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何を学び何に縁しようか

9月17日20時に乙女座の25度で新月がありました。
新月にはこの一ヶ月の過ごし方を考えるというタイミングにしていただくと実際が動かしやすくなっていくでしょう。もちろん占星術に興味の無い人も、新月の願い事ということを採用していない人もです。今回は、新月・満月をひとつの節目として意識的に使っていくということについてのお話です。

例えば、新月に自分の節目のひとつを置く、と決めることで、月の満ち欠けのサイクルに沿って自分の日常が動き出すことになります。新月という空に月が見えなくなる時をスタートとして考えて、月が徐々に満ちて行く過程を、さらに満月の時を、やがて欠けて小さくなっていく月の時を、自分の生活と重ねて捉えていこうとするという過ごし方です。

気分次第で思い立ったからという時に願いを立てて、達成というゴールに向けて実行していくというやり方もありますが、途中でくじけることがあった場合にはそんな気持ちになれないからという理由で続けてきていたことから離れてしまったりすることが起きることがあります。さらにその後に戻ってくることもありますが、そのままになってしまうこともあります。それは感情を由来として始めたことだったからこそであって、時々の感情次第でどうとでも転がっていく可能性を持っているということでもあります。

自分の感情をもとに「目的や願い」決めて動くというやり方では無く、自然界の月のリズムを元にして自分の「目的や願い」を乗せていくというようなやり方にした場合には、どんな出事があったとしても月はその運行をやめることがありません。刻々と形を変え続けてやがて満月はやってきます。満月は満ちる時。それは願いが叶う時とも言われています。

新月から満月、満月から次の新月までは約2週間というサイクルです。新月に目標を決めて2週間で達成する願いのサイズであれば、その期間内に叶うということになりますが、より大きな目的や願いになるほど達成までには時間が必要です。いくつもの新月、満月を体験していくことになるでしょう。
新月のタイミングで「目的や願い」を用意したとして、次の二週間後の満月に叶うとか叶わなかった、実現したとかしなかったということが出てくるわけですが、よりサイズの大きな目標や願いほど、いつかの満月の時に満ちる時(願いが叶う時)はやって来るぞ、という前提で達成に向かって挑戦していきましょう。

地球では、たくさんの新月、満月が次々やって来ます。とある新月の時に用意した自分の「目的や願い」は、満月がひとつ来る度ごとにより実現へと近寄っていっている最中であるという認識を持つこと自体に影響があります。その時の感情がいい感じであっても落ち込んでいても、やる気があっても無くても、月の方は地上の私達の時々の感情の影響を受けません。月に影響を受けているのは私達の方ですし、多くの場合それ自体に無自覚に生きています。古来から潮の満ち引き、植物、動物、私達の身体や感情も月の満ち欠けの影響を受け続けていると言われてます。満月の夜には狼男が月の影響を受けて変身するという話もありましたね。


さて新月の時を使って「目標や願い」を用意してスタートした後にやって来る次の新月には何をどのように考えるとよりいいでしょうか?
それは「自分の立てた目標や願いを再確認して、新たに意思を持って願いに向う自己確認をする時」として使うことをおススメします。

定期的にやってくる新月ごとに常に願いに向けて実践し歩き続けている自分ということを確認する時である、ということになります。この定期的に考える、捉える、見直す、新たに発見する、あらためて意思する、ということを継続するという習慣を作っていくことが、願いそのものを育てていくということにもなります。それは自分への大きな助けとなるでしょう。
このように新月満月サイクルを採用して願いに向かうことで、決めたことを随分と実行しやすくなるでしょう。
私たちは自分よりも大きなものに依存していくことで、自分を助けてもらうということをしますが、これは外部からの力を借りるということです。社会の中において環境や他者に助けてもらうことだけを対象にするというのではなく、私たち地上を生きる人間には起こすことのできない自然界の大きな働きへと意識を向けていく部分を持とうとすることで、それを自らの助けとしていくことへの経験と実感が増えていくことになります。さらにまだ知らないより大きな自然界の働きに、より縁しやすくなっていくでしょう。



サビアンシンボルというものから見ると今回は「香炉を持つ少年」という度数での新月です。参考にしていただくといいのはこのシンボルの持っている意味ということになるのですが、例えば日常の中でこのシンボルを採用してみるとしたら、以下のようなことを意識したり実行してみるということになります。
自分のもともと持っている「目的や願い」に意識的に結び付けて「自分の目的や願い」に向かう自分の意識をより強めていくことに使っていただくといいでしょう。

2020年9月17日20時の乙女座26度新月。
サビアンシンボル「香炉を持つ少年」を参考にこの新月を一つの節目として自分の「目標や願い」を立てよう。タイミングとしては新月時間から48時間内がベストでしょう。

乙女座26度【香炉を持つ少年】の持っている意味を参考に自分の「目標や願い」との関連を考えて、次の新月へと向かっていく約一か月をモチベーションを下げることなくより進めていくために使おう。

社会的なことばかりの中で過ごしていると、とあるところまではやりがいを感じたり実績に満足したりということもありますが、そればかりが続くと私たちはやがて疲弊していきます。
そんな時には社会的なことや実際的なことから少し離れて、精神的な部分や心の世界の方に触れていくという部分を日常に持つことで、私たちは解放されてストレスの緩和になったり、さらに学んで人間として育っていくということもあるでしょう。
そもそも社会で役に立つことや実際的なことだけが正しいとか人として素晴らしいということではありません。ですが、その肝心なことを私たちは忘れてしまいがちです。
もともと人には様々な可能性があります。特に見えない部分の私達人間の未知なる可能性に向かうには、目の前の実際的で実務的なものでは無い、より精神的な世界へと縁していくことが必要になるでしょう。
例えば心の世界に関係のあること、分野、ワークなどに意識を向けてみるのもひとつの方法です。大きな行動や決断をしなければということではなく、書籍との縁を求めて書店に向かうというのもそのひとつでしょう。何かの体系について調べ始めるということや、お試し一日入門のようなものも。

以上を意識して自分の願いに関連付けて過ごしていきましょう。
次の満月は、10月2日(金) 06時05分。これまでの2週間の自分の実際行動を振り返って、様々を捉えて見直していきましょう。
次の新月は、10月17日(土) 04時31分。天秤座の23度台での新月。サビアンシンボルは天秤座24度「蝶の左側にある三番目の羽」です。新月の48時間内を目安に、目的や願いに向かう自分自身の自己確認の節目にしましょう。


自分のもともとある「目的や願い」とこの新月の度数のサビアンシンボルとを重ねてみて、自分の願いにこのシンボルの意味をどうにか役立ててみようと考えてみてください。その意味を自分の願いに使おうということを積極的に考えていくことで、自分の願いへの意識をより色濃くしていくことになります。それは自分の潜在意識によりはっきりと入れていくということでもあります。これは自覚的に描いた「目的や願い」を実現するということを自らが当たり前に信じるということへの練習です。

占星術に少し興味はあるという方でも、天体の配置がという部分について難しいと感じているからそれ以上が進まないという場合もあるでしょう。また端から占いやそういうことに興味が無いという場合もあると思います。それもなんの問題もなくOKだと思います。
今回の記事が気になったという方は、この新月・満月のサイクルを採用して意識的に日常を運営していってみてください。次の新月の時にもまた書かせていただこうかなと思います。

太陽系の中に、当たり前の毎日を過ごしている私たちが住んでいるこの地球があります。普段はそういうことさえ忘れているかもしれません。その地球の地上に接して生きている世界中の人の中のひとりの存在として、日々移りゆく新月と満月の自然界の動きを意識的に借りて環境とセットで自分の願いを実現していくということは、とても現実的なことだと思っています。


以下関連記事二つです。ご参考ください。



写真と文 sanae mizuno
https://twitter.com/SanaeMizuno

参考文献 「決定版決定版!サビアン占星術」松村潔 著 学研

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