の相手を見ていない、つまり「相手のことがわかっていないに等しい」と。勝手に分かったつもりでした。ものすごく知見の狭い捉え方ですね。小さな自分の中の情報だけで答えを出す。稚拙で偏ったものになります。

それは自分への視点も同様に考えられます。自分の過去を無視して「僕はこういう人間だ!!」って主張したって、そもそも過去の自分を無視ししているのだから、相手に伝わるわけもないし相手のことも見れていないのだから関係の構築ができなくても文句言えません。

つまり「初めから無視する」のと「知ったけれども考えない」は全く別物ということです。無視しつづけ、見て見ぬふりばかりで、知ったような口をきくなと自分に言いたくなってしまいます。


5.時間軸

過去は一定の「知ること」が必要と上記しました。未来はどうでしょう。
未来は不安なのです。すごく。見えませんから。あえて目を瞑って道を歩くことをするのは自分にも他人にも被害を与えかねませんから多くの人はしませんよね。目を開けて移動します。見えないって不安なんです。
だからその見えない未来に対して考え、皆は不測の事態に備えて行動するのです。先のことを考えて今から準備する。その行動も「今」どうするかと、結局現在に帰着するのです。

時間は「過去→現在→未来」と進みます。当たり前な概念です。
この流れの中でほとんどの人は重点のピークが中央にくるのではないでしょうか。それは先述1.2.3.だからです。


6.まとめと問い「時間の無視と自分と他人」

過去も未来も無視できないし、現在は見えてしまっている。過去も未来も悲しく不安、現在も面白くない。その人の思考の全てが負に覆われていることもある。
その時それらを無視して何か会話できますか?現在だけを見て表面的なことだけを知って話した結果相手を傷つけていませんか?
自分の過去を無視して相手を引き摺り込んでいませんか?自分の未来を考えず自分を陥れていませんか?


7.おまけ(見直す方法)

自分自身にも相手がある話でも、「わかるけど考えない」のと「無視する」のとはやはり大きい差異があります。
どんな方法でもいいです。隔離された場所へ行くでもひたすら自分の物を壊すでも。お腹が空いても明日は部屋から一歩も出ないでも。怒られても全力で反論するでも。一旦何かが無くなる。自分の中央を、物事の中央を見直す方法。

その時その瞬間の自分や他人の姿を客観視することが「今を知ること」ではないでしょうか。


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